発達障害の子どもにイライラして、つい怒ってばかり。そんな自分に自己嫌悪に陥っていませんか?イライラの原因は子育ての理想と現実のギャップです。この記事では、そんな子育てのギャップを減らしイライラを手放すためのほんの少しの工夫をご紹介します。
【目次】
1.発達障害の子どもにイライラする
2.イライラが止められないワケ
3.怒ってばかりの子育ては子どもの発達に悪影響!
4.イライラしない子育てのカギは「記録」
①怒りのピークをやり過ごせる
②子育てをもっと楽しくする作戦が立てられる
1.発達障害の子どもにイライラする
発達障害の子育てが思い通りにできずイライラすることが多いですよね?
そんな子育てのイライラを減らすために親がほんの少し行動を変えるだけで、気持ちがラクになりイライラを減らすことができます。
私には発達障害・自閉スペクトラム症の息子がいます。
2~3歳の頃から息子の行動がすべて目について、
「ダメ!」
「どうしてそんなことするの?」
「いつもダメって言っているよね?」
と怒ってばかりの親でした。
わが家の場合、夫と私のイライラポイントが同じだったことから、2人で息子に怒ってばかり。
周囲に迷惑をかけて欲しくない、「いい子」でいて欲しいという思いから、何とか正そうとする厳しい態度になってしまいました。
本当は怒りたくない・・・
「優しいママ」「いいママ」でいたいのに、怒ってばかりの自分が許せなくて自己嫌悪になっていました。

ではどうして発達障害の子育てにイライラするするのか?その理由を伝えしますね。
2.イライラが止められないワケ
発達障害の子育てで親がイライラするのは、叱ることで一時的にスッキリし、脳が叱ることを「ご褒美」と勘違いしてしまうからです。
例えば、イライラやストレスで頭がパンクしている時に感情を声にだしてアウトプットすると落ち着きますよね。
発達障害の子どもにイライラして感情にまかせて怒ってしまうときも同じ現象が起きています。
子育てで毎日イライラしてしまい、それをスッキリさせるために叱ることで感情を落ち着かせています。

3.怒ってばかりの子育ては子どもの発達に悪影響!
お母さんがイライラして怒る、ということが癖になって、子どもに怒ってばかりいるとどうなるでしょうか。
怒られ続けた子どもは、自分から考えて行動しようとする行動意欲が失われてしまいます。
また行動しないことで新しい経験を積むチャンスが減るため脳の発達も進まない。
つまり子育ての困りごとは一向に減らないという悪影響を及ぼします。
もともと発達障害の子どもはネガティブな記憶をインプットしやすい性質があります。
こうしたらお母さんが怒った、ああしたらお母さんが怒った…と記憶し続けたらどうでしょうか?
怒られ続けることで子どもは「あれもダメ、これもダメ、どうしたらいいの?」と思いますよね。
だから親は子どもに怒り続けるのではなく、どんな行動をとればいいかをわかりやすく具体的に伝えることで、行動する機会を与えることが必要です。

発達障害の子どもは脳の発達がゆっくりなため、行動する機会を増やし常に新しい経験を積んで脳の発達を加速させなければならないのです!
そのためにまずは親がイライラすることを減らしていくことが大切です。
4.イライラしない子育てのカギは「記録」
怒ってばかりの子育てや発達障害の子にイライラすることから抜け出すには、どうしたらいいのでしょうか。
それは記録することです!
いつ、どんな状況でイライラしたのか、そのイライラはどの程度だったのか点数をつけていきましょう。
イライラを感じたら、できるだけその場ですぐに記録するようにしてください。
これには2つの効果があります。
◆①怒りのピークをやり過ごせる
イライラのピークはたった6秒、この6秒をどう使うかでその後の行動が変わります。
この6秒を使って感情を「記録する」時間にすることで、怒りのピークをやる過ごすことができます。
つまりこの6秒をどう過ごすかで、イライラが大きくなって大爆発してしまうのか、小さくなって消えていくのかが決まります。
瞬間的に大爆発してしまったとき、じわじわイライラ度が高まっていくとき、イライラを感じたときの気持ちの変化はいつも同じではありません。
イライラを感じたらすぐに記録する、というのは難しいこともありますが、成功できたら、イライラのピークの6秒を記録しながらやり過ごせるかもしれません!
私は元々瞬間的に爆発する方が圧倒的に多いタイプだったのですが、「記録をつけなきゃ!」と意識を無理やりシフトする経験を重ねて、今では「じわじわイライラ」タイプになりました。
イライラを記録すると冷静になれる反面、気分が不安定な時は落ち込んだりイライラが増すこともあります。
後から後悔してしまうことが多い、というお母さんはなるべくその場で記録するように。
その場で記録するとますますイライラしてしまいそうなお母さんは、冷静になってから記録するようにするといいかもしれません。
◆②子育てをもっと楽しくする作戦が立てられる
イライラを記録すると、お母さん自身の気持ちとしっかり向き合えて冷静になれます。
しかし、今後に生かすために反省タイムは必須です。
どうしても「やってしまった…」という後悔の思いがつきまといますよね。
落ち込んだ気持ちを浮上させてくれるもの、それは子どもに対する肯定的な気持ちです。
イライラを記録する一方で、肯定的な気持ちも記録しておくようにしました。
イライラの記録を見て落ち込むことがあっても、この肯定の記録を読み返せば、子どもの成長や長所に目を向けることができます。
「私怒ってばっかりだったけど、この子はこんなに成長したんだ…」
「この子は○○が好きなんだな、だったらもっとやらせよう」
と、子どもの成長や得意なことに気づきやすくなったのです。
この記録を元に、得意なことがトコトンできるような環境を整えたり、褒め方のバリエーションを増やしたりしていきました。
ここで大切なのは、記録する内容はテストの高得点やかけっこ1位などの大きな成果でなくても大丈夫、ということです。
もっと日常的な「ご飯おかわりした」「お手伝いしてくれた」「今日も元気に過ごせた」ということで全然OKということです。
このように私は、毎日のイライラの回数を減らしながら、ハッピーの回数を増やしていくことで、毎日の生活がとても楽しくなりました!

今すぐできる発達障害子どもにイライラする対策は他にもあります。
ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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