縄跳びが苦手な小学生の練習方法!一人跳びから大縄跳びへ

 

Q:縄跳びが苦手な小学生、どんな練習をしたら縄跳びが跳べるようになりますか?
A:まずは大人が見本となり、一人跳びで動きを習得します。自信を損なわない声掛けでスモールステップで練習すればできるようになりますよ!

本文では一人跳びから大縄跳びまで上達するステップと練習法を詳しく解説します。

 

【目次】

1.縄跳び練習で悩んでいませんか?運動苦手な小学生
2.縄跳びが苦手な小学生がつまづく原因
3.何から始めたら?一人跳びから大縄跳びへの練習ステップ
①大人が見本を見せて視覚で理解させる
②遊び歌「大波小波」で動きを習得
③「できた!」で終わる練習で自信アップ!

 
 

監修者:吉野加容子

発達科学コミュニケーション創始者/パステル総研主宰/発達科学ラボ代表

 

脳科学をベースに、発達障害・発達グレーゾーンの子どもの発達支援を専門とする。広島大学教育学部卒業後、東京学芸大学大学院修士課程、慶應義塾大学大学院博士課程で学び、民間企業での脳科学研究、医療機関での発達支援、大学での教育に従事。

 

15年以上にわたり発達に悩む親子と向き合う中で、「子どもの発達を本当に伸ばすのは、家庭での365日の関わりである」という結論にたどり着く。

 

病院や学校だけでは支援が届きにくい発達グレーゾーンの子どもたちに対して、家庭で再現できる支援を確立するため、脳科学・教育学・心理学を融合した独自メソッド「発達科学コミュニケーション」を開発。

 

これまでに数多くの親子の変化を生み出し、“ママが変われば子どもが変わる”という発達支援の新しい当たり前を広げている。

著書に『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』『脳を育てる親の話し方』『脳が喜ぶ子育て』など。

 

1.縄跳び練習で悩んでいませんか?運動苦手な小学生

 
 
縄跳びが跳べない問題、運動が苦手な小学生によくみられがちなことではないでしょうか。
 
 
我が家の発達障害・自閉症スペクトラム症(ASD)の特性を持つ息子は運動全般が苦手で体育の授業にも消極的。小学1年生の頃は縄跳びが全く跳べず、そもそも縄跳びは苦手なもの、やろうとも思わない、そんな様子でした。
 
 
子どもが縄跳びに自然と出会う時期は、幼稚園・保育園であったり、就園前でも他にやっている子がいたら触る機会もあるでしょう。
 
 
何となく見様見真似でやっている内に、小学校入学前には簡単な縄跳びが跳べるようになっている子が多いような印象です。
 
 
しかし、ここで自然とできるようにならないのが特に運動が苦手な子どもたち
 
 
小学生になると、冬の体育の授業といえば縄跳びが定番です。
 
 
ほぼ縄跳びに触れてることがなかった息子ですが、縄跳びカードで回数を数えたり、縄跳び〇級!と成果が分かるような縄跳び週間中はプライドが刺激されたのか、何とか前跳びは跳べるほどに。
 
 
そんな状態で迎えた小学2年生の冬。クラス全体でやる大縄跳びが始まりました。
 
 
 
 
体育の授業でも休み時間もずっと大縄の練習をしていた時期。 学校では何とか練習に参加していましたが、なかなか跳べるようにはなりませんでした。
 
 
本人も苦手意識は持ちつつも跳べるようになりたいという思いがあり、親としても跳べるようになったら大きな自信がつく!と家庭でも練習をすることにしました。
 
 
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2.縄跳びが苦手な小学生がつまづく原因

 
 
縄跳びが苦手、そもそも運動全般が苦手な理由は何なのでしょうか?
 
 
実は、その子の体力や筋力の問題というよりも、協調運動が苦手で不器用さがあることが大きな理由と言えます。
 
 
そして、運動が好きか嫌いかという前に本人も思うようにできないもどかしさから、運動への抵抗感が増してしまうこともあるのです。
 
 
協調運動が苦手とは、目と手、手と足など複数の体の部分を協調させて同時に動かすことが難しいのです。
 
 
1人で行う縄跳びで言うと、2つの動きを同時に行う必要があります。
 
 
「縄を回す」「ジャンプする」という手と足の協調運動です。
 
 
大縄跳びで言うと、「縄の動きを見る」「走る」「ジャンプする」といった複数の協調運動が求められます。
 
 
さらに、ボディイメージが弱いという特徴も上げられます。
 
 
自身の手足がどこまで伸びているのか、体がどのように動いているのか、どのくらい隣の人の近くにいるのかといったような感覚があいまいなことがあります。
 
 
大縄跳びは何人かが列を作りテンポよく縄に入っていくので、列の前後感覚を感じ取り前につめることも必要です。
 
 
ここでボディイメージが弱いと、前につめるのが遅くなったり早すぎたりしてタイミングを計りにくいことがあります。
 
 
 
 
加えて、我が家の息子のように発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)タイプの子どもは、
 
 
  • 興味対象の幅が狭い、限定的
  • 集団行動が苦手で、園庭でみんなで一緒に遊ぶことに抵抗がある
 
 
という特性が強い傾向にありますので、運動に対して進んで取り組む気持ちにはなりにくいかもしれません。
 
 
このように、運動が苦手な子はとにかくやみくもに練習すれば大縄跳びが跳べるようになるわけではないことが分かります。
 
 
では、跳べるようになるにはどんな練習をしたらいいのか、次にご紹介致します。
 
 

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3.何から始めたら?一人跳びから大縄跳びへの練習ステップ

 
 
学校での練習だけでは時間的成約もありますし、先生も一人一人への細かい指導ができない場面も多いでしょう。
 
 
そして、小学生ともなると友達と練習すると自分だけできない、と自信を損なったり見ているだけになってしまうことも。
 
 
まずは大縄跳びの練習は子ども一人で跳ぶことから始めることがおすすめです。
 
 
まず、家庭で練習ができるよう大縄を入手しましょう。いわゆる普通のロープでもできますが、我が家では持ちやすさや本人のやる気が上がると期待して市販の大縄を購入しました。
 
 
100円ショップやホームセンター、スポーツ用品ショップでも取り扱いがあるようですが取り寄せだったり在庫がないことも。ネットでも千円弱で入手ができます。
 
 

◆①大人が見本を見せて視覚で理解させる

 
 
練習をスタートする前に、一旦頭の中で動きをイメージできるように親子で一緒に大縄の解説動画や書籍を見るのがオススメです。
 
 
運動の教え方に詳しい親御さんの方が少ないと思いますので、親も勉強と思って色々な情報を得るといいですね。
 
 
YouTubeでも体育のプロが解説している大縄跳び練習の動画が沢山配信されています。
 
 
体育の指導法や運動が苦手な子ども向けに書かれた運動指導法などの本も沢山あるので、図書館で探して読んでみることもできます。
 
 
動画や図説を子どもと一緒に見ながら、ここで縄に入るんだね、縄の真ん中でジャンプするんだよ、などと分かりやすく解説します。
 
 
そして、ぜひ親が跳んでいるところも子どもに見せましょう
 
 
他に縄を回してくれる人がいるならば、自分も跳んでいるところを子どもに見てもらいます。
 
 
親もやることで、練習への心理的ハードルが上がっている子どもに対して「自分もやってみようかな」と思うきっかけになります。
 
 
余裕で跳べる親御さんなら、子どものお手本になります
 
 
上手に跳べない親御さんなら(私はこちらです!)、「お母さんも難しくて跳べないよ~。でも何回かやったら跳べそうな気がする!」などと、大人でも簡単にできない人がいることで安心感を持たせつつ、一緒に跳べるように練習していこうという気持ちになります
 
 
自分ではどのように体が動いているか分かっていないことがありますので、子どもが跳んでいるところを動画で撮影して本人に見てもらうのも有効です。
 
 
 
 

◆②遊び歌「大波小波」で動きを習得

 
 
最初は垂直にジャンプする練習です。運動が苦手な子には、まっすぐ上にジャンプをするのが難しい子もいます。
 
 
縄は使わずに、ジャンプだけの練習をします。
 
 
縄の真ん中の位置にビニールテープで四角の枠を付けるなどして、跳ぶ位置が分かるようにします。
 
 
最初は10回、次は15回!と回数を上げながらやると、できた!が分かりやすくていいですね。
 
 
次に大波小波の遊び歌で縄の動きを目で追いながら跳ぶ練習をします。
 
 
大縄は回さず、「♪おーなーみ こーなーみー 」と歌いながら左右に縄を揺らして、子どもはその場でまっすぐ跳びます。
 
 
その場から動かずに跳び続けるのは最初は難しいので、子どもが動いてしまったら回す人が引っ掛からないように子どもに合わせて動いてあげることが、できない!と感じさせないポイントです。
 
 
縄の動きを見ながら跳ぶことに慣れてきたら、「♪ぐるっとまわって」で縄を回して、子どもは縄を跳び続けます。
 
 
これにも慣れてきたら、最後に「♪にゃんこのめー(ねこのめ)」 の「め」のタイミングで縄を跨いで止めるまでを流れでやっていきます。
 
 
いよいよ回っている大縄に入る練習ですが、入るタイミングがなかなか分かりづらいですし縄が当たりそうで怖さもあります。
 
 
入るタイミングを掛け声で知らせ、後押しをします
 
 
縄の中心が地面についたときに「ヨシッ」「ハイッ」などと掛け声をかけます。
 
 
縄の動きを見ること、真っすぐジャンプすることが出来ていれば、後はタイミングを合わせて入って跳ぶだけ!
 
 

◆③「できた!」で終わる練習で自信アップ!

 
 
練習を分解してスモールステップで練習に取組むことも大事ですが、最も大切にしてきたのがどんな練習内容であっても、最後は「できた!」で終わらせることです
 
 
縄に入れずにもうできない…となったら、「じゃあ真っすぐジャンプ10回やって終わりにしよう」などと出来ることをやってから終わりにするようにします。
 
 
毎回練習後に今日はこれが何回できたよね、と実際にできたことを伝えることで「できなかった」という記憶を残すことなく練習へのやる気が継続して自信がつくことに繋がります
 
 
このような練習を続けたことで、息子は約2週間ほどで無事に大縄跳びが跳べるようになりました
 
※実際に毎日声を掛けてきた記録です。目標を立ててやると本人のやる気が上がっていました!
 

※まっすぐ上にジャンプしてタイミングもばっちりです!
 
なかなか練習の時間を取るのが難しい時もありましたが、跳べた時の息子の自信に満ちた顔を見たときには、こちらも大きな喜びを得ることができました。
 
 
今では大縄を公園に持っていき、大縄跳びで遊ぶことが好きになっています。
 
 
大縄跳びが跳べないと悩んでいるお子さんのお役に立てたら嬉しいです。
 
 
 
 
行動が遅く、小学校の集団生活の中でつまづきやすいお子さんの心とペースを守るママの声かけ方法を動画でご紹介!
 
 
 
 

小学生の縄跳び・大縄跳び練習に関するよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:縄跳びが苦手な小学生、まず何から練習すればいいですか?

 
 

A1:縄の長さを子どもの身長に合わせ、腕の回し方とジャンプを別々に練習するのがコツ。まずは一人跳びでリズム感をつけましょう。

詳しくは 発達障害や年長・小1の縄跳びできない子もとべる教え方 を参照。

 
 

Q2:小学生が縄跳びを苦手にするのは普通ですか?

 
 

A2:結論、珍しいことではありません。リズム感やタイミングは経験で身につくもの。まずは「前跳び」「後ろ跳び」など簡単な動きから始め、自信を持たせましょう。

こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。運動の不器用な発達障害アスペルガーキッズがなわとびを跳べるようになった方法

 
 

Q3:縄跳びを嫌がる子にどうモチベーションを持たせる?

 
 

A3:ゲーム感覚で回数や記録をつけたり、友達や家族と一緒に挑戦するなど、楽しくできる環境を作ることがポイントです。

こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。体育の授業の目的って何?運動が苦手な発達障害児が大縄跳びの練習を続けられた親の対応

 
 
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著者写真

執筆者:菅美結
発達科学コミュニケーションアンバサダー

 

入園後、集団行動ができない息子の様子を目の当たりにし、何とかしようと発達相談や療育に取り組むも、イライラ・ガミガミママになるばかりで息子は変化せず。

 

このままでは親子関係が悪化する、自分が自分じゃなくなると焦る中で、発達科学コミュニケーションに出会い、変えるのは子どもではなく自分から!と実践していくと、年長時の激しい登園渋りが3カ月で解消。

 

その後、発コミュを軸に家庭での関わりを続けた結果、支援級でスタートした小学校も2年生からは普通級で登校しています。過去の私と同じような状況にいるお母さんへ、一歩踏み出して行動すると自分も子どもも変わることを伝えたいと発信をしています。

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