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発達障害ADHDの中学生が、中学校で苦手を克服する2ステップはこれ!

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中学生になると、学校生活の中で求められることが、一気に増えていきます。一人で頑張らなくてはいけないことが増える中学校生活の中で、発達障害・ADHD傾向の子が苦手を克服する2ステップをお伝えします。

 

【目次】

 

1.発達障害ADHD傾向の子の苦手が増える中学校生活

 
 
発達障害・注意欠陥多動障害(ADHD)傾向の子どもは、中学生になると小学生のときよりもさらに苦手なことが増えてしまうということがあります。
 
 
小学生との大きな違いは、各教科ごとに担当の先生が変わることです。
 
 
全ての指示が担任の先生から一括して出ていた小学校とは違い、色々なタイプの先生への対応が必要になり、一気に高度な情報処理能力が求められるようになります。
 
 
中学生になると、指示がわかりやすい先生・わかりにくい先生など色々な先生がいます。しかし、それぞれの先生の様々な話を聞き、判断し対応していくことが要求されるようになるのです。
 
 
我が家のADHD傾向の息子はまず、毎日の時間割とそれぞれの教科の持ち物でつまずきました。行事の関係で時間割の変更も多く、メモをしてこないと次の日の時間割がわかりませんでした
 
 
しかし先生の話をしっかり聞けない息子は、そのメモがなかなか取れないのです。専用のメモ帳を準備しても、なかなか活用することができません。
 
 
そしてなんとかやっと時間割が書けるようになっても、すべての教科の情報をきちんと収集することができず、しょっちゅう忘れ物をしていました。
 
 
中学生になると、「授業を受ける以前の、準備段階で求められる情報処理能力がさらに複雑化する」という大きな課題がADHD傾向の息子の前に立ちはだかるようになりました。
 
 

 
 

2.中学生だからこそ苦手をそのままにできない理由

 
 
中学生になると、小学生の頃よりもさらに苦手をそのままにしておけなくなります。
 
 
というのは、中学生になると忘れ物が多い、ノートが取れないなどの細かな苦手が、すべて評価に直結していくようになるのです。
 
 
小学生のときもそうだったのでしょうが、中学生になると高校受験があるせいで、さらに評価は厳密になっていきます。
 
 
全ての成績のつけ方は細かく決められていて、「評価の仕方」がわざわざ保護者会で説明されました。
 
 
子ども達にも同じ説明がされたようで、忘れ物、プリント提出、ノート提出、課題提出、テストの点数、授業参加の意欲、全てが成績をつけるために数値化されるということで、息子は焦ってしまいました。
 
 
もちろん先生方の意図は、「テストの点数だけで成績がつくのではありませんよ。日頃からの心がけがすべて響きますよ」ということですが、発達障害ADHD傾向の息子にとっては自分ができないことばかりで、愕然としてしまったのです。
 
 
我が家では、息子に良い成績を取るということは特に求めていませんでしたが、親がどう思うかとは別のところで、中学生になると、授業に関わる行動のほとんど全てが、「評価の対象」として捉えられていました。
 
 
「評価される」ということはつまり、「全員が同じ基準で比べられる」ということです。
 
 
気持ちの面では考慮してもらえたとしても、中学生になるともう「これはあなたにとって、100点満点だね」という評価はなかなかしてもらえないということがよくわかりました。
 
 
ADHD傾向の子どもが中学校生活で自信を失ってしまわないためにも、中学生になったら、苦手を苦手のままにしておかない工夫がさらに必要になってくるということになります。
 
 

 
 

3.要求量の上がる中学校で苦手を克服する2ステップはこれ!

 
 
中学生になると一気に様々な要求の段階が上がります。苦手が多い発達障害ADHD傾向の子達には、ハードルが高いことも多いです。
 
 
そんなときはぜひ、次の2ステップで苦手を克服してみてください!
 
 

①非常識でもいい!「まずは本人がやらないことを決める!」

 
 
発達障害ADHD傾向のある子ども達は、学校内のことで、苦手なことがたくさんあります。
 
 
しかしこれは、脳の特性のために苦手になっていることが多く、本人の努力だけではどうにもならないこともたくさんあるのです。
 
 
中学生になった途端、一気に要求されるハードルが上がりますが、いきなり全てのことを克服しようとすることは難しいです。
 
 
ですので、まず我が家では「本人がやらないことを決める!」ということをしていきました。
 
 
息子の学校は、ロッカーに教科書などをおいて帰ってもよい学校でしたので、我が家では、教科書類は全て学校から持ち帰らないようにしました。
 
 
そして、課題が出たときだけ必要なものだけをロッカーではなく直接カバンにしまうということにしました。
 
 
そうしたことで、忘れ物が一気に減りました
 
 
また、鞄の中に入っているもの=やらなくてはいけない課題ということが明白になったために、帰ってから課題を忘れることも少なくなっていきました
 
 
毎日教科書を持ち帰らないということは、非常識な選択かもしれません。でも、必要な家庭学習は別の教材を使うことを選択したため、やってみると逆に息子にとってはメリットの方が大きかったです。
 
 
そして何より、「忘れ物が減った」ということで、本人が自信をつけていけるようになりました。
 
 

②やってみようと思えることを「得意なこと、好きなことの中から探す!」

 
 
次に取り組んだことは、本人がやってみようと思えることを「得意なこと、好きなことの中から探す!」ということです。
 
 
中学校生活になると、いつもいつも担任の先生が目をかけてくれるという生活ではなくなるので、自分で苦手を克服していくことを求められるようになります。
 
 
苦手を克服するということは、大人でも至難の技です。
 
 
ましてや、発達障害ADHD傾向の子にとっては、苦手なこと=嫌いなことになっていることが多く、克服する以前に取り組むことすら難しいということが起きてきます。
 
 
無理に取り組もうとすると、学校自体が、嫌なもの、嫌いなものとなってしまう可能性もあります。
 
 
ですので、そんなときはADHDの「好きなことや楽しいことには、物凄い集中力を見せる!」という特性をうまく使っていきましょう!
 
 
まずは苦手なことの中から、「得意なこと、好きなことに関することはないかな?」という視点でやってみることを探していくことが苦手克服の最大のポイントになります。
 
 
我が家の息子は、計算が好きでしたので、まずは、数学のワークの提出だけは絶対に期限内に出そう!ということから取り組んでいきました。
 
 
難しい文章問題はとばしても良いので、まずは、計算問題だけはやるということに特化することで、数学のワークの期限内提出に取り組みました。
 
 
提出物がなかなか出せない息子でしたが、数学のワークの提出ができるようになった息子は、次第に「課題をやって出す」ということに慣れていき、他の教科の課題もやってみようかなという意欲が出てきました。
 
 
ポイントは、やるものをまずは得意なもの1つに絞ることです!
 
 
また、お母さんのサポートも子どもの好きなことに絡めていくと、その効果が倍増することがあります。
 
 
我が家では、大好きな体育の授業に体操着を忘れて参加できないということが続いていたので、体操着を2着準備して、1着を持ち帰ったら、体育があろうがなかろうが、次の日にはもう1着を必ず学校に持っていくということをやってみました。
 
 
「持ち帰った体操着をカバンから出したら、新しい体操服をかばんに入れる」というルーティーン化は本人にわかりやすく、忘れる回数がグッと減りました。
 
 
大好きな体育に毎回参加できることは、本人も嬉しかったようで、忘れ物をしない=楽しいという意識づけになっていき、次第に他の教科の忘れ物も減っていくということにつながっていきました。
 
 

 
 
このように
 
 
①やらないことを決める
②苦手の中から好きなことを探す
 
 
という2ステップを踏むことで、苦手の克服という発達障害ADHD傾向の子にとってはとても高いハードルも、一歩ずつ超えていくことができるようになっていきました。
 
 
親の手が届かなくなる中学校生活の中では、自分の力で苦手を克服するには思い切った作戦も必要になります。
 
 
一気に増える中学校生活での要求量を下げるにはどうしたら良いか。できないことにどうやったら取り組んでいけるか。「何を減らして、何を増やす」かに注目して、是非取り組んでみてください!
 
 
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執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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