発達障害の子どもは慣れ親しんだ環境に安心する特性があるので、4月の進級・進学を不安に感じていませんか?でも大丈夫!お母さんと先生、二本立てのオーダーメイドな対応でまるっと解決してしまいましょう。アスペルガータイプの子の事例を紹介します。 |
【目次】
1.発達障害の特性と対応の仕方を担任の先生に理解してもらう必要性
2.まずは、お母さんが我が子の特性を理解することが大事です!
3.アスペルガータイプの息子の事例——家での対応と本人の変化
①年長時の様子
②小学校入学後の様子
4.まとめ
1.発達障害の特性と対応の仕方を担任の先生に理解してもらう必要性
来春、新1年生になる発達障害のお子さんのお母さんは「うちの子大丈夫かな…」と心配になるときもありますよね。
発達障害アスペルガータイプの子どもは、慣れ親しんだ環境が大好き!その反面、不安が強く初めてのことが苦手なことも多いタイプです。
お母さんが子どもの特性を理解し、必要であれば学校の先生に伝えることはとても大事です。
発達科学コミュニケーションを始める前の私は、先生に伝えるのが下手…いいえ、我が子の特性を理解していませんでした。
ですから、我が子は困っているのに先生に気づいてもらえず、やる気がないだけと思われてしまい、先生に怒られることも多かったのです。
そして、何が起こったかというと…
・おねしょ
・爪を噛む
・登園拒否
我が子のなかで何が起きているのかはわかりませんでしたが、小さな身体からSOSを出しているのかは確かでした。
このような状態になってからは担任の先生と話し合いをしましたが、伝わらないことも多くしっくりくるものではありませんでした。
なぜなら、私自身が我が子のことを全然わかっていなかったからです。
当時、息子は「ぼくは、あのクラスに必要ないんだ…」と言っていました。誰からも理解されず、認めてもらえず、自信もなくなり、自己肯定感がだだ下がりの我が子。
今、思い出しても、涙が出るくらい辛かったです。
では、私がどんな対応をして、子どもにどのよう変化があったのかをお伝えしていきますね。
2.まずは、お母さんが我が子の特性を理解することが大事です!
お母さんにお聞きしたいことがあります。ズバリ!お子さんの特性を理解していますか?
担任の先生は教育のプロではありますが、発達のプロではありません。発達障害やアスペルガータイプなどの発達に関する特性まで深く知っている先生は、まだ少ないと思います。
そのため、お子さんの発達で気になることは、先生に伝えておくべきだと私は思います。
小さな子どもが自分で伝えることはできませんし、ましてや、発達障害・隠れアスペルガータイプの子どもは困りごとが見えにくく、周りにわかってもらいづらいのです。
だからこそお母さんが子どもの特性を理解し、心配な面は先生に伝えておくと理解が得られ、子どもは先生に対して安心します。
発達に関しての心配ごとを伝えるときは、子どものできないことに対して「〇〇してほしい」とお願いばかりされると先生も負担に感じるかもしれません。
できること・得意なことに着目して、「家では、こういうときは△△して対応すると上手くいきます」という伝え方にすると前向きな説明になります。
お母さんと先生との間で相互理解があると子どもに安心感を与え、新しく始まる集団生活のスタートをスムーズに切ることができます。
3.アスペルガータイプの息子の事例——家での対応と本人の変化
おねしょ・爪噛み・登園拒否というカタチでSOSを発信していた発達障害アスペルガータイプの息子。
そんな子どもがどのように変わったか、そして、小学生になり勉強という初めての取り組みをどのように乗り越えたかについてお話ししたいと思います。
①年長時の様子
小さい身体でSOSを発信していた我が子には、
・家で過ごしたいというときは無理をせず園を休ませる
・「絶対お母さんは味方だよ‼︎ 何があっても守るから‼︎」と何度も伝える
という対応をしました。
すると、次第におねしょの回数が減り、子どもは「園に行こう」という気持ちにシフトしていったのです。
また、学年が終わるころには担任の先生から、「何も知らずに〇〇くんに対応してすみませんでした。今、思えば傷つけていたのではないかと反省しています。」と謝罪されました。
でも、私にも責任があります。我が子の特性がわからず、先生に説明できていなかったからです。
子どもをしっかり観察して、行動・癖・考え方などの特性を理解することは大事なことだとわかりました。
もし、お子さんが「新しい先生怖いかな〜?」と聞いてきたら、
「大丈夫!お母さんが〇〇の良いところを新しい先生に説明しておくからね♪でも、何か困ったときはいつでも話してね。お母さんは〇〇の一番の味方だから!」
と話して安心させてあげてくださいね。
②小学校入学後の様子
小学校に上がると自由度・自立度ともに大幅にアップします。送迎時に先生から様子を聞ける機会はなくなり、子どもの話や状態からしかわかりません。
家庭訪問で子どもの様子を聞ける機会はありがたく、先生も「お母さんに相談しようと思っていた」と仰ってくれました。
学校での様子を聞いてわかったことは、、息子は私が思っていたよりも学校でがんばっていたということ。
先生のお話で気になったのは、「ひらがな練習で他の子と比べると上手く書けずにやり直しになってしまうことが多い」ということ。
私は、「声の掛け方次第で自信をなくしやすいし、不器用なところもあるから、がんばっているけど上手くいかないのだろう」と思いました。
小学校から始まる勉強のスタートでつまずかせたくない…。
そこで、発達科学コミュニケーションの登場!子どもに合ったオーダーメイドの声かけをします。
「上手に書くことに頑張るより、丁寧に気持ちを込めて書いてみて。先生にも伝わるよ♪」
そして、
「今やっていることは、ススス〜〜とできるようになるためにしていることだからね♪」
と学校へ送り出したのです。
ポイントはこれだけ。
・より詳しく説明する(「書いてみて」を「丁寧に書いてみて」にする)
・見通しを立てる(一つずつやっていくことが大事、それが次につながるということを説明する)
すると、学校から帰宅した息子は、「1回でね、花マルもらったんだー‼︎」と嬉しそうな笑顔!
発達科学コミュニケーションのテクニックを取り入れて、子どもへのオーダーメイドの対応ができるのがお母さんなのです!
4.まとめ
今の私は、子どもの特性をしっかりつかんでいます。
教育については先生、発達についてはお母さんがフォローという二本立ての対応ならば、発達障害アスペルガータイプのお子さんにとって最強ですね。
お母さんの声かけひとつで子どもは変わります。
来春4月からも発達障害アスペルガータイプの子どもが安心して集団生活が送れる環境を一緒に作っていきましょう♪
子どもの明るい将来を本気で願っているお母さんを本気で応援します!
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)