【お悩み相談室】発達障害グレーゾーンの息子に「褒めて!」と何回も要求され、親子関係も悪くなってきました。どうしたらいいですか?

息子は8歳、発達障害の診断はないですが、グレーゾーンではないかと思っています。 私は褒めているつもりなのですが、息子が「褒めて!」としつこくて疲れてきました。親子関係も悪くなってきました。どうしたらいいですか?

 

8歳・男の子ママ

息子さんのことを褒めているつもりなのに、伝わらないとお母さんも辛いですよね。 褒め方を変えることで、子どもに伝わるようになります。発達科学コミュニケーションを学び、子どもに伝わる褒め方を実践したことで親子関係がよくなった私がお答えします。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 愛川まいこ

 

【目次】

 

1.どうして子どもに伝わらないの!?私の気持ち

 
 
私には、小学校4年の息子がいます。小さい頃からとても育てにくく「なんかおかしいな…」と思っていました。 色々なところに相談したり、本を読んだり、自分なりに頑張って子育てしてきましたが、なかなか上手く行かず、子育てを楽しいと思えない自分がいました。
 
 
そうこうしているうちに、月日が流れ… 息子は小学1年生になりました。集団に馴染みにくいこと、人より緊張が強い傾向があったので、心配していましたが、意外とスムーズに小学生活を楽しんでいる様子でした。
 
 
ところが、小学1年の2学期が始まったころから異変が起こり始めました。習い事を行きしぶるようになり、頻尿になってきたのです。
 
 
そして、息子は家でも怒りっぽくなってきました。そして、「なんで褒めてくれないんだよ!」「認めてよ~!」って言うようになったんです。
 
 
どんどんエスカレートしてきて、3学期にはちょっとしたことでも癇癪を起こし、家での対応に困るようになってきました。学校でもお友達との行き違いなどがあったり、給食の後に過呼吸になったり、学校も行きしぶるようになってきたんです。
 
 
相談者さんの息子さんも、学校などで何か困っているようなことありませんか?相談には詳しく書かれていませんが、そこが、気になるところです…。
 
 
私は、息子は頑張りすぎたのかな、と思いました。小学校に入ったので、習い事を始めたほうがいいと思い、いきなり2つもはじめてしまったこと。そして、私は仕事を始め、週に3日学童に預けていたのです。
 
 
だから、家ではできるだけのんびりさせようと思いました。でも、息子はやはり怒りっぽく、夜になると癇癪を起こし、私は褒めているつもりなのに「褒めてよ!」「認めてよ!」と要求され続けました。そして毎日のようにバトル勃発。
 
 
「ママは怒ってばっかり…ぼくのことなんて何もわかってくれない!」そして、私の思いがちゃんと伝わらず、意思疎通をとることさえ難しくなってきたんです。親子関係も悪くなり、もうお手上げ状態でした。
 
 

 
 

2.子どもを褒めるって本当はどういうこと?

 
 
どうしたら私の思っていることが、子どもにちゃんと伝わるんだろう…と一人悩んでいたとき、発達科学コミュニケーションと出会ったのです。藁にもすがるような気持ちで、個別相談を申し込みました。
 
 
私は、褒めているつもりだけど、子どもに全然伝わらないこと、自分の思いがまったく伝わらず、バトルを繰り返す日々で子育てが辛いことを相談しました。そこで「褒める」ということの捉え方が間違っていたことに気づかされました。
 
 
私が当たり前と思っていたことが、子どもにとっては当たり前ではなく、頑張っていたことなんだということが、初めて分かり衝撃でした。
 
 
どういうことかというと、私は「褒める」というのは、なにか特別なことをしたときに褒めると思っていたのです。
 
 
例えば、
・時間通りに起きる
・園や学校に行く
・宿題をする
・ごはんを食べたら食器を下げる
・歯磨きをする
などなど…
 
 
これをしたからといって、褒めることはせず、できなかったときに「なぜできないの!」「何回言えばわかるの!何回も言わせないで!」と注意していたんです。今思うと、私はしつけだと思って怒ってばかりでした。
 
 
実は当時、息子は、今までできていた学校の準備や宿題などもスムーズにできなくなっていました。家でも学校でも頑張っているのに、その頑張りは誰にも認めてもらえず、注意されっぱなし…。
 
 
自信をなくしてしまっていたのです。家でも学校でも注意され続けた発達障害グレーゾーンの子どもは、自信をなくしてしまうケースが少なくないと知りました。
 
 
「なんで褒めてくれないんだよ!」というのはそんな息子のSOSのサインだったんです。頑張りすぎて、しんどくて…息子自身が困っていたんです。
 
 
「ぼくは、ダメな子なんかじゃないんだ!本当はできる子のはずだ…こんなはずじゃない」そんな自分がどうしようもなくて、母である私に「褒めて!認めて!」と訴えていたんだということが分かりました。
 
 
つまり、当たり前と思っていること、今できていることを当たり前とは思わず、それを褒める。これが、子どもを認めることにもなり、息子に必要なことだったんです。
 
 
相談者さんの息子さんも、ものすごく頑張ってらっしゃるのかもしれませんね。
 
 

 
 

3.発達障害グレーゾーンの親子関係をスムーズにする!子どもに伝わる褒め方とは?

 
 
私が、今でもずっと実践している褒め方は、できていることを褒めることです。そして子どもの行動を当たり前だと思わないことです。
 
 
・時間通りに起きる→「時間通りに起きられたね!」
・園や学校に行く準備をする→「準備できたんだね」
・学校から帰宅したら→「よく頑張ったねー。お疲れ様!疲れたよね…」
・ごはんを食べたら食器を下げる→「わぁ、食器下げてくれたんだ。ありがとう!」
・歯磨きをする→「歯磨きするんだね~!」
 
 
という感じです。
 
 
子どもは、出来ていることに注目し、褒められることにより「これでいいんだと思うことができ「認めてくれている」と感じます。そうすると、自信がついてきて、自ら行動するようになっていき、脳も発達していきます
 
 
できないことに注目して、それを「やめさせよう」「できるようにさせよう」と叱り続けると、自信をなくし何もできなくなってしまいます。何もしないということは脳も発達しません…
 
 
こうはしたくありませんよね。私たちだって、できないことに注目されて、それを指摘され続けたら辛くなるし、しんどくなる…そしてやる気もなくなってしまいます。
 
 
例えば、褒め上手な上司といちいち細かいことまで指摘してくる上司だったら、褒め上手な上司のもとで働きたいですよね!そのほうが楽しいし効率もアップします。それと同じことなんです。
 
 
いかがですか? 注意してすぐにその行動が正せるようならいいですが、何度注意してもなおらない、また工夫してもなおらない…という場合もあります。それは、脳の特性によるものなのです。
 
 
本人も気を付けたり、直そうとするけれども、どうにもできないことなのです。
 
 
そして、褒めに加え注意を極力しないことにしました。
 
 
・宿題はきちんと座ってするべき→寝ころがりながら宿題してもオッケー
・ご飯を食べたら必ず食器をさげるべき→食器を下げなくてもオッケー
・着替えたら洋服は定位置にもっていくべき→洋服も脱ぎっぱなしでもオッケー
・遊んだら必ず片づけるべき→1つでも片づけたらオッケー
 
 
 こんな感じです。 
 
 
私は、息子に対して高い要求をしていたんです。「~ねばならない」「~するべき」という思考が強かったんだと思います。この思考は、自分がイライラする原因にもなりますよね。
 
 
はじめは自分を変えることが大変でしたが、「~すべき」をやめました。
 
 
相談者さんのお子さんのように「褒めて!」というのは「頑張っている自分を認めてほしい」ということです。出来ないことが気になると思いますが、ひとまずそっとしておき、今できていることを褒める声かけを徹底してくださいね。
 
 

 
 

4.親子のコミュニケーションを見直すと子育てを楽しめるようになる!

 
 
息子は褒められ慣れてなかったので、はじめは「何事?!」「何かあるな…」みたいな感じで警戒している感じもありました。でも、私は出来ていることに注目して、ひたすら肯定的な言葉をかけ続けました
 
 
途中「もっと褒めてくれ!」「褒めが足りない!」と言われたり、「こんな風に褒めてもらわないと納得できない!」など指示をしてくるようになりましたが、それでもできる限り対応しました。
 
 
するとどうでしょう! 怒りっぽかったり、反抗的で聞く耳をもたなかった息子の情緒が安定してきたのです。そして、普通に会話できることが多くなってきたんです。それから、指示をださなくても自ら動いてくれるようになってきました。
 
 
「ぼく、役にたってる?」 「もちろん!いつも助かってるよ。ありがとう!」 家でも学校でも頑張りが認められず、自信を無くしていた息子が、家で自分の存在価値を見出せた瞬間でした…。
 
 
これが、脳に伝わる声かけの方法なんだと思いました。その感動は今でも忘れられません。これは、発達障害あるなしに関係なく誰にでも使えますよ!脳を発達させるメカニズムは、定型であっても発達障害であっても同じなのです。
 
 
褒めが伝わり、子どもにも自信がつき親子関係がスムーズになる方法は…
・肯定的な注目
・要求を減らす(~すべきをやめる)
という2点、ぜひ実践してみてくださいね! 参考になれば嬉しいです。
 
 
他にも発達障害グレーゾーンの子どもとママの親子のコミュニケーションがスムーズになる方法 公開中!

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執筆者:愛川まいこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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