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漢字が苦手な子どもがテストで100点をとる学習法

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同じ漢字を繰り返し書くという学習法は、お子さんに効果がありますか?我が家はNO!でした。覚え方は脳によって一人一人異なります。でも、どんな苦手を持つでも自然と漢字を覚えてしまう学習法があるのでご安心ください。
 

【目次】

1.娘が「漢字は苦手」と自覚するまで

 
 
我が家の娘は2年生までは、漢字の宿題をするだけで、漢字テストで100点をとれていたので、苦手意識なんて全くありませんでした。
 
 
漢字の宿題なんて楽勝!あっという間に終わらせていました。
 
 
でも、3年生になるとそうはいきません。一年間に学習する漢字の数は200字に増え、ぐっと難しくなるので、簡単には覚えられなくなります
 
 
 
 
はじめて100点をとれなかったときは、ひどく悔しがり、漢字ドリルとノートに繰り返し何度も書いて練習していました。それでも100点がとれません。
 
 
次第に、「漢字なんてなくなればいい。」と漢字の存在を全否定しはじめ、とうとう「漢字は苦手」という自覚が芽生え、漢字を覚えようという意欲もなくなり、漢字の宿題が大嫌いになりました。
 
 
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2.漢字が覚えにくいワケ

 
 
3年生の1学期の面談で、漢字の苦手意識について先生に相談したところ、
 
 
「昔から漢字は繰り返し書くという手法をとっています。その方法が続いているのは、それで効果があるからです。大変だとは思いますが、根気強く続けていきましょう。
 
 
というお返事でした。でも、それって本当でしょうか?
 
 

◆漢字は脳でどう処理される?

 
 
脳卒中などで脳の一部を損傷した人の中に、
 
 
「ひらがなの読み書きはできるけど、漢字だけができない」
 
 
「漢字の読み書きはできるけど、ひらがなができない」
 
 
という症状が出る人がいます。
 
 
漢字とひらがながまざった言葉を持つ日本人は、アルファベット言語圏の人とは異なる脳処理をするからです。
 
 
ひらがなやアルファベットは、文字一つ一つに意味はなく、音の並びが表されているものです。
 
 
ひらがなを処理するときは、アルファベット言語圏の人と同じ脳のネットワークで処理します。
 
 
しかし、そこに漢字が入るとネットワークが複雑になります。
 
 
その理由は、漢字一文字に複数の意味、複数の読み方、送り仮名、形に特徴があり、構造が複雑だからです。
 
 
もともと言語中枢は左脳にあるとされていますが、右脳の一部を使って漢字を処理している人がいることも報告されています。
 
 
右脳は絵や図形などを得意とするエリアです。漢字の形を頼りに覚えた人は、特徴的な形の漢字を扱うときに右脳の一部も使っているのではないかと考えられています。
 
 
漢字の処理の仕方は複雑で、まだはっきりとわかっていないのですが、その人の脳の特性と、漢字の特性によって、脳のネットワークの使い方に差があるということはわかっています。
 
 
つまり、漢字をひたすら書いているときに、意味を処理する脳部位、読み方(音)を処理する脳部位、書き順(形、手の使い方)を処理する脳部位がそれぞれつながるように意識しながら書く必要があるのです。
 
 
娘は、ノート見開き1ページに160文字同じ漢字を書くことがありましたが、無心にただひたすら書いているので、先生の言うように「根気強かった」としても力にはならないのです。
 
 
 
 

◆漢字を最短で覚える秘策は?

 
 
漢字を覚えるときに、書き順を語呂合わせのようにして覚えた人、漢字の偏や旁など形から覚えた人、「水に関係するからサンズイ」などと形と意味を絡めて覚えた人、ノートにひたすら書いた人、様々いるはずです。
 
 
それはその人の得意な脳の機能を使って覚えようとした結果です。
 
 
・語呂合わせで覚えた人は、音が得意なのかもしれません。
 
・形から覚えた人は、右脳が得意なのかもしれません。
 
・意味で覚えた人は、意味を司る中枢が得意なのかもしれません。
 
 
・ひたすら書いて覚えた人は、手の動きを司る運動覚が得意なのかもしれません。
(漢字をど忘れしたとき、試しに書いてみたら書けたというのは手が覚えているからです)。
 
 
一人の人が一つの方法で覚えるというわけではなく、漢字一つ一つの特徴に合わせて、その人の脳の得意分野が反応して覚えていくわけです。
 
 
つまり、漢字一文字を覚えようとしたときに、その人の得意な脳が反応するように、音、形、意味、運動覚を一斉に刺激してあげる学習法が最短というわけです!
 
 
さらに、書き写すという作業はインプット(入力)の作業です。使える漢字にするには、アプトプット(出力)の数、つまり思い出す数を増やすことが重要です。
 
 
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3.脳が喜ぶ1日3文字の漢字学習法

 
 
そこで私は、国語の授業で課題となっている漢字を毎日3文字と決めて一緒に取り組みました。3文字としたのがミソです。子どもの気持ちが楽になるから、取り組みやすくなります。
 
 
我が家では学研の「小学全漢字おぼえるカード1026」という教材を活用しました。カードに切り分けできて、今日の3枚!と分かりやすいことと、持ち歩くことができたからです。
 
 
まず、インプットとしてすることは以下の4つです。
 
 
・書き順の語呂合わせを読む(音で覚える)
例:「宿」=ちは人(イ)人とまれる宿よ など
          ↓
・音読みと訓読みを読む(音を覚える)
          ↓
・例文3つを読む(意味を覚える)
          ↓
・1回ずつその漢字を書く(形、運動覚で覚える)
 
 
子どもが一人でする作業はここまでです。3分ほどで終わります。学研のカードがなくても、漢字ドリルで同じようなことは可能です。
 
 
次はアウトプットです。
 
 
その漢字を使った文を作って、口頭で伝えます。娘はそれを聞いた通りに書き取ります
 
 
例えば、その日の漢字が「着」「発」「登」の3つだとしたら、
 
 
「始の電車が到した」
 
「上て山りをした」
 
「駅にいたら登山客が乗ったバスが出していた」
 
 
などです。娘は「着く」と「着る」など同じ漢字で異なる意味を表すものが苦手です。また、「登」と「発」のように似た形のものも苦手です。
 
 
娘が書けないこと前提で始めるので、すぐにヒントを出して漢字の特性をすり込みます
 
 
・漢字の偏と旁を伝える(形をすり込む
例)登→「ハツガシラ(癶)に、豆だよ!」
          ↓
・熟語を伝える(意味と読み方をすり込む
例)「登るっていう漢字!山登りとか、登山のト、登校のトウ、登場のトウ!」
          ↓
・ホワイトボードに書き順がわかるように大きく書いて教える(書き順、形をすり込む
 
 
この学習法の良いところは、一日3文字と言いながら、覚えがあやしい漢字をそっと復習させることができることです。
 
 
前日に「部屋」はわかったけど、「野球部」となると書けなかった「部」をこっそり入れちゃいます。
 
がおそろいの上出発した」
 
などと復習できます。苦手な漢字は何度も登場させます。アウトプットする、想い出す頻度が増えれば自然と覚えていくからです。
 
 
 
 
また、やる気が起きない日は、子どもが喜びそうな文にしてやる気upも簡単にできます。例えば、子どもの好きなキャラクターや家族を登場させます。
 
 
(鬼滅の刃より)「ねずこが登山に出発したとき、炭治郎はすでに山頂にとう着していた。」
 
(家族)「〇〇ちゃん(妹)が下着のまま登園したので、お母さんははずかしくて発熱した」
 
 
などです。娘は「え~!何それ~!」と喜びながら書いています。
 
 
我が家はこの学習法で比較的すぐに結果が出ました。漢字テストで100点を取るようになり、本人は「漢字、得意になっちゃった!」と調子に乗っています。
 
 
お母さんにも少し頑張ってもらう方法ですが、漢字に苦手意識が芽生えてしまっているお子さんには効果的です!是非、親子の時間として楽しく取り組んでみてください。
 
 
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執筆者:小沢月子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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