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発達障害の子どもの勉強が楽になる!遊びを通したワーキングメモリトレーニング

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発達障害・グレーゾーンの子どもは、授業についていきにくいことや勉強嫌いなことがあります。そこにはワーキングメモリが関連している可能性があります。怠けていると叱るのでなく、必要な支援とトレーニングについて考えてみましょう。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもが抱える勉強に対する困り感

 
 
お子さんは、授業や勉強で苦労していませんか?
 
 
授業についていきにくい、指示が聞けない、勉強が嫌いという状況でしたら、もしかしたら、ワーキングメモリの弱さが原因かもしれません。
 
 
ワーキングメモリは、見たり聞いたり感じたりした情報を一時的に覚えておいて、その情報を処理する役割があります。
 
 
この力は、日常生活はもちろん、学校生活や授業においても重要な役割を果たしています。
 
 
ワーキングメモリの弱い発達障害のお子さんの場合、授業や勉強において次のような困りごとが起きます。
 
 
例えば、国語の授業で、「教科書24ページを開けて、3段落黙読したら、教科書を置きなさい」という指示があったとします。
 
 
ワーキングメモリが弱い発達障害・グレーゾーンのお子さんは
 
・何ページだったかな?
・24ページを開いたけど、声に出して読むのかな?
・どこまで読むのかな?
 
といったことが起こります。
 
 
周りを見ながらどうにか読めたとしても、教科書の内容を理解することまではできていないかもしれません。
 
 
 
 
また、算数の文章題では、数行に渡る問題文を元に適切な式を考え、回答を出さなくてはいけません。
 
 
文章の中に出てくるキーワードや数字を頭に置きながら、回答にたどり着くまで処理を行うにはワーキングメモリがスムーズに働くことが必要です。
 
 
他にも、板書や、図形の展開図、読み書きなどの勉強にもワーキングメモリが関っています。
 
 

2.怠けてる!?誤解されがちな子どもへのNG対応

 
 
なぜ私がワーキングメモリと勉強の関係について話しているかというと、ワーキングメモリの弱い発達障害の子どもたちは、怠けていると誤解されることが多いからです。
 
 
そして大人は叱って行動を改善しようとしがちです。
 
 
お母さんは、宿題をやりたがらない子どもとバトルになっているかもしれません。
 
 
授業態度が悪い、勉強のやる気がないと先生に叱られているかもしれません。
 
 
でも、怠けてみえるのは、子どもが頑張っていないからではなく、ワーキングメモリが弱いために情報処理がスムーズにいっていない可能性があるのです。
 
 
ワーキングメモリは個人差があり、また発達段階によっても差があるので、ただ叱って改善するものではありません。
 
 
本人だって困っているのですから、いくら叱ったところでどうにもなりません。それどころか、ネガティブな対応が続くと脳の働きや発達を邪魔しかねません。
 
 
勉強に対する印象もますます悪くなるばかりです。
 
 
子どもはすでに自信をなくしかけているのに、それを責められて、やる気が出るはずはありませんよね。
 
 
では、どうすれば、発達障害・グレーゾーンの子どもは、自信を失うことなく勉強についていけるのでしょうか。
 
 
 
 

3.授業を楽にするためにできるサポートとは

 
 
まずは、発達障害・グレーゾーンの子どもの授業での負担をなるべく軽くすることが必要です。
 
 
例えば、教科書にインデックスを付けておいたり、しおりを使ったりすることで、教科書を開きやすくする工夫ができます。
 
 
計算は計算機を使わせてもらうことや、書くことが苦手ならタブレットを使わせてもらうことも選択肢の一つです。
 
 
また、お家で少しでも授業内容に事前に触れておくと、授業で再度学習できることになり、理解しやすくなります。
 
 
発達障害の子どもは、ワーキングメモリの弱さと不注意によって、指示を聞き逃す可能性があるため、先生に協力を求めるのも必要です。
 
 
例えば、指示を繰り返してもらう、指示を板書してもらう、個別に指示を伝えてもらうといったことです。
 
 
指示だけでなく、学習・勉強における困難を先生にお伝えして、更なる支援につなげることも場合によっては必要です。
 
 
このように、発達障害のお子さんの負担を軽くし、より前向きに授業に集中できるように支援することが大切です。
 
 
そして、支援とともにご紹介したいのが、ワーキングメモリを向上させるトレーニングです。
 
 
 
 

4.ワーキングメモリを伸ばす言葉あそびトレーニング

 
 
今回ご紹介するのは、言葉遊びを通して行うトレーニングです。トレーニングといっても、あくまでも遊びとして楽しく取り入れてください。
 
 
主に聴覚性ワーキングメモリ(聞いて理解する力)に働きかける遊びを2つお伝えします。
 
 

◆①ハイパーしりとり

 
 
これは、2つ前に戻ってするしりとりです。
 
 
例えば、 「すいか」->「すいか・カメ」->「すいか・カメ・メダカ」」 ->「カメ・メダカ・カラス」->「メダカ・カラス・スリッパ」  という風に2つ前の言葉に戻ってしりとりをします。
 
 
発達障害のお子さんによっては、いきなり2つ戻ってしりとりをすると言われても理解しにくいかもしれません。
 
 
そんなときは、文字を紙に書いて記憶の補助をしたり、指を使いながらどの言葉から始めるか示したりすると分かりやすいです。 お子さんが慣れてきたら、補助なしで耳だけを使って行っても良いですね。
 
 
お子さんが小さい場合や、ハイパーしりとりに興味を示さない場合は、1つだけ戻る(つまり、前の番の人が言った言葉から始める)しりとりや、通常のしりとりを楽しんでいただければ十分です。
 
 

◆②『た』抜きゲーム

 
 
2つめは『た』抜きゲームです。
 
 
遊び方がわかりやすいので、親子で楽しむのにもってこいです。 先にお母さんが「た」がつく言葉を確認しておいてから遊びをスタートするとスムーズにいきます。
 
 
慣れてきたら「た」以外の音でやってみてもいいですね。
 
 
『た』抜きゲーム」の遊び方はこちらの動画で詳細をお伝えしています。 
 
 
 
 
 
(ハイパー)しりとりも『た』抜きゲームも、よ~く聞いて処理しないといけないので、聞いて理解する力に働きかける良いトレーニングになります。
 
 
発達障害の子どもが授業を理解しやすくなれば、勉強嫌いや自信のなさを改善することにつながります。
 
 
どちらの遊びも、お子さんと散歩しているときや、乗り物で移動しているとき、また寝る前のひとときなどに気軽に取り入れてみてくださいね。
 
 
大切なのは楽しむこと!
 
 
トレーニング感が出てしまったりすると続きませんから、あくまでも楽しめる範囲で取り入れてください。
 
 
以上、発達障害・グレーゾーンの子どもの授業や勉強が楽になる、遊びを通したワーキングメモリトレーニングをお伝えしました。
 
 
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執筆者:ふたくちしき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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