【お悩み相談室】発達障害・グレーゾーンの幼稚園児ですが、左右を覚えられず困っています。わかりやすく教えるにはどうしたら良いでしょうか?

発達障害・グレーゾーンの子どもは現在、幼稚園に通う5歳です。日常生活において左右の認識が低いことが気になっています。言葉で都度教えてはいますが、なかなか身にならず何か良い方法はないでしょうか?

 

5歳・女の子のママ

子どもであっても、大人であっても日常生活において左右の認識は必要不可欠ですよね。今回は私が実際に娘に左右を教える際に行っていた対応をお伝えします。

 

発達科学コミュニケーションリサーチャー みずおち梨絵

 

【目次】

 

1.発達障害の子どもは左右の認識が苦手?

 
 
ところで…子どもって何歳ぐらいから左右を覚えるようになるの?
 
 
こんな疑問を持たれた方はいらっしゃいませんか?実際に私もこのような内容でネット検索をしたことがあります。
 
 
自然に覚えられるでしょう…そう思っている方も多いと思いますが、実際には発達障害やグレーゾーンの子どもの中には左右がなかなか覚えられないことも多いのです。
 
 
日常生活や幼稚園生活においても左右を覚えられないと困ることが多々出てきますよね。例えば園生活で、
 
 
・廊下は左側を歩こうね
・右のお友達にプリント回してね
・左側に〇〇クラスは集まってね
 
 
などと、とっさに左右の指示を言われると子どもの頭の中では「左(右)はどっちだ?」となるわけです。
 
 
これには様々な理由があるかと思います。
 
 
・目で見たらわかるけど耳から情報を取り込むのが困難
・言っていることは理解しているがうまく情報処理が頭の中でできていない
・ただ単純に左右の認識ができていない
・左右盲の可能性がある
 
 
どんな理由があるにせよ、今後生きていく上で左右を判別して生活していくことは切り離すことができません。
 
 
今回は毎日の幼稚園の送迎でできる左右の認識を促す方法をお伝えします。
 
 
 
 

2.教えることに昭和世代のまわりくどさは不要

 
 
よく、こんな言い方を耳にしたことはありませんか?
 
 
子どもとお母さんのやり取りで昭和世代のあるある!「右はどっち?お箸を持つほうよ」
 
 
私は昭和世代ど真ん中の両親に育てられたので、このやり取りは子どもの頃には日常的にありました。しかし、子どもからしたら「右はどっちだ?お箸を持つほうって?」と2つのことを考えなくてはならなくなるのです。
 
 
いつも使用している箸を持つ手と連携して考え、右はこっちだ!と分かるようにさせたい。普段、右手でお箸を持っているわけだから分かりやすい伝え方と考えられてきたのだと思います。
 
 
しかし、はっきり言って発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、このまわりくどい伝え方だと尚更わかりづらい。
 
 
実際に我が家の娘にも、「お箸を持つ方」という教え方をしていましたが、娘が答えられることはありませんでした。
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもに何かを教えるときには、いかにシンプルに簡潔にわかりやすく教えるかが大切だと考えます。
 
 
それでなくとも、目から入る情報や耳から入る情報の処理に苦手を感じる機会が多いのです。まわりくどい教え方をしていたら身につかないのは一目瞭然ですよね。
 
 
しかし心配はいりません。ほんの少しの工夫で子どもがわかりやすく左右を覚えることができ、かつ毎日の繰り返される行動の中で楽しみながら教えていくことができるのです。
 
 
 
 

3.日々の行動を有効活用!毎日の幼稚園送迎でできる左右の認識方法

 
 
我が家で実際に毎日行い効果があった方法をお伝えします。
 
 
お子さんの毎日の通園は自転車ですか?徒歩ですか?楽しい会話とセットで毎日教えてあげてくださいね。
 
 
我が家は毎日の通園は自転車です。その送迎の時間は大いに活用します。
 
 
幼稚園に到着するまで曲がり角にくる度に
 
 
「〇〇ちゃん号、右に曲がりまーす!」
「さて問題です!今どちらに曲がったでしょうか?」
 
 
さらに信号待ちの際には
 
 
「右側見て!かわいい看板があるよ」
 
 
などと、毎日過ごす時間の中で使い繰り返し伝え左右を一緒に考えていきます。
 
 
しかし、お子さんによっては、その毎日の繰り返しの中で、道順や看板などが「こだわり」に発展してしまう場合があります。その場合にはほんの少し道順を変えてあげたりと調整してあげてくださいね。
 
 
私は、それを避けるために通る道を少しずつ変えていました。
 
 
毎朝お母さんが繰り返し教えていけば、たとえ5分や10分の送迎時間であっても週5日で相当な量になります。例えば療育等で一週間に一度しっかり教えてもらっても繰り返し行わなければその効果は半減します。
 
 
お母さんが毎日おこなう我が子への療育効果は絶大です。日々の生活の中で、教えたいことや身につけてほしいことをお母さんが楽しく毎日伝えていくことがお子さんの成長にもつながります。
 
 
 
 
娘も左右を完璧に認識できるようになりました。しかし、年齢的にもまだまだとっさに答えるのは迷うのも当然だと思っています。
 
 
まずは、どれだけ子どもに楽しく覚えてもらうか?を大切に継続していきたいと思っています。
 
 
一緒に頑張りましょう!
 
 
お母さんが毎日繰り返すから効果がでる!

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執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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