小学生になると案外出番が増えるのが「ハンカチ」。発達障害・グレーゾーンの忘れ物が多い子どもは、先生に注意されることが多く、自信をなくしがちです。親子で楽しくコミュニケーションをとりながら、「ハンカチ」を絶対に忘れない方法をご紹介します。 |
【目次】
1.発達障害・グレゾーンの子どもは、忘れ物が多い
発達障害・グレーゾーンの子どもは、忘れ物が多く、先生に注意されがちです。
強く叱られているわけではありませんが、毎日同じようなことで注意されると、やはり失敗したという記憶が積み重なり、自信をなくしてしまいます。
小学生になると、細かい持ち物が増えます。
低学年の間は、特に先生が生活面までよく見てくださるので、持ち物チェックがよくあります。
「トイレの後、外遊びの後、給食の前にはしっかり手をあらって、自分のハンカチで拭きましょう。」
夏場の暑いときには、
「汗拭き用ハンカチも忘れずに持ってきましょう。」
と、「今週の目標」など廊下や教室に貼って、みんなで頑張ります。
また、火事のとき(避難訓練)には、煙を吸い込みにくいように、「ハンカチ」で口と鼻をふさぎます。
そのときに「ハンカチ」を忘れると、先生に注意されてしまうこともあるのです。
そこで今回は「ハンカチ」を例に挙げて、忘れ物対策についてお話しします。
2.なぜ、「ハンカチ」を忘れてしまうのか?
学習に必要な道具は、「学年だより」に書いてありますので、お母さんも子どもも気をつけてチェックできそうです。
また、翌日の学習に必要なものは、「連絡帳」に書くように、先生から指示があるので、子どもが書いて帰ってきます。
しかし、「ハンカチ」は持っていて当たり前の生活必需品とされているので、特別に「おたより」や「連絡帳」に書くことはあまりありません。
そして、「ハンカチ」は、お母さんにも子どもにも、あまり意識されない存在なのではないでしょうか。
先生と「明日はハンカチを必ず持ってきます。」と約束をしても、発達障害・グレーゾーンの子どもは、すっかり忘れてしまうことがよくあります。
発達障害・グレーゾーンの子どもは、そもそも興味のないことは、すぐに忘れてしまうことが多いですね。
お母さんも、朝は忙しいので、つい持たせるのを忘れてしまうのではないでしょうか。
「まぁ、なくても大丈夫かな?忘れちゃっても、パッパッってやれば……。」
そんなふうに思われがちな「ハンカチ」ですが、案外、学校の先生は重要視しているようです。
やはり、手を洗った後は、清潔な「ハンカチ」で手を拭くことが好ましいですからね。
そして、命を守ってくれることだってありますから。
3.「なるほど。これなら、誰でもできそう!」オススメの秘策
お母さんとお子さんとコミュニケーション を楽しみながら、「ハンカチ」を絶対に忘れない方法をご紹介します。
この方法は、幼稚園・保育園から小学3年生くらいまでのお子さんに、オススメです。
ぜひ、小学校低学年の間に、お母さんとお子さんとで楽しみながら、お子さんが自分で「ハンカチ」を持っていく習慣をつけてください。
その方法とは! 洗濯物をたたむのは、たいてい夕方か夜のご家庭が多いと思います。
お母さんとお子さんとで、楽しくおしゃべりをしながら、一緒に洗濯物をたたんでみてください。
そして、洗濯物を畳む時点で、ズボンやスタートのポケットに「ハンカチ」を入れてしまうのです。
最初は、お母さんがズボンやスカート、ハンカチをたたんでいるのをお子さんが見ているだけかもしれません。
でも、
「こんなふうにしわを伸ばしてたたむと、着るときにカッコいいよ!」
「ハンカチもこうやってポケットに入れておくと、安心ね!」
など、楽しくおしゃべりをしながら一緒に洗濯をたたむと、「ハンカチ」を持っていくことが意識づけられます。
お子さんと洗濯をたたみながら、いろいろなおしゃべりもできます。
そして、ポケットに「ハンカチ」がセットされた状態でタンスにしまいます。
つまり、朝、服を着るときには、すでにポケットに「ハンカチ」が入っています。
これで、「ハンカチ忘れ」は、解消されます。
発達障害・グレーゾーンで忘れ物が多い子どもの困りごとは、お母さんと子どもの楽しいコミュニケーションで減らすことができるのです!
ぜひ、楽しくチャレンジしてみてくださいね。
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執筆者: ここのひなた
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)