発達障害のある一人っ子さんはテレビも独り占め!?テレビとの付き合い方により自立に繋がる関わり方を4つご紹介!

休校となり家で過ごす時間が増えましたよね。発達障害のお子さんが、長時間テレビを見続けてしまうことに困っていませんか?子どもが自分でテレビの時間を決めて、自立に繋がる関わり方をお伝えします。
 

【目次】

 

1.便利な世の中になった分、親にとって増えた課題とは?

 
 
NetflixやAmazon プライムビデオ、HuluなどのVODサービス(ビデオオンデマンド)は今、何社もあります。観たかった映画やドラマ、子ども番組などが、低コスパで観られる、便利な時代になりました。
 
 
録画機能内蔵テレビの普及に、HDD、Blu-rayレコーダーも大容量となり、随分と手に入りやすい価格になりましたよね。
 
 
タイムリーに視聴できないものは気軽に録画し、再生も簡単。データ容量によりますが、ある程度はすぐに消さずに、観たいお気に入りのアニメなどを、連続でストックすることができます。
 
 
 
 
一人っ子の家庭だと、チャンネル争いや交渉するきょうだいがいませんから、リモコン操作を覚えたら、もう好きな動画、「見放題!」が可能な状況です。
 
 
いつまで観るのか?ルール設定はどうしたら良いか?便利になった環境ゆえに、親子の課題は増えますよね。便利さがデメリットとならないように、親の関わり方の工夫をお伝えします。
 
 

2.発達障害のある子は、テレビを観てばかりだとどうなる?

 
 
私の家では、まだ子どもが赤ちゃんの頃からテレビを活用していました。お気に入りの番組を見せていれば静かに、じっとしてくれているため、親として楽だったのです。
 
 
今も我が家にとって、ゲームやテレビは余暇の過ごし方の一つ。月額制動画サービスも、アカウントを家族で共有しています。iPhoneもiPadも各自1台ずつありますので、見たい放題です。
 
 
我が子が、自分の好きなアニメやお笑いのネタを観ては、ゲラゲラ笑っている姿を見ると、笑顔っていいな、元気で笑っているのが一番!なんて思っています。とはいえ、発達障害のある子におけるテレビやゲームの弊害など、ドキっとした情報も耳に入ります。
 
 
子どものうちは、一方的に受け取るだけのテレビの時間よりも、人とのコミュニケーションをとっていく方が大事です。外に出て、体を動かすことも成長期には欠かせません。
 
 
視覚の発達を促すには、テレビやタブレットなどの小さい画面ばかりではいけません自然の中で、緑を見たり鳥を見つけたりと、広い視野を使った方がいいです。
 
 
やらなければいけない勉強や宿題を後回しにすることで、夜型の生活に移行する可能性も出てきます。テレビに夢中になることで、宿題の提出を忘れてしまうかもしれません。
 
 
そこで私は、子どもが時間を決めてテレビを観るように、関わり方を工夫しました。
 
 
 
 
高学年の頃から、うちの子どもは自分で調整できるようになりました。今では「食事やおやつの間だけにする。」「CMを飛ばして20分だけ観る。その後で英語を勉強する!」というように、自分で宣言し、テレビと上手く付き合っています。
 
 
親の関わり方を工夫する、子どもの自己管理能力を育くみ、自立へ繋げられる、ということです。では、具体的な方法をお伝えします。
 
 

3.子どもの自立へ繋げる関わり方4つのステップ!

 
 

◆ステップ①自立に向けて、親が指示するのではなく本人が決める!そのコツとは?

 
 
時間通りにテレビを消して、別の行動を起こしてもらうためにできることをお伝えします。
 
 
まず何時まで観るのかを、前もって相談して決めます。その際、終わりの時間を親ではなくて、子ども本人が決めるといいです。
 
 
指示に従うよりも、自分で選択決定したことは守りやすく、選択肢を与えたほうが自分の意思を尊重してもらえた感があるからです。
 
 
例えば「18時まで」観るか?「夕飯の時間になるまで」観るのか?2択で提案して、子どもに決めてもらいます。
 
 
 
 
最終的にテレビを消してもらうのですが、「〇〇まで観る」というポジティブな言葉方が、子どもは話にのってくれやすいです。
 
 
時間で区切るか、1話2話とお話しで区切った方が分かりやすいか?ここも試してみてくださいね。
 
 

◆ステップ②時間を決めて観るための欠かせない準備とは?

 
 
自分で決めた時間ですが、楽しく観ているうちに忘れてしまうこともあるかと思います。そろそろテレビを消して欲しいからと、子どもに「○時まででしょ?」「もう消しなさい!」となどと指示をすることも多いと思います。
 
 
ところが1回では聞いてくれないですよね?何回伝えたら子どもは聞いてくれるでしょうか?
 
 
うちの場合ですが、時間がきても消さないからと、強制的に消したことがあります。その結果子どもはものすごく怒り、「お母さんは30分って言った!」「いや言っていない」と、言い合いになったこともあります。
 
 
そこで私のようにバトルに発展しないよう、前もってタイマーをかけてみてください。時間を守れないから、ではなく、タイマーの音が鳴るまでは時間を気にしないでいられるからです。親子でお互いに分かりやすくする為にも、この準備は有効ですよ!
 
 
視覚的に分かりやすいタイマーを使うのも効果的です。例えば30分番組を観る場合、30分とセットしますが、残り時間があとどのくらいか一目で分かるタイマーがあるんです。
 
 
「タイムタイマー」で検索して見てください。スマホのアプリもありますよ!
 
 
聴覚的にお知らせした方が分かりやすいお子さんは、携帯のアラーム機能を使ってください。警告音のようなドキっとする音は、刺激が強いかもしれないので、柔らかいメロディーを選んで見てくださいね。
 
 
このお知らせツール自体も、どれがいいか子どもに選択してもらうといいですよ。
 
 
 
 

◆ステップ③声かけで大事なのはタイミングと大きさと、もう一つ!

 
 
一人っ子のお母さんだと、その子が今どのくらい観ているのか?用事しながらも子どもへ注意を向けられるもの。タイマーが鳴っても、そのまま観ている場合もあるかと思います。
 
 
そこで私は「いつまで観てるの?」「もう消しなさい」と何度も声を出していました。注意しても、しかし一向に耳に届いていない様子。約束は守らないし、返事は無いし。夕方の忙しい時間だとイライラしてしまうんですよね。
 
 
テレビ番組を観るってことは、本人に興味のある内容であり、聴覚と視覚からの刺激。お母さんの声は負けてしまいます…何か言ってるかもしれないけど、内容は聞こえていないでしょう。
 
 
 
 
離れたところから大声を出すのも、毎回は疲れますよね。そこでぜひともお母さん自身のためにも、子どもの近くまで行ってください
 
 
重要だと思われるシーンや、激しい音が聞こえる時は避けて、子どもが注意を向けてくれそうなタイミングでの声かけが良いです。
 
 
イライラしていると声が大きくなりがちですが、これは逆効果。反発を招き、余計に指示は入りません。感情的にならずに淡々と伝えてください。
 
 
お母さんの用事の手を止めてわざわざ子どもの近くへ行くなんて、忙しい時間は難しいと思います。しかも、タイミング見計らって伝えるなんて。でも、ここまでした方が早く子どもに伝わりやすいですよ!
 
 

◆ステップ④自分でコントロールできるようになるお母さんの効果的な言葉

 
 
決めた通りテレビを消すことができるようにするためには、お母さんの声かけの腕次第です!
 
 
約束した時間、覚えているかな…。エンドレスで観てしまわないかな?と疑ってしまう気持ちがあったとしても、終了の時間までは黙って見守ってみてください。タイマーを止めてから、すぐに消さないで時間オーバーしても、自分でやめるまで待ってみてください。
 
 
小学生高学年よりも前のお子さんだと、自分でコントロールするのは難しいです。タイマー鳴っていることに気がつかないかもしれません。
 
 
消す時間が来たと分かっていても、そのまま観てしまう場合は、ステップ③のように、お母さんは、子どもに声が届くくらいの距離まで近づいて、
 
 
「そろそろだよね?」「わかっていると思うけど」前置きをしてみて、あまりプレッシャーをかけないでお知らせしてみてください。
 
 
テレビをやめられたときは、しっかりと注目!意思の力で頑張ったのです。約束を守ったということです。はじめのうちは、笑顔でたくさん褒めてあげてください。
 
 
褒めることが逆効果な年齢のお子さんだったら、消すかどうか待ち構えないで、お母さんはパソコンなど何か作業しながら、ふと気づいた感じで褒めてみてください。
 
 
 
 
子どもの能力を信じている前提で伝えると効果的です。「自分で決めて切り替えたんだね!」「わざわざお母さんに言われなくても時間、わかっていたんだね」というように。
 
 
私の場合ですが、全く関係ない時に「そういえばさっき、自分でテレビ消していたよね?」と偶然思い出したように伝えたら、子どもは喜んでいたときがありました。
 
 
こうしてお母さんが、自分で決めた時間にテレビを消す、という増やしたい行動に注目していくことで、その行動は強化されます
 
 
毎日のことで大変だとは思いますが、お母さん次第で、自分でスケジュールをコントロールできるようになり、自立へ繋げていけるのです。そのときがくるまで信じて取り組んでみてくださいね!
 
 
一人っ子のお母さんを応援しています。頑張ってください!
 
 
子どもの自立に向かうコミュニケーションを多数お伝えしています!

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執筆者:秋村若菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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