【お悩み相談室】想像力豊かなHSCや発達障害の子はなぜ行動がゆっくり?コミュニケーションが取れているか心配です。

行動が人よりもゆっくりな小学5年生の娘がいます。音や光に敏感な所もありHSC傾向だと思います。家にいて時間があると一人で想像の世界を楽しんでいるみたいです。話しかけても反応がゆっくりで行動するまでに時間がかかります。学校では大丈夫なのでしょうか?

 

小学校5年生 女の子

行動がゆっくりだと、学校で一人だけ遅れているんじゃないか気になりますよね。発達障害やHSCのお子さんの特徴を理解して、娘さんの得意な想像力を伸ばしながら将来へ必要な成功できるイメージ作りができる方法をお伝えします。

 

発達科学コミュニケーション 

トレーナー しもひらまき

 

【目次】

 

1.なぜHSCや発達障害の子は行動がゆっくりなの?

 
 
子どもの頃に空を見上げて、「雲に乗りたい!」「雲はどんな味なのかな?」と想像したこと誰でも一度はありますよね?
 
 
ご相談さんの娘さんもHSC傾向ならそんな想像をしているのかもしれません。
 
 
HSC(ひといちばい敏感な子)とは
 
 
 ・色んなパターンを深く考えてから行動する
 ・過剰に刺激を受ける
 ・共感力が高い
 ・音や光のわずかな刺激を察知する
 
 
こういったことを気質を持ち合わせていて、5人に1人の割合で存在するとも言われます。
 
 
HSCの子どもたちは目の前の状況をじっくり観察して、情報を過去の記憶と照らし合わし安全かどうか慎重に確認しながら色んな行動パターンを想像してようやく行動しています。
 
 
 
 
一つの物事に対して慎重に石橋を叩き続けているんですね。
 
 
だから行動するまでに、とても時間がかかってしまうのです。
 
 
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2.コミュニケーションで気づいたHSCの娘の繊細な感性

 
 
わが家には、高校1年生のひといちばい敏感な気質を持ったHSCの娘がいます。
 
 
小さな頃から音や光に敏感で、人には聞こえない音が聞こえたり、感じない光が見えたりするのです。
 
 
これは発達科学コミュニケーションに出会い、研究していくうちに分かるようになりました。
 
 
親が理解でき寄り添えたからこそ、初めて娘の繊細な感性に気づくことができたのです。
 
 
HSCはとても真面目で頑張り屋な子どもも多いので、頑張れば結果を出すこともできます
 
 
しかし、本来なら石橋をたたいて行動したいくらい慎重なので、基本的には行動はゆっくりです。
 
 
一人でいるときはいいのですが、学校の生活では時間も決まっているため、じっくり時間をかけて考えたり想像する時間がありません。
 
 
さらに、小学校の高学年にもなると、学校でやることが多くなります。 素早く判断し行動して頑張らなきゃと思えば思うほど、家に帰るとぐったり疲れていることが多くなりました。
 
 
学校から帰ってもすぐ宿題には取りかかることができず、ぼんやりしている時間が多くなったのです。
 
 
そこで、ぼんやり窓の外を見ている娘にそっと近づき
 
 
「何を見ているの?」
「雲の流れを見ているんだ。」
「へえ。そうなんだね。」
「それから、あの雲がね鳥になってね…」
 
 
 
 
娘とコミュニケーションをとっていると、娘の頭の中の想像で雲のイメージがどんどん膨らんで空全体が彼女のキャンバスになっていくのを教えてくれるようになりました。
 
 
とてもうれしそうに話してくれました。そしてようやく元気を取り戻して、次の行動に取りかかることができるのです。
 
 
一生懸命に、自分のスイッチを自分なりに入れようとする大切な時間だったのです。
 
 

3.できるイメージが行動につながります

 
 
HSCの子どもは行動が遅い人と見られやすいですが、頭の中ではすでにできるイメージがあり、さらにその先の完璧な状態がイメージで作られていたらどうでしょうか?
 
 
イメージするのに多少時間がかかってしまっても、その先の「できるイメージ」をしっかりと持てばすっと行動に移せます。
 
 
だから、時間の無駄に思えるイメージする時間もHSCの子どもにとっては「できる一番の近道」なんです。
 
 
脳の中には、ミラーニューロンといってイメージをしたことを実現させようとする働きがあります。
 
 
感性の敏感なHSCは、このミラーニューロンの働きが活発だという研究が出ています。
 
 
娘は、クラスでいつも笑顔でみんなからも人気者の女の子Aちゃんが大好き!誰にでも明るく振る舞うようなAちゃんのような人になりたいと言っていました。
 
 
 
 
娘はAちゃんのことを、行動や表情を細部まで観察し、自分が思い描いた姿をイメージしてそのままを行動していくようになったのです。
 
 
HSCは、細部まで想像することが得意なので、なりたい自分を鏡の状態に細部まで映し出し、ミラーニューロンが反応してなりたい自分を作り出せるという訳です。
 
 
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4.音や光に敏感でイメージの得意な子に必要なのは、成功のイメージを膨らますこと

 
 
発達障害やHSCの子は、人より敏感な感覚を持ち合わせている分、常に不安を抱え込みやすい特性も持っています。
 
 
人と違うことを敏感に反応し、自分が理解されていないときも、すかさずその空気をキャッチしてしまいます。
 
 
ご相談さんのお子さんも、イメージすることが得意なら、お子さんが感じた感覚をそのまま肯定してあげることがお子さんにとって最も勇気づけられるはずです。
 
 
感覚は人それぞれ感じ取り方が違います。
 
 
ですから、お母さんと一緒にコミュニケーションをとりながらお子さんの感じている感性をどんどん引き出してあげてください。
 
 
どんな繊細な感性でも、お母さんが寄り添い「それいいね!」と共感することで、自信をもって自分の世界を作っていけるのです。
 
 
娘は時々絵を描きます。最初は表現することを恥ずかしがっていました。
 
 
しかし自信をつけた娘は、色の使い方や物の捉え方をとても豊かに表現できるようになりました。
 
 
きっと彼女の眼にはこんな色に映っているんだろうなと、一枚の絵を通して一緒に楽しめるようになり、さらに娘に対しての感覚も理解が深められたのです。
 
 
ご相談さんのお子さんも、イメージしているものを形にできるようになったとき、音は音楽として、光は絵として芸術の中でも感動を与えてれるものを創り出してくれるときがくるかもしれません。
 
 
 
 
そして、イメージすることが得意なお子さんなら、ぜひ親子でやってもらいたいことがあるんです。
 
 
それは想像の先に、未来の成功している自分の姿を想像することまで親子で話しながら作ってもらいたいと思ってます。
 
 
わが家では、未来のなりたい自分を紙に書いて壁に貼っています。
 
 
せっかくできるイメージを想像しても、人間はどうしても時間とともに忘れてしまうからです。
 
 
そのときのワクワクした感動のまま描いたイメージを思い出せたらいいですね。
 
 
ぜひお子さんとそんなイメージの世界を楽しんでみてください。
 
 
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執筆者:しもひらまき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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