仕事をしている発達凸凹キッズのお母さんは、子どもと一緒にいる時間が少なくて、罪悪感があると思っておられる方が多いのではないでしょうか?お母さんの「生き方、働き方」が子どもにどんな影響を及ぼすのかについてお伝えします。 |
【目次】
1.罪悪感を感じる必要なし!発達凸凹の子どもと過ごす時間が長ければいいは間違い⁉
今回は「子どもと一緒にいたい!」というお母さんの想いは、半分正解で、半分不正解というお話をします!
この仕事をしていると、よく相談されるのが「仕事をしているので子どもと一緒にいる時間が少なくて罪悪感があります」という内容です。
私から言わせていただくと、脳の発達には、お母さんが仕事をしているかどうか?はあまり重要ではないと思っています。
なぜか?と言うと、子どもとお母さんとが一緒にいることで、プラスになることもあれば、マイナスになっていることもあるからです。
ですから、単純に子どもと過ごす時間が長ければいい、というのは間違いです。
例えば、以前出会った自閉傾向のお子さんが小学校3年生から中学校3年生まで、一切、話をしなくなる緘黙(かんもく)の状態でした。
話をしなくなった直接の原因は学校でのいじめだったのですが、高校に入って突如話し出してから話をしなかった7年間のことを色々と話してもらったことがあります。
その子が言うには、話をしなかった7年間で1番辛かったことは、お母さんが笑わなかったことと教えてくれました。
そりゃ、小2まで話をしていた子が急に話を一切しなくなれば、お母さんの顔から笑顔が消えてもおかしくありません。
ですが、発達凸凹の子どもにとってはそのことがさらにプレッシャーとなって、「自分のせいなんだ…」と感じてかえって辛かったそうです。
このように、発達凸凹の子どもと一緒に長く過ごすことが裏目に出てしまうことはよくあります。
子どもと一緒に過ごすと親子バトルが増えてしまうなら、かえって脳の発達を遅くしてしまう可能性も否定できません。
だから、「子どもと一緒にいたい!」というお母さんの想いは、半分正解で、半分不正解 なのです。
2.発達凸凹キッズは、お母さんの生き方を見て育ちます!
一緒に過ごす物理的な時間の長さより、どう過ごすか?という時間の質の方が大事なのです。
では、どんな過ごし方なら子どもにいい影響が与えられるか?と言うと、お母さんがやりがいのあることや楽しいことに没頭する姿を見せることが、とても大事です。
仕事をしている罪悪感は、一緒にいる時間の長さではなく、接し方や、生き方がどうか? にかかっています。
お母さんが胸を張って、張り合いのある生活をしていれば仕事をしていようが、していまいが発達凸凹の子どもには好影響を及ぼします。
逆に、仕事をしていても、していなくても生きがいが感じられないような生活では子どもと長く過ごしていてもあまりいい影響とは言えません。
だから、ただ単に「在宅ワークがいい」という考え方ではなく、在宅ワークで一体何をするのか?が大事!ということを覚えておいてください。
一緒にいて喧嘩するくらいなら、お母さんは在宅ワークで、生きがいとも言える仕事に「没頭する姿」を見せてあげてください!
3.お母さんには、自分らしい理想の働き方を手に入れてほしい!
発達科学コミュニケーションはただ学ぶこともできますが、発達の分野で起業して、発達凸凹の子どもにお母さんの奮闘ぶりを見せる働き方ができます!
忙しくっても、発コミュという接し方の武器があるので時間が長い・短いということを気にするのではなく、子どもが憧れるようなお母さんになるから、子どもたちも自立して行くんです!
・子どもが自分から勉強するようになったり!
・子どもが自分で朝の準備を進めるようになったり!
・寝かしつけをしなくてもひとりで寝られるようになったり!
お母さんが自分の使命を見つけて仕事をすることは罪悪感どころか、子どものキャリア教育に役立つと思います!
もちろん、その場合は働く姿が見えた方がいいですし、「疲れた、忙しい」などと愚痴をこぼし過ぎないことは大切です。
在宅ワークに切り替えようと思っているなら、やりがいのあること、自分の夢を叶えること、自分にしか出来ないことを探してくださいね!
もしかすると、その「やりがい」は、発達の仕事の中にあるかもしれません。
今まで考えてもみなかったけど、脳科学を学んで発達の仕事をするって、なんか面白そう。と思う人は未知なるチャレンジをぜひ夢想してみて欲しいと思います!
『これだけは知っておきたい!発達凸凹キッズのママの人生が変わる「私の嫌いな言葉」』の記事でもお伝えしましたが、できる範囲でやっていても今以上の人生にはなりません。
子どもに頑張れ!と言いたいなら、子ども以上に、ママが頑張ってないと子どもは聞いてくれませんしね。
単に子どもとベッタリしていても発達支援にはなりませんが、お母さんが大きなチャレンジをすることで発達サポートになるんです。
ぜひ、チャレンジするお母さんの舞台として発達科学ラボを活用することを考えてみてくださいね。
発達凸凹キッズを子育て中のママのライフスタイルについて多数お伝えしています!
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)