発達障害・グレーゾーンの子どもがいる家庭での引っ越しは、荷造り、手続きなどたくさんやることがあって大変!ならば、子どもにも自分の荷造りを手伝ってもらってサクサク進めたいですね。今回は子どもと一緒に楽しめる方法をご紹介します。 |
【目次】
1.引っ越し作業にお子さんも参加してもらいましょう
2.楽しむのは今だ!発達障害・グレーゾーンの子どもと引っ越し作業をサクサク進める方法
①具体的な指示だしで、作業をサクサク進めちゃおう!
②やる気をあげる声かけ作戦!
1.引っ越し作業にお子さんも参加してもらいましょう
我が家の近くで毎年一番先に咲く川津桜が咲き始め、少しずつ春を感じる季節となりました。
春は引っ越しをされるご家族が多いと思います。
新居探し、引っ越し業者探し、転校手続き、段ボールへの箱詰め、手続きなど・・・引っ越しはいろいろとやらなくてはいけないことが山積みですよね。
我が家もこの春、夫の転勤で家族全員で引っ越しをします。
引っ越しを機にお子さんのおもちゃを整理したいと思っているお母さんもいると思います。
小学校1年生と年少の子どもがいますが、自分のおもちゃだけでもいるいらないの判別をして、段ボール箱に詰めてもらえたらうれしいなと思いました。
勝手に捨てると、後で何で捨てたの?となることもありますし、自分が持っている物を把握して引っ越し先で管理してもらうためにもいい機会になると考えました。
子どもが引っ越し作業へ参加することは、引っ越しをすることへ関心を向けるきっかけにもなります。
とはいえ、忙しい引っ越し前の限られた日数。子どもの荷造りをサクサク効率的に進めたいですよね。
今回は発達障害・グレーゾーンの子どもと一緒に荷造りを楽しんで取り組める方法をご紹介します。
2.楽しむのは今だ!発達障害・グレーゾーンの子と引っ越し作業をサクサク進める方法
◆①具体的な指示だしで、作業をサクサク進めちゃおう!
我が家の子どもたちには、自分のおもちゃのいるいらないの選別と箱詰め作業をやってもらいました。
まずは、おもちゃがいるかいらないかの選別です。子どものおもちゃは細かい物がたくさんたまりがちですよね。成長に伴い使わなくなったものも多いと思います。
いらないものを捨てようと言っても、特に年齢が低い子は「全部いる!」と答えることが多いです。まだ自分で選別するのは難しいかもしれません。
そんなときは、
「幼稚園生になってから使っていないものは捨てよう。」
「引っ越し先に持って行けるおもちゃは、この段ボール2つまでにしようね。」
と具体的な指示をだします。
曖昧な表現は低年齢の子どもや発達障害・グレーゾーンの子どもにはどうしていいのか分かりにくいので、具体的に指示を出すのが効果的です。
その子によって一人でできる場合もあれば、お母さんの手助けが必要な場合があります。
我が家の小学校1年生の子どもは一人で判断して捨てて、段ボールに詰めることができていましたが、年少の子どもは捨てる判断は難しかったので一緒に選別しました。箱に詰める作業は一人でもできました。
作業を始めてみて難しそうな場合は、「これは幼稚園に入ってから使っていないから捨てようね。」とお母さんが手を貸してあげましょう。
◆②やる気をあげる声かけ作戦!
やりはじめたらすぐ褒める!
「いらない物を捨て始めてくれたんだね。」
「段ボールに詰め始めたんだね。」
人の脳は何かをやり始める時が一番パワーを使いますから、やり始めたことを褒めてもらえるとその後の作業が続きやすいです。
途中でも
「もう半分片付けが終わったんだね。」
「手伝ってくれて助かるよ。ありがとう。」
「手伝ってくれたから、作業が早く進むよ。」
など褒めることを忘れないようにしましょう!
お母さんから褒められるともっとやってみようと思えますし、できた!という自信につながります。そのできた!という自信がつくと、もっと行動できるようになります。
子どもの脳はよい行動をすればするほど、発達することが脳科学的に明らかになっています。
脳が発達すれば、できることがもっと増えて行きますから、引っ越し作業で脳を発達させる機会になるかもしれません。
しかし、発達障害・グレーゾーンの子どもは得意なことと苦手なことがありますから、嫌がったら無理にやらせないことが鉄則です。
引っ越しは親の都合であることがほとんどですので、もしやりたくないと言っても仕方ない!と割り切りましょう。
引っ越し自体が嫌なものになってしまわないようにしたいですね。
お母さんのちょっとした声かけで、お子さんが引っ越し作業に参加できて、スムーズな引っ越しになると嬉しいです。
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執筆者:小出さとみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)