【お悩み相談室】中学入学を控えた発達障害ADHDの一人っ子がイライラしまくり!まともに会話ができません。どう接したら良いですか?

息子は発達障害ADHDタイプ、四月から中学生です。思春期に入り親離れしたい気持ちはわかるのですが…この長期休暇中はイライラしっぱなしで、まともに話ができません。宿題終わった?とか夕ご飯の準備を手伝って、と言っただけでもキレられます。思春期の子と、ケンカにならないで過ごすにはどうしたらよいでしょうか?

 

13歳・男子のお母さん

私の息子も思春期に入ると、イライラしたり言葉がキツくなり、ほんの少し話しかけるだけで怒られました。特に今は、かつてない長期休み、親も子どももストレス感じますよね。言葉が達者な子どもとの生活で喧嘩ばかりだった私が、取り組んで効果抜群だったオススメの対応があります!ご紹介していきますね!

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 秋村若菜

 

【目次】

 

1.母一人、子一人の生活にイライラの限界がきたらしい

 
 
休校措置から、そのまま春休みに入りましたね。私の子どもは中学生なので、学校から大量の課題が出されました。この時期、図書館は休館。同級生ともかかわらず、毎日ただ家にいる生活が続いています。
 
 
世の中の雰囲気が重苦しく、私も子どももストレスを感じている気がしています。
 
 
質問いただいたお母さんのように、子どもが中学生になる前の春休み、私も会話ができませんでした。どんどん親子関係が悪化して、困っていました。
 
 
中学校入学を控え、ただ家にいてダラダラしていていいのか?英語の勉強はどうするのか?お菓子ばかり食べていないか?静かだけど寝てしまっているのだろうか?私は子どもの動向が気になっていました。
 
 
寝てるの?勉強は?と話しかけると…いつもうるさいと怒られました。少しでも外の空気を吸って欲しいので、一緒に夕飯の食材を買いに誘ってみましたが、もちろん却下。「何食べたい?」と聞いたら「話しかけないで」と言われることが当たり前。
 
 
…ほんのちょっと話しかけただけなのに、そんなにイライラしたり怒らないでよ、と思う毎日でした。
 
 
 
 
とにかく、親と距離を取りたいのでしょう。口うるさい私が家にいることが、子どもには耐えられないらしく、顔を見るたび「出かけないの?」「家にいないでよ」と言われるようになりました。
 
 
「今、僕の一番の悩みは、お母さんがこの家にいること」と、いきなり言われたこともあります。
 
 
発達障害・ADHD傾向のある子どもの特性だと分かって育ててきたので、口の悪さはある程度スルーしてきましたが、同じ家の中でイライラ全開な人間がいると、イライラって伝染するのでしょうね。限界がきて、私は反撃して口ゲンカに発展!
 
 
一度ケンカしてしまうと、小さい頃のようにスッと仲直りというわけにはいかないものですね。親子関係がどんどん悪化していきました。ますます子どものイライラは増し、私の話なんて聞く耳ももたなくなりました
 
 

2.発達障害ADHDだからと言って、なんで我が子にここまで言われるんだろうか!?

 
 
私の子どもは元々、口が達者なタイプ。小さい頃から、言葉のニュアンスや語尾のイントネーションなどに敏感でした。
 
 
ふと気を緩めると、否定された!悪口言われた!と反撃されるので、できるだけ言い争いにならないように、言葉に気をつけて子育てしてきました。
 
 
発達障害・ADHD傾向のある子どもは、元から疲れやすいです。うちの場合は感覚過敏もあります。見た目には分からないので周りには理解されにくいため、学校では一人で困難さに耐えながら、一生懸命頑張ってきているんですよね。
 
 
登校して帰宅すると家では、ずっとイライラしていました。子どもが高学年になり思春期に近づくと、更に口調がきつくなりました。
 
 
中学校入学前の春休みは、相当不安を感じていたのかもしれません。新しい環境は特に苦手だからです。私にだけ、やたら言葉がきついのですが、受け止めてあげられるのは、この世に私しかいないと思い、なんとか耐えていました。
 
 
子どもが一人しかいないからこそ、いろいろと気になったり気がついてしまうもの。うちの子どもは、自分の状態に気づくことが苦手な上に、言語化も苦手。言葉は達者であっても、正しく言語化できているかどうかは別の話です。
 
 
あまりにも態度が激しいと「何かあるのでは?」「具合悪いのかな?」と気になり、子どもへたずねました。
 
 
「なんでもない!」と急にキレられますが、いやいや「何でも無い訳じゃなくておかしいでしょ」と思い、めげずに聞いてしまい、余計にイライラされました。
 
 
たわいのない日常会話も嫌がられ体調を心配するのもNG。まともに会話できない状況で、最終的には親子バトル。今まで頑張って子育てしてきた我が子と、こんな関係になるなんて…悲しい日々でした。
 
 
 
 

3.変えようと決意したら簡単だった!

 
 
話しかけてもらいたくない我が子に合わせて、同じ屋根の下で口をきかないのも違うし、でも口ゲンカは飽き飽き。仲良くしなくていいし、別に買い物も一緒に行かなくていいから、親子関係は修復したいと思いました。
 
 
私と親子ゲンカに発展していたことで、子どもは私の話を聞こうという気持ちが芽生えていなかったのだと思います。私から言われる言葉・イラっとした口調にも慣れっこでいたでしょう。
 
 
そんな我が子に、効果的だったのは私の声を変えること
 
 
小さい頃からずっと頑張って子育てしてきたのに、言われたい放題だと、優しい声でいるなんて無理!そう思ったのですが、思春期の子どもをコントロールなんてできません。
 
 
関係を修復したいのは私、ならば私が取り組まないと!と思い、まずできることから取り組みました。すると一日で子どもの反応が変わったのです!
 
 
私が取り入れた方法は、返事だけをまず変えてみること!
 
 
イライラしながらも自分の要求は理不尽に伝えてきます。でもここがチャンス!「お母さん、これみて」「お母さん、これやって」というように子どもから話しかけられたとき、声だけ笑顔にしたのです。
 
 
「ん?」「なぁに?」というときの声。この第一声だけ変えることで、子どもの反応が全然違うんです。
 
 
母親が優しい声で答えると、子どもって喜んでくれるんですね!別に言葉に出ないし、顔にも出ませんが、私にはわかりました。ただの返事しただけなのに…心がほぐれているというか、イライラ感が一瞬で消えたように思えたのです。
 
 
そこに驚きと感動が生まれました。
 
 
 
 
子どものタイミングで話しかけられるので、だいたい私は用事をしています。自分のやっていることを止めて、笑顔で顔をあげて、というのは面倒。でも笑顔でなくても大丈夫!自分の顔は子どもに見られなければOK!
 
 
話しかけられたとき、笑顔でなくて「笑声」というイメージ。優しいというよりは「まぁるい声」がいいです。
 
 
この方法を使うと子どもの返事が優しくなり、私も本当に笑顔が作れるようになりました。
 
 
思春期の子へ、無理やり褒めたりおだてても通用しません。言葉だけがコミュニケーションではありません。うちの子のように敏感なタイプには、声を変えることは効果ありました。私はこうして優しい声を出すループにはまっていったのです。
 
 
良い関係になったからと、母親が調子に乗っていろいろ話しかけるのはNG。特に、親から心配されるのはイヤがります。思春期とは、子どもが自立して行くために、親は距離感を見直す時期。
 
 
息子の様子が気になるときがあっても、無駄に聞かないようになりました。話しかける必要があるときは、慣れてきている「まぁるい穏やかな声」でたずねます。すると息子も、いきなりキレることはなくなりました
 
 
すると、困ったことや必要なことがあったら、気軽にたずねてくるようになりました。しょっちゅうではありませんが、だんだんと自分から、機嫌よく話してくるようになりました。
 
 
この芸人が好きなんだとか、宿題はここまで終わらせたんだとか、お腹空いたとか…たわいのない日常会話ですが、必要なこと以外の話ができるってものすごい進歩でした。
 
 
思春期の男子が、母親に本気の悩みを相談することは、なかなか難しい時期です。でもふと、新学期についてポロっと打ち明けてくれたこともありました。家の中で、気を許している感じが伝わりました。
 
 
聴覚に敏感なタイプのお子さんに有効だと思いますが、思春期の子に対して、お母さんが取り組みやすいと思い紹介しました。できそうなときに、まず返事の第一声、「ん?」の一語だけ!まぁるい声で、お試しくださいね!
 
 
休みがどのくらい続くのか?今のところ分かりません。思春期の子との生活はいろいろありますが、良い親子関係を築いていけますように。応援しています!一緒に頑張りましょう!
 
 
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執筆者:秋村若菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

 

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