学校の先生に発達グレーの子どもの対応をお願いする前に、お家でできるたった一つのこと

どうすれば学校の先生に困りごとの多い発達グレーのわが子に合った対応をしてもらえるかわからず、ひとりで悩んでいませんか?お願いする前にまず、お母さんが発達グレーのお子さんにお家でやれることがあるんです!
 

【目次】

 

1.先生も困っている!?発達グレーのわが子の対応

 
 
発達障害グレーゾーン(発達グレー)のお子さんの学校での対応について先生と話すことになり、
 
 
「先生にどうやってわが子のことを伝えたらいいのか」
 
 
「先生に家でどうやって対応しているのかを聞かれたらなんて言えばいいのか」
 
 
と困ってしまうこともあるかもしれませんね。
 
 
このお悩み…実は、発達グレーのお子さんをもつお母さんあるあるなんです!先生はなぜ、お母さんに家での対応を聞くのでしょうか?
 
 
それは…学校の先生は教育のプロですが、発達のプロではないからです!先生は現場(教室)で、発達グレーの子どもへの対応に実は困っていることも多いのです。
 
 
ここだけの話ですが…このような相談を受けることが多いので、私も発達科学コミュニケーションで「学校へ子どもの特性を伝える方法」を勉強しました。
 
 
発達科学コミュニケーションは発達グレーの子どもをもつお母さんたちの集まりです。中には小学校の先生、保育園の先生、小児科の先生、習い事の先生、心理士の先生など、教育や子ども関係の業種の方もいます。
 
 
そういう方々もこの発達科学コミュニケーションを学び、自分の子育てそして仕事に生かしています。
 
 
そんな方々に伺うと、「現場には、まだまだ『しつけ』のような昔ながらの教育が正しいと思っている先生が多い。」ということでした。
 
 
ところが、脳の発達に特性のある発達グレーの子どもにしつけは逆効果なんです。
 
 
そこで今回は、学校に対応をお願いする前に、お家でまずはやってほしいコミュニケーションについてお話しします。
 
 
 
 

2.発達グレーの子どもは、しつけが効きません!

 
 
しつけとは、簡単に言うと「困ったことやできないことに注目して指摘し、できるようにさせる」ということです。でも、発達グレーの子どもにしつけは効きません
 
 
なぜかというと、発達グレーの子どもの困った行動は脳が未熟なことが原因だからです。そもそも、本人にはコントロールすることが難しいのです。
 
 
できないことにばかり注目され、指摘され続けると、子どもの自己肯定感はどんどん下がっていきます。自信をどんどん失くしていって、本来ある力も発揮することができなくなってしまいます。
 
 
そして、かんしゃくや反抗など困った行動を余計すようになってしまうのです。これは決してワザとではなく、本人にもどうすることもできないのです。
 
 
ところが、正しい対応をしてあげれば、発達グレーの子どもは驚くほど成長するんです!では、しつけの代わりにお家でお母さんにやってほしいこととはなんでしょうか?
 
 
 
 

3.ここが違います!先生の協力を得られるお母さんがしていること

 
 
発達科学コミュニケーションをマスターしたあるお母さんは、学校の先生に「家でしっかりお子さんの対応してくださっているのがとても分かります」と言われたそうです!
 
 
日ごろ努力していることが認められるのは嬉しいですよね♪
 
 
学校に対応についてお願いする前に大事なのは、「まずはお家でしっかり対応する」これに尽きるのです!
 
 
ただでさえ不器用なことが多い発達グレーのお子さん(手先や体の動きだけでなく、コミュニケーションも入りますよ!)が、学校などの集団に入ると「不器用+緊張」で本来の力が発揮できないことも少なくありません。
 
 
その集団がしつけスタイルの教育だとしたら、なおさらです。お家でも対応に困っているような発達グレーのお子さんが、集団に入ってできるようになるでしょうか!?答えはNOです。
 
 
そして、大事なことがもう一つ。先生はしっかりお子さんのことを見ています。もっと言えば、お子さんを通して家庭環境を見ています。どういうことだと思いますか?
 
 
先生は一人で何十人と子どもみるわけですから、個別の細やかな対応にまではなかなか手が回らないのが現状です。困りごとを学校に丸投げされては、当然対応しきれません。
 
 
つまり、お母さんがお家でしっかりお子さんの対応をしていることが分かれば、先生も協力的になれるということなんです。
 
 
ということは…お家できちんと対応していることが重要になってきますね。では、お家での対応ってどうしたらいいのでしょうか?
 
 
 
 

4.先生も納得!発達科学コミュニケーションのマル秘テクニック

 
 
先ほどのお母さんのお話で学校の先生も納得の発達科学コミュニケーションとは、お家でお母さんがお子さんと会話するだけでお子さんの困った行動が減り、意欲や能力を伸ばすことができる日常のコミュニケーション術です!
 
 
子どもの特性を理解し、子どもの良さを引きだす脳に伝わる声かけ、コミュニケーション…。難しそうに聞こえますよね…。でも、実は簡単!!
 
 
 
 
お家でやることはただひとつ!今、できていることに注目し「褒める」ということです。
 
 
「ちゃんと、起きられたね」
「ごはん、食べてるね」
「着替えするんだね」
「学校から帰ってこられたね」
「手、洗えてるね」などなど。
 
 
褒めるといっても今できていることを言葉に出し子どもに伝えるだけでいいのです。これが発達科学コミュニケーション流の「褒める」です。
 
 
できて当たりまえと思っていたことを言葉で伝えることが、発達グレーの子どもたちにとっては自分の行動を認められたことになり、「これでいいんだ」と安心し、自信につながっていくのです。
 
 
できないことに注目するのではなく、できていることに注目し、毎日褒め続けることによって落ち着きを取りもどし、自分で考えて行動できるようになっていきます。
 
 
これが、発達コミュニケーションのマル秘テクニックです。お家での対応でお子さんの自信がつけば、学校や集団での活動にチャレンジする力になるはず。
 
 
先生方も、お母さんがお家でお子さんをしっかりサポートしていると分かれば、お子さんに対応しやすくなるでしょう。そういう先生の対応なら、発達グレーの子もよりスムーズに集団生活に入れると思います。
 
 
お家でお母さんが脳に伝わる声かけやコミュニケーションをするだけで、発達グレーのお子さんの困りごとがどんどん改善・解決していきますよ。ぜひ、参考にしてくださいね♪
 
 
▼出来ていることをたくさん褒めたら子どもはどんどん素直になります▼
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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