休校解除後はホームスクールでもいい?!小、中、高校に行かずに大学へいく方法とは

長い休校が終わり登校が始まる学校も増えてきました。お子さんが不安や戸惑いを抱えて学校に行くことが辛そうな様子はありませんか?ホームスクール実践者の書籍から、学校を選択せずに子どもの力を伸ばす親としての関わり方とはについて考えてみます。
 

【目次】

 

1.休校解除後は不登校増加?

 
 
5月から、学校の登校が再開されている地域が多くなりました。
 
 
再開されたといっても以前同様ではなく、3密を避けるなどのコロナ対策は学校でもされているでしょう。
 
 
・友人との距離を開けなくてはいけない
・気さくに友達と話すことができない
・先生はピリピリしている
 
 
など、色々な行動制限があると、神経を使わなくてはならなくなり発達障害やグレーゾーンの子どもたちには負担が大きいかもしれません。
 
 
隠れ不登校とも呼ばれる、元々学校が苦手だったお子さんの場合、ますます学校に登校することが辛くなってしまうこともあるのではないでしょうか?
 
 
私の住む地域では、2月末から休校となり、3月末に分散登校を経験、4月に数日だけ登校した後また休校となりました。
 
 
息子は元々ホームスクールと少人数のフリースクールで過ごしていたので、登校再開後もあまり心配はしていません。
 
 
しかし、娘は公立の小学校に通っています。分散登校を経験したとき、今までと学校での過ごし方が変わってしまったことで不安が強くなり、苦手でも頑張れていたことが頑張れなくなり、「学校行きたくないよ」と泣く日がありました。
 
 
今後また登校再開となり、同じように学校へ行けない日があれば無理せず休めばいいと思っています。
 
 
 
 

2.ホームスクールとは

 
 
我が家は、息子がホームスクールをしています。しかし、義務教育通りの勉強を嫌がるため、学校の勉強はほとんどしていません。
 
 
娘は学校の勉強をそこまで嫌っている訳ではありません。同じスタイルのホームスクールにする必要はないと思っています。
 
 
ホームスクールは、アメリカでは200万人を超えており、全州で何らかの形で法的に容認されています。日本でも、不登校の子どもがICT等で家庭で勉強したことを報告することで出席日数にカウントされることが認められるようになっています。
 
 
ホームスクールの学び方はご家庭やその子ひとりひとりにより様々ですが、大きく分けると2通りあります。
 
 

①ホームスクーリング

 
 
親が子どもの興味や特性に合わせて、教材などを活用して親が先生役となり学びを進めていく方法です。
 
・学校の課題を自宅でやる
・通信教材に取り組む
・オンラインコンテンツで勉強する
 
ということが当てはまります。
 
 
学校でやるような勉強が好きな子、学校を休んでいてもみんなと同じペースで家で勉強を進めていくことで安心できる子は、学校と同じ内容を自分に合ったペースで進めていくことができます。
 
 

②アンスクーリング

 
 
子どもの主体性に寄り添って、子どもが興味を持って「知りたい!」という気持ちになるまで親からは教えないスタイルです。
 
 
・本を読んで、「これはどういうことだろう?」と疑問に思ったことについて親が一緒に調べる
 
・一緒に料理をし、家庭菜園をして野菜について学ぶ
 
・公園で捕まえた虫をお家で育てて、虫の生態について考える
 
・欲しいものを買うために、いくらの消費税がかかるのか計算してみる
 
 
 
 
生活の中で、不思議に思ったこと、もっと知りたいと思ったこと、それをどんどん探究していく。その気持ちを大切にして、親は一緒に学ぶことを重要視します。
 
 

3.子どもの自主性にまかせて大丈夫?

 
 
ホームスクーリングにしても、アンスクーリングにしても学校よりも、子どもの気持ち、意欲など、自主性に合わせる必要があります。
 
 
「子どものペースに合わせていて、本当に大丈夫なの?」
 
「将来ほかの子どもよりも何もできない子どもになってしまうんじゃないの?」
 
 
という心配が、多くのお母さんにはあるのではないかと思います。私もありましたし、今でも時々不安になることもあります。
 
 
ここで、皆さんの心配を払拭してくれるような方の書籍を紹介します。
 
 
「小さな天才の育て方・育ち方:小・中・高に通わず大学に行った話」の著者である、星山海琳さんは、小学1年生のときに自らの意思で小学校をやめ、その後家庭と、サドベリースクールのなかで育っていきました。
 
 
彼女は学校で教わるような勉強は18歳まで一切やらなかったそうです。
 
 
18歳のときに、「大学を受験する!」自らの意思で決め、勉強をはじめます。
 
 
足し算、引き算から始まり、かけ算、わり算、分数、小数、方程式、因数分解、三角関数…
 
 
数学の他にも英語、国語、世界史、地理、現代社会、生物、地学と8教科をわずか2ヶ月半で勉強し、高校卒業資格認定試験を一発合格その後センター試験、一般試験を受け、見事希望した大学に合格したのです。
 
 
しかも、受験勉強はアルバイトをしながらだったそうです!
 
 
 
 
星山さんは、
 
 
「大学生になって自分の興味のある分野について学びたいという気持ちがあったからこそ、実現することができた。」
 
「やりたいことをやるのは、絶対に楽しい。やり遂げたいことだったら、自ら努力する。わたしの場合は、それが『行きたい大学に合格すること』だったという、それだけなのです。」
 
 
とおっしゃっています。
 
 
星山さんにとっては、「小さな頃から好きなことを自分の意思で学んできた延長上に、大学受験があった」から、子どもの頃の延長で自然と頑張ることができたのだと思います。
 
 

4.家庭でやり遂げる力を育むために

 
 
子どもにとって大切なのは、将来好きなことを学ぶために、「やりたいことをやり遂げる力」を育てることです。
 
 
パステルの子どもたちは、苦手なことが多いと言われています。
 
 
苦手なことが多いと、やり遂げる力はつかないんじゃないか?と思いますよね。
 
 
しかし、やり遂げる力は、学校で先生に言われたからといって、嫌なことを我慢してやり続けることでは身につかないのです。
 
 
「自分の好きなことをもっと知りたい!やりたい!そのためにはどうしたらいい?」と探究していくことで身につくのです。
 
 
星山さんのお母さんである、吉田晃子さんは、
 
 
「子育てがうまくいく方法なんてないとおもいます。あるとすればそれは子育ちをじゃましない。ただそれだけではないでしょうか。子どもをよくしようとしないこと。これに尽きるとおもいます。」
 
 
とおっしゃっています。
 
 
子育ちをじゃましない。
 
 
子どもがゴロゴロしながら漫画を読んでいたら、
 
「よく本を読んでいるね!たくさんのことを本で勉強できるね。どんどん読んでね。」と伝える。
 
 
子どもが昆虫の観察をしていたら、
 
「あなたは研究熱心だね。珍しい昆虫がいたらお母さんにも教えてね。」と伝える。
 
 
そのように子どもの素晴らしいところを認めて伝えることで、子どもが自分の良さを認識して自信を持って頑張り続けることができるようになるのです。
 
 
長い学校休校により、今までの学校教育のあり方に疑問を持つ人が増えています。
 
 
ただ言われたことを正確にこなす力のみを重要視していては、子育ちを邪魔してしまうことにつながります。
 
 
これからの時代、自分の強みに自信を持って他者と協働して新しいことを生み出す力が求められる時代になってきます。
 
 
こんな時代だからこそ、不登校の子にもチャンスがあるのです!
 
 
 
 
 
子どもが学校を休んだときには、「じゃあ今日はホームスクールね♪」と言って、子どものやりたいことを自由にさせてあげるといいですよ。
 
 
子どもの才能を伸ばすために学校に見切りをつけたお母さんの記事も読んでみてください。
 
 
 
学校に頼らず子どもの才能に気づく方法はこちら!

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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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