朝が苦手な発達グレーの子がスムーズに起きるようになる3つの対応!

2学期が始まりましたね。朝が苦手なお子さんがなかなか朝起きなくて、対応に困られているお母さんもいらっしゃるかもしれません。そんな今こそ、やってもらいたいスムーズに起こす効果的な3つの対応を紹介します!
 

【目次】

 

1.発達グレーの子が朝が苦手で困っていませんか?

 
 
2学期が始まりましたね。朝が苦手な発達グレーの子どもに
 
「起きなさい!」
「時間だよ!」
「遅れちゃうよ!」
 
といくら声をかけても全然起きてこないこんな悩みをお持ちのお母さんも多いのではないでしょうか。
 
 
発達グレーでなくても、朝が苦手で生活リズムが崩れがちな子どもを前に「これでいいのだろうか」とお困りのお母さんもいらっしゃるかもしれません。
 
 
実は、朝起きられない子どもは、言い聞かせて無理やり起こすだけでは、目が覚めにくいのです。
 
 
 
 
そこで、今回は夏休み明けの今こそやって欲しい!朝が苦手な発達グレーの子どもがスムーズに起きられるようになる効果的な3つの対応をご紹介します。
 
 
 
 
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2.「起きなさい!」はNG!今までうまくいかなかった訳

 
 
そもそも朝が苦手な発達グレーの子は、なぜ朝起きてこないのでしょうか?
 
 
発達障害グレーの子たちは、脳の発達のアンバランスさから定型発達のお子さんたちよりも睡眠にトラブルが起きがちといわれています。
 
 
特に記憶をつかさどると言われている海馬やその周辺の発達が未熟だと、睡眠のトラブルも起きがちだともいわれています。
 
 
夜寝れたとしても朝なかなか起きられないのは、脳の覚醒に時間がかかっているといえます。
 
 
また、不安やストレスから睡眠のトラブルがあらわれることもあります。
 
 
今は、先の見通しが立てにくいので、特に自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持つお子さんは、何をしたらいいのかわからずに不安になったり、ストレスを感じやすかったりします。
 
 
また、発達障害グレーのお子さんは、その特性が原因で叱られることが多くなりがちです。
 
 
周りと比べて苦手が目立ってしまい自信をなくしてしまって、不安やストレスが高くなってしまうこともあります。
 
 
そういった、不安やストレスから、睡眠のトラブルがあらわれるのです。
 
 
 
 
ですから、「起きなさい!」と言っても朝起きてこないのは、お子さんの気がゆるんでいたり、怠けていたり、お母さんが悪かったりするからではないんです!
 
 
 
 
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3.朝が苦手な発達グレーの子がスムーズに起きる3つの対応

 
 
手軽にできる子どもの睡眠トラブルへの3つの対応をご紹介します。
 
 

◆①朝の楽しみを作りましょう!

 
 
朝起きたら、布団から出て、パジャマを脱いで着替えて、顔洗うなどやることだらけ。これではただでさえ朝が苦手な子は、さらに起きる気がしないですよね。
 
 
大人でも布団の中にいつまでもいたい!ものです。
 
 
特に今はコロナで不安がわきやすい時期なので、現実から目を逸らすために眠っていた方がいいと感じる子もいるかも知れません。
 
 
そこで、朝一番に子どもが楽しめること、ワクワクして起きたくなることをやらせてあげましょう!
 
 
それはゲームでもOKです!わが家の小学校高学年の息子は、朝起きたら30分朝ごはんの前に大好きなゲームができるようにしたら、自分で起きるようになりました。朝起きるのが楽しみになったようです。
 
 
特に朝は、息子が好きなオンラインゲームをやっている子どもが少ないからか、昼間よりもよい結果が出やすいようでゲームが終わるとご機嫌になっていました。
 
 
朝ゲームをするときは、パジャマでもOK!「着替えてから、顔洗ってから!」といいたくなるとは思いますが、ここではまずは起きることが大事。「起きたね!」とできたことだけ肯定してあげてくださいね。
 
 
 
 
一旦ゲームを始めると切り上げるのが難しいと感じられる方もいらっしゃると思います。そんなときは、ゲームの後に子どもが食べたい朝ごはんなどを用意してあげると切り上げやすいです。
 
 
我が家の息子は、しばらく朝ゲームを続けていましたが、今では朝にゲームをしなくてもスムーズに起きられるようになっています。
 
 

◆②起こし方を変えましょう!

 
 
なかなか起きてこないとイライラして「起きなさい!」といいたくなると思います。でも子どもは起きたくても起きられないことを思い出して、深呼吸でリラックスしましょう。
 
 
起こすときには、女優になって笑顔や優しい声にしてみたり。お子さんがまだ受け入れるようならギュッと抱きしめたりして起こすのもオススメです。
 
 
いつもと違う・新しい・珍しい感覚があると、朝目覚めやすくなります。ぜひ、楽しい気分で起きれるように演出してあげましょう。
 
 
朝が苦手なお子さんが起きるのに時間がかかると「やっと起きた」とお小言をいいたくなると思いますが、それは封印。
 
 
起きられたことに注目して、「起きたね!」と肯定してあげましょう。「僕、起きられたんだ!」という達成感をお子さんの脳にじんわりと分からせてあげて欲しいのです。
 
 

◆③朝起きたら光を浴びましょう!

 
 
朝に光を浴びられるようにしてあげると、体内時計が調整されて14~16時間後ぐらいに眠くなるメラトニンというホルモンが脳の中に出やすくなります。そうすると夜眠りやすくなります。
 
 

 
 
「宇宙飛行士も睡眠リズムを作るために毎日宇宙でやってることなんだよー」なんて声かけると、宇宙好きな子は喜んでやってくれるかもしれませんね。
 
 
睡眠リズムができて、生活リズムができてくると、頭で色々考えなくてよくなるので、気持ちも安定するといわれています。
 
 
2学期が始まった今だからこそ、ぜひ楽しみながら朝が苦手なお子さんが朝起きられるようにサポートしてあげましょう!
 
 
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執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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