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漢字をひたすら書いて覚えるなんて古い!発達障害グレーゾーンにオススメの1日3文字の漢字学習法!

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発達障害グレーゾーンで漢字が苦手!というお子さん。そもそも漢字の学習方法を間違っていませんか?漢字をたくさんノートに書き写すなんて古い!毎日3文字だけ!の学習法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.発達障害グレーゾーンの娘が漢字を罵倒する日々

 
 
もともと言葉の発達に遅れがあり療育に相談に行ったこともある長女。なので、小学校に入ってからも授業についていけるかと心配していました。
 
 
2年生までは家庭でフォローしながらそれなりの成績と評価で楽しく学校生活を送れていました。3年生になってから明らかに「苦手!」と本人が自覚せざるをえない状況になってきました。
 
 
それは「漢字」。漢字は2年生までは、数も少ないので、プリントやドリルなど毎日の宿題でなんとか学習できていました。
 
 
しかし、3年生になると一年間に学習する漢字の数は200字に跳ね上がり、複雑な形をしたものが増えてきます。毎日、宿題で漢字ドリルは出されるので、それに任せていましたが、漢字テストの成績はみるみるうちに下がっていきました
 
 
はじめは100点をとれないことを悔しがっていましたが、その内「漢字は苦手。漢字なんてなくなればいい。」と漢字の存在を全否定しはじめ、とうとう漢字を覚えようという意欲すらなくなってしまいました
 
 
宿題は漢字ドリルをノートにひたすら書き写すだけだったのですが、
「漢字なんてバカバカバカ!」
「こんなもの!」
罵倒しながら書いていました
 
 
こんな学習法では覚えられるわけがありません。そして、そんな嫌いな宿題はなかなか取り組む気にもならないので、毎日宿題を始めさせるだけでも一苦労。さらに、やる気がないので集中力も続かず、苦痛の時間を30分以上拡大させて取り組んでいました。
 
 

 
 

2.漢字の宿題について先生に相談→家庭学習へ切り替え

 
 
3年生の1学期の面談で、娘に漢字の苦手意識がつき、国語が嫌いな科目になっていることを先生に相談しました。
 
 
先生からは、「昔から漢字は繰り返し書くという手法をとっています。その方法が続いているのは、それで効果があるからです。大変だとは思いますが、根気強く続けていきましょう。」という回答でした。
 
 
しかし、私ははっきりと「それ違う」と心で思ってしまいした。
 
 
確かにそれだけで覚えてしまう人はいるでしょう。でも、それだけで学習したのではなく、間違えたものを訂正されたり思い出せなくて調べたりしながら学習していったのだと思います。どの人もみんな大なり小なり苦労をして学習したはずです。
 
 
ノートに書き写して覚えられるならみんな100点をとってます。そう言い切れるだけ娘は何冊も漢字ノートを買い足すほど書くことはしていました。
 
 
あるときはしゃべりながら書いていたので、ノート見開き1ページに同じ漢字を書き写していたこともありました。つまり、1ページ80文字のノートなので160字を書いたことになります。
 
 
そこで、「この漢字なんて読むの?」と娘に尋ねると、「…えっと…知らない…」読み方も意味も知らないまま書き写していました
 
 
きちんと宿題はしているので、先生からたくさん花丸はもらいます。そして、漢字テストになると散々な成績になるということを繰り返していました。
 
 
漢字は、一文字に情報がたくさんあるところがミソです。漢字の形書き順音読み訓読み送り仮名意味これらを意識しながら書き写して覚える作業をしなければなりません。これは、よほど意識の高い子ではないとできないことです。
 
 
発達障害で言葉の遅れと注意力に問題のある娘には、そんな意識はありません。
 
 
先生を信じて2学期も様子を見ましたが、結果は出ませんでした。2学期終わりの面談で先生にまた相談しました。
 
 
「娘にあの方法は合っていないみたいです。他の方法を挑戦したいのですが、宿題にかかる時間が長く取り組めません。漢字の宿題を免除してもらうことはできませんか?」
 
 
先生の答えは「いいですよ!覚えられればどんな方法だっていいんですから!」と快いものでした。
 
 

 
 

3.1日3文字の漢字学習法

 
 
国語の授業で課題となっている漢字を毎日3文字決めて一緒に取り組みました。 我が家で使った教材は学研の「小学全漢字おぼえるカード1026」です。カードに切り分けることができるので、今日はこの3枚!と決めることが容易でした。
 
 
オモテ面には書き順と書き方を語呂合わせにしたような「呪文」が書いてあります。例えば「体」なら「イー 本 読んで イー体」といった具合です。これで形を確認した後、音読みと訓読みの読み方をチェックします。
 
 
ウラ面には、その漢字を使った例文が3つ書いてあります。きちんと音読みと訓読みが使われており、要注意な送り仮名の例文も入っています。
 
 
この例文を読んで、その漢字が使われている熟語などを一回だけ書き写します。子ども一人でする作業はここまでです。ここからは私との共同作業です。
 
 
私は仕事から帰宅後、夕飯の準備をしながら、その漢字を使った例文を作り伝えます。娘はそれをホワイトボードに書き取ります。
 
 
例えば、その日の漢字が「役」「苦」「福」だとしたら、
「苦労して役者になって幸福になった」
「市役所で福引を引いた」
「スポーツは苦手だが、みんなを祝福する役目はとくいだ」
などです。
 
 
このときに娘が想い出せない場合は、「クサカンムリに、十書いて、口(苦)」など漢字をパーツに分けて伝えます。それでもわからないときは、娘がイライラする前に、すぐに書いて正解を伝えます。
 
 
この工程が重要です。すぐに正解を字に書いて伝えるのではなく、偏や旁など漢字のパーツを伝えることで、徐々に漢字をパーツに分けて認識する力がつきます。
 
 
この学習方法は漢字の形を覚えさせながら、短文の書き取りもさせるので、漢字の意味や使い方、熟語も覚えられます。漢字を書く頻度は5~6回程度です。
 
 
使われる熟語が多い漢字や、覚えがあやしい漢字はどんどん例文を追加するので多くて10回程度です。
 
 
ノートにひたすら書き写していたときほど書いてはいません。しかし、漢字の形、意味、読み方、使い方など漢字一文字に関する情報を一度に意識させられるので、子どもの頭が徐々に整理されていきます
 
 
さらに、例文にすることで、その日の3つの漢字以外にも記憶が曖昧だったものを復習することができます。
 
 
例えば、「役者のシャって何?」と言われたら、「モノだよ。土書いて、はらって、日曜日の日。『曲者』、『医者』とかいうときにも使うヤツ」とサラッと別の漢字も教えられます
 
 
我が家はこの学習方法で比較的すぐに結果が出ました。漢字テストで100点を取るようになり、本人の口から「漢字、得意になってきちゃった!」と嬉しいコメントも出るようになりました。
 
 
さらに良かった点は、作文やメモをするときにいつも平仮名ばかりだったのが、自然と漢字を使えるようになったところでした。
 
 

 
 

4.漢字学習で大切なのは「書く経験」よりも「想い出す経験」

 
 
漢字はパーツを理解し、一定量の漢字を覚えていくと、ある程度関連付けて覚えられるようになっていきます
 
 
大人になってから知らない漢字に出会ったとき、「へ~そう書くんだ」と思ったものは、書かなくてもパーツに分けて想い出し、書くことができますよね(複雑な漢字以外)。それと同じです。
 
 
漢字のパーツを理解した娘は、その後、覚えるときも、想い出すときも、自分で「あ!わかった。ギョウニンベンにハ書いて、ヌだ(「役」のこと。ハではないのですが、彼女なりの覚え方で書けるように)」などパーツに分けながら覚えたり、想い出したりしています
 
 

 
 
漢字はひたすら書くよりも、「どんな漢字だったっけ?」「なんて漢字だったっけ?」など想い出す経験を増やしてあげることで、本当に使える力になります
 
 
はじめは大変かもしれませんが、子どもが漢字の覚え方をマスターするので、一定期間だけ時間を作って一緒に取り組んでみてください。
 
 
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執筆者:小沢月子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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