中学生が暴力・暴言をするのは発達障害?今すぐできる悪化させない家庭対応とは

 

中学生の暴力・暴言は発達障害の特性や強いストレスが重なると起こりやすく、放置すると悪化します。家庭での声かけと接し方を2つ変えるだけで落ち着く対応法を解説します。
 

【目次】

1.中学生の暴力・暴言は発達障害と関係がある?
2.放置やしつけをすると「反抗期」が悪化するのはなぜか
3.発達障害・中学生の反抗期を乗り越える2つの対応法!
①まずは自分の子どもができていることだけに注目しましょう
②次にあれこれと子どもの行動を指図することをやめましょう

 
 

1.中学生の暴力・暴言は発達障害と関係がある?

 
 
中学生が暴力や暴言をくり返す背景には、発達障害の特性や強いストレスが関係することがあります。
 
 
とくに注意欠如・多動症(ADHD)の特性である衝動性・イライラの高まり、自閉症(ASD)の特性によるコミュニケーションの難しさは、中学生男子の反抗期と重なると行動がエスカレートしやすくなります。
 
 
・感情コントロールが苦手
 
・思いがうまく伝わらないストレス
 
・叱責され続けて自信を失う
 
・家と学校の両方で否定される感覚
 
 
このような負担が重なると、「暴れる」「突然キレる」など発達障害・暴れるなどの典型的な行動が見られます。
 
 
ただし、暴力=性格が悪い・育て方が悪いではありません。
 
 
行動の背景にあるストレスと特性を理解し、家庭での対応を変えることで落ち着くケースがとても多いのです。
 
 
 
私の息子も、小学校の高学年から始まった反抗期が、中1から中2にかけてさらにひどくなりました。
 
思春期をむかえると、どんなお子さんでも気持ちがイライラしたり、親に反抗的な態度をとるようなります。
 
 
反抗期はこんなものだろうときちんと対処しなかったため、口を開けば暴言しか言わなくなり、ひどいときには手が出てくるようになってしまいました。
 
 
 
 
特性のないお子さんの場合、時期が過ぎれば反抗期は収まってくることもあります。
 
 
しかし、発達障害の子どもの反抗期の場合、放っておくとさらに暴言・暴力がエスカレートしてしまうことがあるので注意が必要です。
 
 
 
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2.放置やしつけをすると「反抗期」が悪化するのはなぜか

 
 
「反抗期だからそのうちおさまるよね…」
「中学生なら暴言くらい普通…?」
 
 
こんな風に放置することは危険です。
 
 
さらに、日本では、子どものできないことを見つけて指摘し、できるようにする。いわゆるしつけ」をするのが当たり前だと思われています。
 
 
けれど、中学生の暴言・暴力対応で悩むママが陥りやすいのが「ダメなところを正そうとする」対応です。
 
 
発達障害の子どもは、注意・叱責が増えるほど次の悪循環に入ります。
 
 
◆【悪循環のループ】
 
指摘ばかり
 ↓
自信が下がる
 ↓
イライラが増える
 ↓
暴言・暴力で発散
 ↓
さらに叱られる
 ↓
叱責
 ↓
自信がなくなり、さらに暴れる
 
 
つまり、発達障害の子どもは上手く「しつけ」が効きません。しつけを強めるほど暴力・暴言は悪化するのです。
 
 
またその特性は、周りからは理解されないことも多く、学校でも家でも怒られ続け自信をなくしています。何をやってもうまくいかないという苛立ち日々募らせている子もたくさんいます。
 
 
発達障害の子どもの脳は、「できていない行動をなおす」よりも「できている行動を増やす方が圧倒的に効果があります。
 
 
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私は、息子のそんなイライラに気づかず、毎日ガミガミ言い続けてしまいました。
 
 
すでに周りからの負の言葉で一杯だった彼の心に、私はまたたくさんの負の言葉を投げかけてしまったのです。
 
 
 
 
結果反抗的な態度はどんどんエスカレートしてしまい、「暴言・暴力」が日常茶飯事になってしまいました。
 
 
発達障害の中学生男子に「暴言・暴力」が出てきた場合は、「反抗期だから、時期がくれば終わるだろう」「しつけをしなければ」と思わず、お母さんの行動をしっかり変えていく必要があります。
 
 
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3.発達障害・中学生の反抗期を悪化させない家庭での2つの対応!

 
 
発達障害の中学生男子の暴力・暴言を落ち着かせる鍵は、実はとてもシンプルです。
 
 

◆①まずは自分の子どもができていることだけに注目しましょう

 
 
まずは、自分のお子さんが今できていることにだけ注目します。
 
 
できていないことを注意したくなっても、しばらくの間は我慢します。
 
 
朝起きてきた。ご飯が食べられた。制服に着替えられた。など、今できていることだけに注目します。
 
 
「起きたんだね」「ご飯食べたね」「着替えたね!」と言葉にして言ってあげましょう。
 
 
「自分はこれができている」
「お母さんはそのことをわかってくれている」
「お母さんは自分のいいところを見ていてくれる」
 
 
「ぼくはできるんだ!」「お母さんは自分の味方だ!」ということがわかってくると、気持ちが安定してきます。
 
 

◆②次に、あれこれと子どもの行動を指図することをやめましょう。

 
 
それと同時に、あれこれと子どもの行動を指図することをやめましょう
 
 
はたから見ていると失敗やトラブルばかりで危なっかしい子どもですが、もう中学生です。
 
子どもは「失敗しながら学ぶもの」だと大きく構え、細かな指示を出しすぎるのをやめましょう。
 
 
あれしなさい
 
 
早くしなさい
 
 
なんでできないの?
 
 
勉強しなさい
 
 
この「細かな指示の雨」が、中学生の反抗期とぶつかり、暴言・暴力につながりますトラブルが起こらないように常に先回りし指示を出していませんか? 今すぐに、先回りして、あれこれ指図することをやめましょう!
 
 
この2点に注意してお子さんに接していると、お子さんとお母さんの間に信頼関係ができてきます。そして、信頼関係ができてくると、次第にお母さんへの反抗的な態度、「暴言・暴力」はなくなっていきます。
 
 
お母さんとの信頼関係を取り戻し、家がリラックスできる場になっていくと、外での態度もぐっと変わっていきます。
 
 

 
 
私の中学生の息子はこの方法で、わずか3週間で「暴言・暴力」がピタッとなくなり、笑顔で会話が増えてきました。
 
 
暴言・暴力は、きちんとした対応を取れば、おさまっていきます!
 
 
ぜひ一度じっくり取り組んで信頼関係を取り戻し、新たなスタートを切るきっかけにしてください。
 
 
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中学生の暴言・暴力についてのよくある質問(FAQ)

 
 
Q1:ADHDや発達障害の中学生は暴力的になりやすいのでしょうか?
 
 
A1:ADHDの衝動性やASDの感覚過敏・コミュニケーションの困難さがあると、ストレスが一気に爆発して暴言・暴力に出ることがあります。ただし、これは「性格」ではなく脳の負担が大きいときのサインです。家庭の関わり方で落ち着くケースはとても多く、早めのサポートが効果的です。
 
 
Q2:学校では大丈夫なのに、家でだけ暴れる・暴言が出るのはなぜ?
 
 
A2:学校では落ち着いて過ごせているのに、家に帰ると暴言・暴力が出る子は多くいます。これは、学校でがんばりすぎて疲れが溜まり、家で一気に安心して気が緩むためです。発達障害のある中学生は、刺激や対人関係でエネルギーを大量に消費するため、「家が安全基地になり爆発する」ことがあります。家庭では、まず子どもの疲れとストレスを認め、「今日はよくがんばったね」と受け止めることが落ち着きにつながります。
 
 
Q3:反抗期と発達障害の違いはどう見分ければいい?
 
 
A3:反抗期だけなら「言葉はきついけど落ち着く場面がある」のが一般的です。一方、発達障害の特性が強い場合は、 情報処理の混乱 過剰な刺激 自信の低下が重なり、家庭外でもイライラやトラブルが起きやすい傾向があります。ただし見分けは難しいため、 家庭の関わりを整えても改善しない場合は専門機関に相談すると安心です。
 
 
 
執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)




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