発達障害の子どもをグングン伸ばすお母さんの対応――子どもの行動を待ってみましょう!

毎日忙しいお母さん。「早くしなさい!」が口癖になっていませんか? 実は、発達障害の子どもの発達を加速させるためには、お母さんが子どもの行動を「待つ」ことが大切なのです!
 

【目次】

1 子どもの発達とスマホ問題
2 子どもを発達させたいなら「待つ」のがポイント
3 待っても解決しない!発達障害の子どもが指示を理解していないときの対応

 

1.子どもの発達とスマホ問題

 
 
今の子どもたちの世代とお母さんの世代で何が違うのか?と言えば、やはりスマホの存在ですよね。
 
 
今は小学生でもスマホを持っているのが珍しくない時代。赤ちゃんがスマホで遊んでいる姿もよく見かけますよね。
 
 
これからの時代を生きる子どもたちにとって、ITに関する要素を理解して操作する力は不可欠です。
 
 
だからといって、子どもがスマホでゲームばかりするのは困る!というお母さんが多いのではないでしょうか。
 
 
特に、これから春休みに入ると、子どもがずっとスマホをいじっているのが気になってしょうがない!という方も出でくると思います。
 
 
現代の子育てとは切っても切れないスマホの存在。
 
 
今回は少し視点を変えて、スマホが普及したことでお母さんの子育てがどう変化したかを考えてみましょう。
 
 
 
 

2.子どもを発達させたいなら「待つ」のがポイント

 
 
日本のお母さんの口癖と言えば「早くしなさい!」ですよね。今日も口にされたお母さんは、たくさんいらっしゃると思います。時間に厳しい日本社会、昔からよく使われてきた子育てワードですよね。
 
 
最近、以前にも増して「早くしなさい!」と子どもを急かすシーンが増えていませんか?「早くしなさい!」と急かすシーンが増えているとしたら、原因はいろいろ考えられます。
 
 
まず、女性の社会進出が進んで、仕事に家事に育児に忙しいお母さんが増えていることです。
 
 
朝は家事を一通り終わらせて子どもの世話をし、自分の身支度をして子どもを見送ってから出勤。朝は1分1秒が勝負!ドタバタなのに子どもたちは時間通りに動いてくれない…
 
 
あと〇分で出ないと間に合わない!学校も会社も遅刻しちゃう!と焦って「早くしなさい!」と言ってしまう方も多いのではないでしょうか。
 
 
原因は他にもあります。私たち大人は、どんどん速くなるインターネットの処理速度に、慣れきってしまっているのかもしれません。
 
 
数年前まではボタンを押しても、ページが切り替わるまでしばらく待つのが普通でしたよね。ところが今はどうでしょうか。ポンポンと速いスピードでテンポよく、一瞬で応答してくれるようになりました。
 
 
このスピード感に慣れてしまっていませんか?
 
 
子どもに何か指示したら、瞬時に対応してほしい!と無意識に求めていることはありませんか?
 
 
実は、子どもの脳の処理スピードは大人よりもずっと遅いのです。どれぐらい遅いのかと言えば、単純な音でさえ「聞こえた」と認識するまで、大人の2倍の時間がかかるという発表もあるぐらいなのです。
 
 
ましてや、お母さんの指示を聞いて理解し、実際に行動に移すという過程では、もっとたくさんの時間がかかってもおかしくありませんよね。
 
 
発達障害やグレーゾーンなど、発達が凸凹していたり、発達がゆっくりな子どもはさらに時間がかかると考えていいでしょう。
 
 
子どもは「脳の処理速度が大人よりも遅い」ということを改めて意識して、子どもが行動するまで急かさず待つように対応してみてください。
 
 
 
 
お母さんが子どもを急かさず待つことで、子どもは自分で行動の手順を考えて実行したり、自分の考えを整理して答えたりすることができます。
 
 
最初から最後まで1つ1つの手順を踏ませることで、子どもの発達が加速していきます。
 
 
お母さんが子どもの返事や行動をしっかり待つというのは、子どもの発達においてはとても重要なポイントになるんです!
 
 
特に、発達障害やグレーゾーンのお子さんの発達を加速させたい!と考えているお母さんは、「待つこと」を意識してくださいね。
 
 

3.待っても解決しない!発達障害の子どもが指示を理解していないときの対応

 
 
子どもが最初から最後まで自分で考えて行動できるように、大人は待つことが大切だとお伝えしました。
 
 
一方で、子どもがお母さんの指示を理解していない場合もあると思います。そんなときは待ってあげても子どもは行動しませんから、別の対応が必要になります。
 
 
答えをそのまま教える対応ではなく、少しずつヒントを与えて子どもに理解を促すといいでしょう。例えば「片付けしてね」という指示で動けないのであれば、
 
 
「机の上、どうなってる?」
「どこに仕舞ったらいいかな?」
「ゴミはどうしたらいいかな?」
 
 
など、どんな行動をすればいいのか、子どもがイメージできるような具体的なヒントを出してみてください。
 
 
 
 
もちろん、子どもが行動できたらしっかり褒めてあげると、自信をつけてあげることができます。また、正しいやり方を学習したので、次からは自分でやれるかもしれません。
 
 
発達障害やグレーゾーンで、記憶力に優れたタイプルールを大切にするタイプの子は、正しいやり方を積極的に学習させると生活しやすくなります。
 
 
子どもは指示を聞いてから行動に移すまで時間がかかるもの。しっかり待って子どもが行動し始めるのを
見守りましょう。
 
 
子どもがお母さんの指示を理解できない場合は、子どもがどう行動したらいいのかイメージできるようなヒントを与えながら、子どもが行動し始めるのを待ってください。
 
 
行動できたらしっかり褒めて、行動を定着させていきましょう。
 
 
これからの春休み、普段よりも時間に余裕があるというお母さんは、ぜひ試してみてくださいね。新学期が始まるまでに正しい行動を学習して、自分から動ける習慣を作っていきましょう!
 
 
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
 
 
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