「コロナ一斉休校に関するアンケート」を分析して発達凸凹ワーママの不満について解説します。385人のアンケートに答えてくださったママのリアルな声には、コロナの状況を好転させる解決へのヒントがありました。 |
【目次】
【アンケート概要】
調査期間:2020年3月28日〜4月6日
調査方法:インターネット調査
対象:発達科学コミュニケーショントレーナーまたはリサーチャー、受講生、メルマガ会員、パステル総研・SNS読者 計385名
1.発達凸凹ママの働き方や生き方が子育てを左右する!
ここ最近の私は、いつもより仕事に没頭しています。通勤がない生活は本当に気楽で、研究者時代のように毎日の睡眠時間は3〜4時間!
それでも研究者時代と決定的に違うのは、自分がやりたいことに没頭できる自由な時間を手に入れているということです。
今回パステル総研で行った、「コロナ一斉休校に関するアンケート」でも、ママたちが働き方や子育てに不満をたくさん持っていることが判明しました!
このアンケートで、みなさんの悩みの解決となるヒントを手にして欲しいと思います。
お母さんに影響を受けない子どもなんていません。ママの働き方や生き方が、子育てを左右しているかもしれない。
今、このコロナの状況でそういうことを考えているママがたくさんおられることが分かったので、これからの生き方を考えるヒントにして頂ければと思っています!
2.コロナ休校中の働くママの現状とは?
さて、アンケートの分析では、ママたちを3つのグループに分けてみました。
第1グループ:専業主婦や育休中のママなどの主婦グループ
第2グループ:会社員やパートタイマーなどの出勤をして働いている出勤グループ
第3グループ:テレワーク・起業家・フリーランスなどの在宅ワークグループ
まずは、現在この1〜3グループがどのくらいの割合で存在するのか?見てみましょう。
今回アンケートに答えて下さった385人中、
主婦グループは117人(30%)
出勤グループは182人(47%)
在宅ワークグループは86人(22%)
でした。ある平成25年の調査によると在宅ワーカーは1.6%なので、発達凸凹ママたちの在宅ワーク率は、案外高いのかもしれません。
主に第2グループの出勤して働いているママたちに注目してみましょう。
職場へ出かけるママたちは、3月のコロナ休校をどうやって過ごしたのでしょうか?
いつも通り出勤した人が、67%、
出勤と休みを調整した人は、15%、
仕事を休んだり、休職や辞職をしたりして対応した人が、10%
幼稚園や保育園に通常通り預けることのできたママを考慮したとしても、いつも通りの出勤をしなければならなかった人が多かったことが分かります。
その中でも1番多かったのは、子どもだけで留守番をさせたママたち。第2グループの約3割のママが、子どもだけ家に残して出勤していました。
報道などで注目されていたテレワークやリモートワークに切り替わった人は、今回の調査ではたった3.6%でした。(ただしこのアンケートは4/6で締め切ったので、4/7以降は変わっていると思います。)
つまり、多くのママたちが、コロナ休校の間「仕事を休みたいのに、休めない…」こんな思いをしていることが分かりました。
もちろん、逆の悩みもありました。「仕事に行きたかったのに、子どもがいて仕事ができなかった」私は、このママの気持ちもよく分かります。
また、別のママの意見では、「仕事は休めたけれど、子どもと24時間一緒にいると、育児ストレスが溜まってしまった」そんな声も聞かれました。
3.今の働き方への満足度は?
次に3つのグループの満足度についてお話しします。
コロナ休校を経験して、この3つのグループの働き方への満足度って、どうなっていると思いますか?
出勤グループの辛い声を書いたので、出勤している人の満足度が1番低いと思うかもしれません。しかし、実は違ったんです!
3つのグループの満足度はこうでした。
【主婦グループ】
【出勤グループ】
【在宅ワーカーグループ】
①仕事をしていない主婦グループ・・・・・・20%
②出勤して働く出勤グループ・・・・・・・28%
③家で働く在宅ワーカーグループ・・・・・・73%
これは各グループで「満足・やや満足」と答えた人の割合です。私もちょっと驚いたのですが、今お仕事をしていないママたちが1番現状に満足していないのです!
今お仕事をしていないママたちの不満の理由はこうでした。
“24時間、子どもと一緒で息抜きができない”
“子どもの預け先がなくて働けない”
“子育て中心のスタイルのまま働けるか不安”
“子どもが母子分離不安で離れられない”
発達凸凹キッズを育てていると、育児ストレスにさらされる、働いてみたいけど子育てがおろそかになるのは困る…。
だから、融通のきく働き方を探さなきゃいけないけど、そんな都合のいい働き方ってあるのかな・・・そんな風に考える人が多いのかもしれません。
満足度が1番低い主婦グループが感じているように、満足度が2番目に低い出勤グループの悩みは、仕事の自由がきかないこと。
主婦グループと出勤グループが共通して感じていることは、子育てと仕事の両立という課題なのです。
4.発達凸凹のママの働き方の新常識はコレ!
発達凸凹の子育てをしていると、仕事だけ上手くいっていても、ダメ。子育てだけ上手くいっていても、ダメ。子育ても仕事も両方うまく行かないと、ママの負担は大きくなる。
今回のコロナの一件で、発達凸凹ママが抱える悩みが一気に溢れたと言っても過言ではないかもしれません。
政府がお金を配ろうと、会社がテレワーク制度を整えようと、何も解決にはなりません。政府は政府で、会社は会社で、それぞれの持ち場で踏ん張っています。
ならば、私たち一人ひとりも自分の持ち場で踏ん張る!だからこそ、私もフル回転で今までになく仕事に没頭しています。
ストレスを抱える今を気合いで乗り越えるのではなく、データを見て問題解決策を探るのが発達科学ラボのやり方!
385人ものママの生の声には、今の状況を好転させる解決へのヒントがありました。
今までなら、多少自分にストレスがかかっても、会社に属していれば安心という世の中だったかもしれません。
ですが、今回のコロナ騒動で会社に属していても何も安心ではないという現実に気づいて、これからの未来どうしよう、と考えられた方も多いのではないでしょうか?
発達凸凹キッズのママに必要なのは気合ではありません!
これからは、子育ても仕事も両方うまくいく方法で、子どもの成長にプラスになるママの生き方・働き方を考えてみてほしいと思います。
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執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)