今日からできる!知能検査を受けずに子どもを見立てる秘訣とは?

子どもの発達が気になったら、まず最初に考えるのが知能検査。ところが検査がすぐに受けられないケースも多くあります。だからと言って、何もしないのは時間がもったいないですよね。そこで今回は今日からお家でできる、子どもを見立てる秘訣を伝授します。
 

【目次】

 

1.衝撃の事実!発達の見立てはお家でできる!?

 
 
・落ち着きがない
 
・行動が遅い
 
・極端に不器用
 
・友達トラブルが多い
 
 
こんな子どもの様子から、「うちの子、もしかして発達障害かも?」と感じるお母さんは多いですよね。
 
 
子どもの発達が気になったらまず考えるのは、知能検査だと思います。
 
 
知能検査にはいくつか種類がありますが、よく使われるのは「WISC-Ⅳ」と言われるものです。
 
 
WISC-Ⅳとはウェスクラー式知能検査の1つです。
 
 
児童用の知能検査として様々な能力を測ることができ、病院や地域の教育センターなどで受けられます。
 
 
ところが、知能検査の実情というのは
 
 
・地域によっては予約がいっぱいで半年待ちのことがある
 
・やっと受けられても結果が出るのは1ヶ月後。詳細な分析はさらに1ヶ月かかることも。
 
 
という状況です。さらに、
 
 
・結果がもらえないことがある
 
・「発達障害の疑いがある」と言われただけで、詳しい説明や支援方法が教えてもらえない
 
 
など「結局どうすればいいのか分からない!」というケースもよくあるんです。
 
 
 
 
もちろん公的な支援を受けたり通級に通うためには、WISC-Ⅳの結果や診断名が必要になりますので、知能検査を受ける必要は全くない、とは言いません。
 
 
しかし、お母さんがお家で子どもを見立てる力を手に入れれば
 
 
・検査が受けられなくても、子どもを伸ばすことができる
 
・検査結果を有効活用できる
 
 
という大きなメリットがあるんです。
 
 
そこで今回は、知能検査で分かる子どもの能力とお家でできる見立てのコツをお話しします。
 
 

2.知能検査で分かる、4つの力とは

 
 
発達障害の診断やサポートに活用されている知能検査ですが、WISC-Ⅳでは子どもの4つの能力を測ることができます。
 
 
ここでは順番に説明していきますね。
 
 

◆言葉を使って考える力

 
 
1つ目は、「言語理解」と言われるものです。
 
 
これは簡単に言うと、言葉を使って物事を考える力のことです。日常生活の中では、人とコミュニケーションを取る場面にも大きく関係してきます。
 
 
言葉を使って考える力が弱いと
 
 
・作文を書くのが苦手
 
・音読ができても内容を理解していない
 
・自分の気持ちをうまく伝えることができない
 
 
などの困りごとが出てきます。
 
 

◆目で見た情報を処理する力

 
 
2つ目は「知覚推理」と言われるものです。
 
 
これは簡単に言うと、目で見た情報を正確に把握して、処理する力のことです。
 
 
目で見た情報を処理する力が弱いと
 
 
・算数の図形の問題が苦手
 
・初めての場所が苦手
 
・字が汚い
 
・漢字学習が苦手
 
 
 
などの困りごとが出てきます。
 
 

◆聞いた情報を覚えて使う力

 
 
3つ目は「ワーキングメモリ」です。
 
 
ワーキングメモリとは、情報を一時的に覚えて作業する働きのことです。
 
 
私たちが日常の中で受け取る情報には①目で見るもの②耳から聞くものの2種類ありますが、WISC-Ⅳで測れるのは、聞いた情報を一時的に覚えて使う力です。
 
 
聞いた情報を覚えて使う力が弱いと、
 
 
・指示通りに行動できない
 
・話の聞き漏らしが多い
 
・話し合いが苦手
 
 
などの困りごとが出てきます。
 
 

◆見ながら素早く手を動かす力

 
 
4つ目は「処理速度」と言われるものです。
 
 
これは、目で見た情報を元に、単純な作業を素早く正確にこなす力のことです。
 
 
見ながら素早く手を動かす力が弱いと
 
 
・ノートを時間内に書き写せない
 
・決められた時間で課題を終えることができない
 
・テストを最後まで解答できない
 
 
などの困りごとが出てきます。
 
 
こんな風に、知能検査が受けられなくても、子どもの日常の行動を見ていれば発達の見立てをすることはできるんですよ。
 
 
 
 
 

3.大事なことは子どもの強みを伸ばすこと!

 
 
さて、先ほどは「子どもの困りごと」と言う観点から発達の見立てを説明しましたが、お母さんには必ず知っていてほしいことがあります。
 
 
それは知能検査を受ける目的は、苦手を克服するためではなく、得意を伸ばすことである、と言うことです。
 
 
子どもの脳を発達させるために必要なのは、「楽しみながら行動させること」です。
 
 
さらに発達障害の子どもは、ネガティブな記憶を残しやすいと言う特性があります。
 
 
つまり苦手なことをゴリゴリやらせようとしても、効果が出ないばかりか、苦手意識をどんどん強くしてしまうだけなんです。
 
 
ですから、子どもの得意不得意に対しては、
 
 
・苦手なことはサポートして「できた!」と言う成功体験を積ませる
 
・得意なことはどんどん伸ばしてあげる
 
 
と言うことを心がけてください。
 
 
WISC-Ⅳで分かる4つの力は「得意」と言う観点から見ると
 
 
「言語理解」
 
言語能力が高く、物事を論理的に考えることが得意
 
→例:本に書いてあることを自分の言葉で説明できる
 
 
「知覚推理」
 
観察したことを分析するのが得意
 
→例:おもちゃや機械を分解するのが好き
 
 
「ワーキングメモリ」
 
頭の回転が早く、考えをまとめることが得意
 
→例:効率よく物事をこなすことができる
 
 
「処理速度」
 
正確に早く、作業がこなせる
 
→例:単純な作業でも集中して取り組める
 
 
と言い換えることができます。
 
 
お母さんにはこれらの視点を持って、日常生活の中で子どもの強みを見つけてあげてほしいのです。
 
 
そして強みが見つかったら、そこをどんどん伸ばしてあげましょう。
 
 
脳の発達に必要なのは、行動したり話をしたりと、とにかくアプトプットさせることです。
 
 
我が家の息子は小学2年生ですが、幼少期から言葉の発達が早く、自分の言葉で物事を論理的に説明することが得意です。
 
 
ですから普段から
 
 
・本を読んでいるときに「何読んでるの?」と興味を示す
 
・パソコンが得意なので、「〇〇について教えてくれない?」とヘルプを出す
 
・答えてくれたら「お母さん知らなかったよ!」「教えてくれてありがとう!」と子どもの発言を肯定する
 
 
と言うように、知識をどんどんアプトプットさせ、肯定の声かけで自信をつけるように接しています。
 
 
脳は得意なところが伸びると、苦手なところも引っ張られて発達していきます。つまり、子どもの強みを伸ばしてあげることは、苦手を伸ばすことにもつながるんですよ。
 
 
いかがでしたか?
 
 
知能検査が受けられなくても、普段の行動をよく観察すれば子どもの得意不得意は見つけることができます。
 
 
・苦手なことはサポートして「できた!」と言う成功体験を積ませる
 
・得意なことはどんどん伸ばす
 
 
この2つを意識して、子どもをぐんぐん発達させてくださいね!
 
 
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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