片付けできない発達障害のお子さんは、どうしたら片付けできるようになるのでしょう。子どもが片付け上手になれるポイントが3つあります!お子さんとお母さんで一緒に今日から実践すれば、片付け上手になりますよ。大人になってから苦労しないような片付けスキルを身につけさせてあげましょう。 |
【目次】
1.お母さんの永遠の悩み⁈「お片付け」
2.なぜ片付けできないの?
3.発達障害の子どもの片付けのポイントは3つ!
◆使ったら戻す定位置を決める
◆量は増やさない
◆一つの場所に一つの役割
4.子どもの片付けを成功させるもう一つのポイント
1.お母さんの永遠の悩み⁈「お片付け」
子どもはみんな遊びが大好き!遊びたいおもちゃを次々と出して遊んでは、次のおもちゃに興味が移り、更に多くのおもちゃを出して遊びます。
気がつけば、部屋中がおもちゃだらけで足の踏み場もない状態。ママとしては「また、片付けできないの⁈後片付けが大変になるじゃないの!」といったイライラした気持ちがわきおこります。
そして、散らかった部屋に怒りを込めながら「片付けなさい!」「片付けできないとダメじゃない!」と子どもに注意をしても、発達障害の子どもには伝わるどころか、パニックになって泣く、かんしゃくを起こすなど、状況がさらに悪化します。
「子どもを怒りたいわけじゃない」
「キレイに片付けてくれたらイライラしないのに」
そんな風に自己嫌悪に陥ることはありませんか?
今回は、そんなお悩みを解決しちゃいます!
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2.なぜ片付けできないの?
発達障害の子どもは「片付けなさい」と言われても、どうやって片付けるのかがわかりません。
また、発達障害の子どもには、記憶をするのが苦手な場合もあります。目で見える物を記憶することは得意でも、目で見えない物を記憶するのは難しい、という特徴があります。極端な表現ですが「見えていない物」は「存在しない物」になってしまうのです。
実際に、子どもの好きなおもちゃを、フタ付きの不透明なケースに入れていた場合「好きなおもちゃが消えてしまった!」とパニックになる子や、おもちゃそのものの存在を忘れてしまう子もいます。
さらに、発達障害の子どもの中には、同じ場所でも、時と場合によって使い方が変わることを受け入れられない、ということもあります。
例えば、普段遊んでいるおもちゃのある場所で、「勉強も着替えも食事もしてOK」というような、何をやっても良い自由な場所は、混乱してしまうのです。
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3.発達障害の子どもの片付けのポイントは3つ!
発達障害の子どもが片付けできない理由をお伝えしました。
では実際にどうすれば良いのかみていきましょう。
◆使ったら戻す定位置を決める
発達障害の子どもは、目で見える物の情報は記憶しやすいです。
片付けるための収納としては、中身が見やすい半透明のケースや、物が重なりにくい程度の浅いもの、フタの開け閉めがしやすいケースがおすすめです。
それぞれのケースにはラベルを貼ったり、イラストをつけてあげるなど、中身が分かりやすい工夫をしてあげると、お子さんも片付けがしやすくなります。
「使ったらここに戻そうね」
とお子さんに教えてあげましょう。
◆量は増やさない
どんなにわかりやすい収納ケースを用意しても、詰め込みすぎるとしまいにくくなっていまします。
しまいにくいと、「面倒だな」と子どもが感じてしまいます。
大人でも面倒なことをするのはハードルが高いですよね。子どもならなおさらです。
しまう場所に収まるだけの量を、事前にお母さんが決めてあげましょう。
◆一つの場所に一つの役割
おもちゃで遊ぶ場所には、おもちゃだけといった「一つの場所に一つの役割」。これを、お子さんと約束しましょう。
子ども部屋がある場合、一つの部屋を
・勉強する場所
・遊ぶ場所
・寝る場所
・着替える場所
に区切って、ついたてやカーテンで仕切ります。場所ごとの役割をハッキリさせることで、片付ける場所も決まり、物の紛失を防ぐ事ができるのです。
仕切り方については、お子さんの特性に合わせてアレンジしてみましょう。一つの動作に集中できるというメリットもあり、お子さんも安心して過ごせますよ。
4.子どもの片付けを成功させるもう一つのポイント
3つのポイントがわかったら、お子さんと相談して片付けを開始しましょう。
ここで気をつけて欲しいのが、お母さんから子どもへの声のかけ方です。
片付けできない発達障害の子には、「片付ける」を細かく分解して指示してあげるのが基本です。
例えば 「この本を、本棚に入れてね」とか「服をカゴに入れて」などです。
片付けるために必要な動作を細く指示してあげることによって、発達障害の子どもでも理解しやすく、片付けの動作が進むのです。
ここで注意があります。もし、本が逆さや斜めに入ってても、服を雑に投げ入れても、行動を始めるまでに時間がかかっても、片付けのための行動を始めたら、
「本を本棚にしまってくれたのね」
「服をカゴに入れてくれたのね。ありがとう」
と、子どもの行動を褒めてあげましょう。
片付けのための行動を認めて、子どもにできることを増やしていく。それが、片付けできない発達障害の子どもが片付け上手になるための大事なポイントです。
いかがでしたか?
お子さんが片付け上手になるために、家族みんなでルールを作り、ルールを守りながらお子さんをサポートしていきましょう。
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執筆者:渡辺みゆき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)