対応 発達障害

発達障害の子どもへの「叱り方」を見直そう!-何に叱る?どう叱る?-

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発達障害やグレーゾーンの子育ては正攻法ではいきません。お母さんもイライラすることが多くなっていませんか?感情のままに怒るのは子どもの発達に悪影響!余計なイライラを手放すために、まずはどんなことにイライラしているのか、記録をつけてみませんか?
 

【目次】

 

 

1 発達障害の子どもを叱りすぎないでほしいワケ

 
 
お母さんのなかには、お子さんの困った行動が目に付いて、ついつい叱ってしまう!と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
 
 
お片づけをしない
宿題をしない
野菜を食べない
きょうだいとケンカをする…
 
 
まじめに子育てに取り組んでいるお母さんほど、子どもには「こうあってほしい」という思いが強いもの。子どもを叱ってしまう回数も増えていませんか?
 
 
ただ、子どもの立場から見ればどうでしょうか。
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、学校は楽しいだけの場所ではありません。授業中じっと座っていること、静かに先生のお話を聞くこと、みんなに倣って行動すること、学校で求められる大部分がストレスになる子だっていると思います。
 
 
学校で頑張っている分、おうちではゆっくりリラックスしたい!と思っているかもしれません。おうちに帰ってきてほっと一息ついているところに、お母さんが
 
 
「ランドセル片付けなさい!」
「どうして宿題やらないの?」
「野菜を食べない子は大きくなれないよ!」
「弟と仲良くしなきゃだめでしょ!」
 
 
ガミガミ言い続けてしまったら…おうちでも子どもの心が休まりませんよね。叱られ続けると、子どもは自信を失くしてしまってやる気がなくなってしまいます。
 
 
新学年がスタートしてまだ1ヶ月。子どもたちはまだまだ新しい環境に慣れようと頑張っている真っ最中のはずです。おうちでは特にゆっくり過ごしてストレスをためないようにしたいですよね。
 
 
今の時期だから、というわけではありません。発達障害の子どもたちは学校でうまくいかないことも多い分、自信を失ってしまう機会も多くなってしまいます。だからこそ、お母さんがおうちでしっかりと自信をつけてあげてほしいんです!
 
 
発達障害の子どもたちにとって、おうちが自信を失う場所にならないようにしてあげください。
 
 
 
 

 

2.叱る回数を減らすために見直してほしいこと

 
 
発達障害かどうかにかかわらず、叱られるよりもほめられた方がうれしいと感じますよね。子どもに自信をつけたいなら、叱るよりもほめることが大切です。
 
 
毎日いろいろなことで叱っているというお母さんには、ほめる回数を増やすと同時に叱る回数を減らすように見直してほしいんです!
 
 
『叱るべきなのはどんなことなのか?』という基準を作ってみませんか?基準を作っておけば、それ以外のことはスルーできるので叱る回数は自然と減るはずです。
 
 
また、お母さん自身も「こんな小さなことで叱ってしまった…」と後から反省することもなくなるはずです。
 
 
では、どんな基準がいいと思いますか?これはお母さんやご家庭によっても異なりますが、共通することもあります。
 
 
それは、
自分や周囲の人の心や体を傷つけること。
社会や公共のルール、倫理観に反すること。
 
 
おうちのなかでいえば、「バカ!」などの暴言や暴力が主に当てはまると思います。
 
 
暴言や暴力に対しては毅然と叱る。でもそれ以外はスルーする。
こう決めれば叱る回数は自然と減っていくはずです。
 
 
もしかしたら、子どもも叱られすぎて叱られている内容を覚えていないかもしれません。基準を作って、叱るポイントをフォーカスすることで、子どもに大切なことが伝わりやすくなります。
 
 
 
 

 

3.強調するフレーズから卒業!叱り方を見直そう

 
 
叱るポイントが絞れたところで、今度は叱り方について考えていきましょう。子どもを叱るとき、こんな風に言ってませんか?
 
 
「どうして○○できないの?」
「お母さん、毎日叱ってるよね?」
「何回言ったらわかるの?」
 
 
…心当たりのある方、いらっしゃると思います。こんな表現で叱っているなら、見直す余地、アリです!
 
 
それは
「毎日言ってるよ」と
「何回言ったらわかるの?」。
 
 
これらを言い換えると、
 
 
毎日と言っても「できない」
何回言っても「わからない」
ということになります。
 
 
発達障害の子どもたちは、お母さんに叱られてもすぐに忘れてしまうことがよくあります。また、叱られて一度はお母さんに従えても、他に興味が移ってやめてしまったり、集中できなかったりすることがあります。
 
 
だからこそお母さんが何度も叱らなければならない状況に陥ります。
 
 
そこでお母さんが「毎日」とか「何回も」というフレーズを使ってしまうとどうでしょうか。
できないことが強調されてしまい、子どもが自己肯定感を下げてしまうきっかけになりかねません。
 
 
自己肯定感が下がってしまうと「どうせ自分にはできない」という発想になりがち。お母さんが必死に叱っても、「自分にはできなくてもしかたない」と思ってしまいます。そうなると、やる気が出なくなってしまい、できることでもやらなくなってしまうのです。
 
 
お母さんからすれば、子どもが能力的にできるだろうと思うので、なおさら
 
 
「何回言ったら分かるの?」
「毎日言ってるのに、どうしてできないの?」
 
 
という叱り方をしてしまうのです。まさに負のループです!
 
 
叱るときにはどうしてほしいかを端的に伝え、強調するフレーズを使わないことが大切です。
 
 
「毎日」や「何回も」は、そもそもお母さんの感覚を言葉にしたフレーズです。確かにお母さんは子どもに対して毎日、何回も叱ったんですよね。
 
 
でも、発達障害の子どもたちのなかには、「過集中」を起こしている子もいます。
 
 
子どもがテレビを見ているときに話しかけても返事すらしない!集中していて全然聞こえていないみたい…
 
 
という経験のあるお母さんもいらっしゃると思います。そう、文字通り聞こえてないんです。
 
 
ですから、お母さんが何回も叱っているのに対して、子どもは「今初めて聞いたけど?」と思っていても不思議ではありません。
 
 
今初めて聞いたのにお母さんはなんかすごく怒ってる…「何回も」っていつのこと? と親子の間で温度差が生まれてします。
 
 
この温度差をそのままにしてしまうと、どうなると思いますか?
 
 
「よくわからないけど、お母さんがすごく怒ってるからとりあえずやっとくか…」
 
 
と、叱られた意味を理解しないまま、ただその場をやりすごすためだけに行動する、ということになりかねません。
 
 
叱られた意味を理解していないので、また同じ行動を繰り返してしまいますよね。
 
 
「叱る」ということそのものが、子どもの行動を否定したり、子どもに反省を促す行為です。
 
 
「できなかったこと」や「やってしまったこと」を強調するフレーズや過去のことを持ち出して自己肯定感を下げないように注意しましょう。
 
 
子どもが「分かった!」と返事をしたら、話を聞けたことをしっかりと褒めてあげましょう最後は褒めて気持ち良く会話が終わると、行動に移しやすくなりますよ!
 
 
ぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 

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