しつけの新常識!ADHDの衝動性をコントロールする秘策、伝授します!

人の物を触る、順番を抜かしてしまう…こんなADHDタイプの行動に悩んでいませんか?ADHDの衝動性には脳の発達が関係しているため、従来のしつけは効きません。そこで今回は脳科学に基づいた、子どもの衝動性をコントロールする秘策を伝授します。
 

【目次】

1.発達障害ADHDタイプの衝動性で悩んでいませんか?
2.「脳を発達させる」ってどういうこと?
3.しつけの新常識!ADHDの衝動性をコントロールする秘策とは?

 

1.発達障害ADHDタイプの衝動性で悩んでいませんか?

 
 
衝動的な行動が目立つ、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたち。
 
 
・友達の物を勝手に触ってしまう
・つい順番を抜かしてしまう
 
 
こんな子どもの行動に困っていませんか?
 
 
「勝手に触るのはダメだよ!」「順番は守って!」といくら注意しても全然改善されない…こんな風に悩んでいるお母さんも多いかもしれませんね。
 
 
これらの行動は発達障害の特性の1つである、「衝動性」からくるものです。
 
 
 
 
発達障害の子どもは脳の発達が未熟であるために、自分の欲求をコントロールすることが苦手です。そのために自分の「こうしたい!」という気持ちだけで行動してしまうことがよくあるのです。
 
 
つまり、いくらしつけても行動が改善されないのは、ADHDの衝動性には脳の発達が大きく関係しているからなんです。
 
 
といっても、衝動的な行動はお友達トラブルの原因となったりケガなどの危険を伴うこともあります。なんとかしたい!と思うのがお母さんの気持ちですよね?
 
 
私にもADHDタイプの特性を持つ小1の息子がいるのでその気持ち、よく分かります!
 
 
そこで今回は、従来のしつけではなく、脳を発達させることで子どもが衝動性をコントロールできるようになる秘策を紹介します。
 
 

2.「脳を発達させる」ってどういうこと?

 
 
先ほど、ADHDタイプの衝動性には脳の発達が大きく関係しているとお話ししました。
 
 
ではここで質問です。皆さんは脳の発達の仕組みをご存知ですか?
 
 
私たちの脳は、担当する機能によって8つのエリアに分けることができます。それぞれのエリアは道のようなもので結ばれているのですが、それをネットーワークと呼びます。
 
 
実は私たちの得意不得意は、このネットワークが伸びているか伸びていないかで決まっています。発達障害の子どもが苦手なことが多いのは、脳のネットワークがしっかり伸びていないからなんです。
 
 
でも大丈夫!脳のネットワークは、お母さんの手でいくらでも伸ばすことができます!
 
 
ネットワークを伸ばすために必要なことは子どもに行動させること。つまり、お母さんがコミュニケーションを工夫して、子どものやる気を引き出すことが重要です。
 
 
そして、子どものやる気を引き出すために必要なことは「できた!」という成功体験をたくさん積ませることです。
 
 
といっても衝動性が目立つADHDタイプの子どもたち。「できているところがないから困っているんです!」というお母さんの声が聞こえてきそうです。
 
 
ここからがポイントです。発達障害ADHDタイプの子どもに成功体験を積ませるために必要なことは、お母さんが要求レベルをぐんと下げること。
 
 
つまり、お母さんの手で「成功体験」を作り出すことが大事なんですよ。
 
 

 
 

3.しつけの新常識!ADHDの衝動性をコントロールする秘策とは?

 
 
ここでは、我が家の息子の話を紹介したいと思います。
 
 
 我が家の息子はADHDの特性を持つグレーゾーンの小1です。
 
 
学校から帰ってくると郵便受けを確認するのが日課なのですが、気になる物があると勝手に封を開けてしまうことに悩んでいました。
 
 
我が家はマンションでちょくちょく誤配があります。そのため、勝手に郵便物の封を開けられてしまうのは非常に困ることだったんです。
 
 
そこで私がやったことは、「とにかく何でもいいから、封を開けずに家まで持ってこれたら褒める」ということでした。
 
 
明らかに息子が興味を示さない、水道料金の請求書であろうとダイレクトメールであろうと、封を開けずに持ってこれたらとにかく褒めるようにしたのです。
 
 
すると数日後、「これ開けたかったんだけど我慢したんだ。お母さんが確認して大丈夫だったら、僕が開けてもいい?」と気になった小包を家まで開けずに持ってくることができました。
 
 
それまでは、「お母さんが確認してから開けてね!」と何回言い聞かせても改善されなかったのに、です。
 
 
さらに他の場面でも、「これ触ってもいい?」「ここまでは僕がやってみたいんだけどいいかな?」など状況を確認してから行動できることがどんどん増えていきました。
 
 
私たちはついつい言い聞かせることで、子どもの行動を改善しようとしてしまいがちです。しかしこういった従来のしつけ方は、脳の発達が未熟な発達障害の子どもには効果がありません。
 
 
しつけではなく、お母さんがぐっとハードルを下げ、成功体験を作ってあげることで子どもは衝動性をコントロールすることができるようになっていくのです。
 
 
お母さんのハードルの下げ方にはいろんなパターンがあり、
 
 
・人の物を触ってしまう 
→お母さんが声をかけてちゃんと返せたらまずは褒める
 
 
・つい順番を抜かしてしまう
→お母さんが声をかけて並び直せたらまずは褒める
 
 
などという方法もあります。
 
 
こんな風に最初から完璧を求めるのではなく、「まずはここまでできればOK」とお母さんが要求を下げることで成功体験は簡単に作れてしまうんですよ。
 
 
 
 
いかがでしたか?ADHDタイプの衝動性をコントロールする秘策は、「お母さんがハードルを下げて成功体験をしっかり積ませること」です。
 
 
お母さんの声かけで、発達障害の子どもの脳をしっかり育ててあげてくださいね!
 
 
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執筆者:森 あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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