時代は令和!昭和から続いた「しつけ」を卒業するなら今!発達障害の子育てでしつけを続けていると、子どもの自信を失いかねません。子どもたちがのびのび育つ、令和流の子育てへ、そろそろシフトしませんか? |
【目次】
1.子どもが自立する「令和流」子育て術とは?
時代は平成から令和に移りました。子どもたちが生きていく「令和」の時代。
お母さんは子どもたちにどんな風に生きていってほしいですか?
私だったら、
自立して、自分で考えて判断できる人
いろいろなことにチャレンジして自分の幅を広げられる人
失敗しても次の一手を考えられる人
になってもらいたいです。
では、こんな人になるには何が必要だと思いますか?今までの子育てでこんな人に育っていってくれるでしょうか。
今まで日本の子育てと言えば「しつけ」でした。よくないことをしたら鉄拳制裁も含めて怒られましたよね。
私も「もう怒られなくない!」という一心でいい子になろうとした記憶があります。
では周りを見渡してみてください。
しつけで育てられた人たちは「自立心が高く、自分の幅を広げられる人」になっているでしょうか。
「最近の人たちは、マニュアル作業は得意だけれど、指示待ちで、考えが足りない」って言われてきませんでしたか?
私たちも薄々感づいているのです。しつけではないな、と。
でもしつけに代わる子育て法を知らないから、未だに昭和流なんですよね。
発達障害の子どもを育てるお母さんはとにかく周囲の目が気になります。
公共の場で騒いだら、大きな声を出したら、走り回ったら、どうしよう…と悩みますよね。外出を控える方もいらっしゃるかもしれません。
外出するときも、子どもに必死に「走らないでね、いい子にしててね」と言い聞かせる。やっぱり走ってしまった子どもに対してまた叱る、帰ってきた頃には親子共々ぐったりですよね。
そもそも、よくない行動を叱るしつけって、お母さんにとっても子どもにとっても窮屈ではありませんか?
だって叱ったからと言ってお母さんの言いつけを守れるわけではないですよね。
しつけが通用しないケースなんて山ほどあるんです。
発達障害のお子さんを育てるお母さんには、しつけ以外の育児方法を知ってほしいんです。
発達障害の子どもの感性や行動はお母さんの常識を一瞬で飛び越えます。そもそも「しつけ」で当てはめてはいけないんです。
人間の脳は、表情や声色、雰囲気といった言葉以外の情報を優先的に処理します。
お母さんが何について怒っているか、言葉の処理は後回し!「怒られる!」と思ったところで思考は止まり、以降の言葉を聞き流すように動きます。
つまり、イライラして怒っても、聞いてないんです!
では「令和流」はどうするかといえば、良いところに着目してひたすら褒める!です。
令和流については、目次3で説明するとして、まずは発達障害の子どもにしつけが不毛な訳をみていきましょう。
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2.なんで発達障害の子どもにしつけがひびかないの?
発達障害の子どもを育てていると、しつけが通用しないケースは山のようにあります。
しつけがひびかない理由は2つ。
● 叱ることが「母の関心を得られる」ご褒美になっていること
● いつも叱られていると、やる気を失い、脳の発達を妨げる悪循環になること
本来しつけは子どものよくない行動を叱ってなくす子育て法。お母さんが叱れば子どもの困った行動はなくなるはずです。
でも、現実はそうではないですよね。 お母さんがいくら注意しても走り回るのをやめられなかったり、騒いだりすることは日常茶飯事。
お母さんはやめてほしいからひたすら注意する…これ、無限のループになっていませんか?
実は、お母さんの注意がご褒美になっているケースもあるんです。お母さんが叱ると、かまってくれていると感じてしまうので、何度もその行動をくりかえします。
大人なら怒られるのは嫌だからもうやめようと抑制できますが、子どもは違います。怒られても、叱られても、お母さんにかまってほしいんです。
「好きの反対は無関心」といいますよね。これ、その通りなんです。
子どもはお母さんに無視されたりスルーされたりするのが一番嫌なんです。それなら怒られていた方がかまわれていると感じるんです。
お母さんの注意がご褒美になっているのですから、いくらしつけてもうまくいかないですよね!
また発達障害の子どもは、大人からみると困った行動が多く感じられます。これは衝動性、不注意性、多動性など発達障害の脳の特徴によるものです。
じっと座っていられなくて走り回ったり、ぼーっとしていたり、興味がコロコロ変わって人の話を聞けなかったり。
しつけようと躍起になっていると、ついつい子どもは注意されっぱなしになりませんか?
注意されっぱなしで嬉しい人なんで誰もいません。何をしても注意される状態だと、どうしていいか分からず、不安になり、やる気もなくなってしまいます。
そして、やる気がなくなるので行動しなくなります。
脳は行動して新しい経験を重ねることで発達していきます。行動しなくなるということは脳の発達が停滞してしまうということ!
これ、発達障害の子どもたちには大問題ですね。
だからこそ、叱り続けて自信を失くさせ、行動しなくなってしまう可能性が大きい「しつけ」からは卒業してほしいのです。
さて、発達障害の子どもにしつけが不毛な理由が分かったところで、「じゃあどうしたら良いの?」を次に紹介します。令和流と言っても難しいことはありませんよ。
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3.しつけを卒業してほめへ!令和流子育て実践のコツ
お子さんの様子を見ていて以下のような行動があったら、すぐに「しつけ」を卒業し、子どもの自信を育てる育児にシフトしましょう。
● 手がつけられないほどの「かんしゃく」がある
● ちょっとしたことですぐに落ち込む
● 兄弟やお友達など、よくケンカする
● ものを壊す
● 人のものを盗んだり、隠したりする
冒頭の
自立して、自分で考えて判断できる人
いろいろなことにチャレンジして自分の幅を広げられる人
失敗しても次の一手を考えられる人
になるために必要なのは、ズバリ、自信です。
自分の考えに自信があるから、自分で判断して行動できるんです。自信がない状態で「自立」なんてありえません。
子育てで一番大切なことは、子どもに自信をつけてあげることだと思います。
自信をつけるためには、まずはたくさんほめてあげることが大切です。叱られっぱなしの状態から自信をつけることはできません。
例えば、テストで40点を取った場合、自信が付く声かけがどちらか、分かりますか?
A.「40点しか取れなかったんだね。どこが間違ってたのかなー?」
B.「40点も取れたんだね。どこが合ってたのかなー?」
40点という事実は同じでも、お母さんの着目点次第で、プラスにもマイナスにも受け取れますよね。
ほんの些細な言葉の違いですが、印象は大きく異なります。
今のあなたは、一日のなかでお子さんを叱る方が多いですか?ほめる方が多いですか?
令和流子育てでは、圧倒的にほめる方を多くします。
ほめる回数が多くなると、おうちの雰囲気が明るくて穏やかなものに変わります。
ほめるときはニコニコ笑顔で優しい声でほめますよね。
叱りっぱなしのギスギスした雰囲気だと、子どもはその雰囲気を敏感に察知して不安になったり、大人の顔色をうかがうようになったりしてしまいます。
明るく穏やかな雰囲気なら、子どもの気持ちが安定してのびのびと過ごすことができます。脳が非言語情報の処理を優先するからこそ、「どんな言葉でほめるかよりも、おうちの雰囲気をどう作るか」がポイントになってきます。
お母さんがほめ慣れてないうちは、「ほめるったって、どこを…」となりがちです。
しかし先ほどの40点のテストのように、視点を変えるだけで意外とほめポイントが見えてきますよ。
「ほめ…ほめ…」と難しく考えずに、子どものできたところを見つけてそのまま伝えてあげるところから始めましょう。
令和元年の今から、お母さん自身に「ほめ癖」をつけ、おうちの雰囲気を明るく変えてみてはいかがでしょうか?
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)