2学期がターニングポイント!発達障害・ADHDグレーゾーンの2学期が上手くいく!学校との連携とは

 

発達障害・ADHDグレーゾーンのお子さんにとって、長い2学期が始まりました。1学期は問題なく過ごせたから、2学期は大丈夫と思っているお母さんはいませんか?実は2学期こそ小学校との連携が不可欠です。担任との連携のコツについてお伝えします。
 

【目次】

 

1.発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもにとって大事な2学期

 
 
コロナの影響で夏休みが短くなり、特別長くなった今年の2学期
 
 
2学期からは遅れている授業を取り戻すべく、授業がどんどん進んでいきます
 
 
延期されていた行事も少しずつ再開の目途が立っている小学校も多いのではないでしょうか。
 
 
 
 
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンのお子さんにとって2学期はストレスが多く、不安になりやすい時期です。
 
 
けれど、1学期に比べると学校との連携が減ってしまったまま2学期がスタートしているご家庭も多いかもしれません。
 
 
ストレスや不安が多い2学期だからこそ、小学校の先生との連携が大切です。
 
 
そこで今回は、2学期に必要な小学校の先生との連携のコツをお伝えします。
 
 
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2.発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもにとって2学期が鍵となる理由

 
 
1学期は新しく担任になった先生がどんな先生だろうと思いながら、発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもについて情報を共有し、支援に生かしてもらったりと頻繁に先生と話し合ってきたお母さんも多いのではないでしょうか
 
 
2学期になると、先生も子どものことはだいたいわかって対応してくれているし、支援の仕方も知ってくれているから大丈夫そう。と情報共有する頻度が減っているかもしれません。
 
 
我が家のADHDグレーゾーンの息子の場合、小学に入学した当初は「席に座れるのか」「先生の話が聞けるのか」「勉強についていけるのか」とても心配していました。
 
 
入学前には子どものことを説明するために校長先生と話をし、授業が始まると担任の先生と毎日、連絡帳でやりとりをしながら、学校と連携を続けていました。
 
 
そして大きなトラブルもなく、無事に1学期を終えることができ一安していました。
 
 
2学期もこの調子で大丈夫かなと思い、1学期のように先生と話す頻度は減った状態で日々を過ごしていました。
 
 
そんなある日、息子が突然「学校に行かない」と言い出したのです。
 
 
1学期はスムーズに行けていたのに、どうしてだろう?何かあったのだろうか?と、とても悩みました。
 
 
発達障害・ADHDグレーゾーンの息子は、1学期は事前の配慮で先生側にとって目立った問題を起こさず、比較的何でもこなしながら学校生活を過ごしていました。
 
 
そのため2学期になって、先生も「大丈夫だろう」と子どもへの配慮が少なくなり、息子の困り感に気づかないまま過ごしていたのです。
 
 
けれど、息子自身は「できない」「わからない」日々を過ごしてしまっていたのです。
 
 
「授業についていけない」→「楽しくない」となって、「学校に行かない」と言い始めたのです。
 
 
 
そうなんです!
 
 
2学期は親も先生も「できるだろう」と安心感から目を離しがちになってしまいますが、実は発達障害・ADHDグレーゾーンの子どもは困っていたのです。
 
 
学校側も1学期の配慮で問題がなかったので大丈夫だろうと意識が低くなり、1学期に伝えていた沢山の情報もお蔵入りになってしまったのです。
 
 
2学期は授業の進みが早くなり、運動会などの行事が行われ、発達障害・ADHDグレーゾーンの子ども達にとってはとてもストレスになっているにも関わらず、スルーされる日々が続いていたのです。
 
 
だからこそ、2学期は小学校の先生との連携が大事になってきます。
 
 
では、具体的にどのように連携をとっていけばいいのでしょうか。
 
 
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3.担任の先生と上手く関わるコツは「諦めない」

 
 
大事な2学期に子どもが困らないように、小学校の先生と上手く関わるコツについてお話していきます。
 
 
基本的に、諦めないという気持ちを持ちましょう。
 
 
発達障害・ADHDグレーゾーンのお子さんは特性にあった配慮があると、目立ったトラブルが少ない場合があります。
 
 
2学期になると先生も「だいたいわかっています」「大きな問題はないです」というスタンスになっています。
 
 
ですからこちらがいくら話をしても、子どもが本当に困っていることに理解や配慮が行き届きにくいことがあります。
 
 
先生とうまくいかない時もあり、お母さん自身が自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
 
 
けれど、諦めないでください。
 
 
日頃からの信頼関係を少しずつ築くことが大切です。
 
 
一方的にこちらの情報を提供しても、先生が聞く耳を持っていないままかもしれません。そうすると、よかれと思って伝えた情報が全て受け入れられるとは限らないのです。
 
 
先生ご自身も、1学期から子どもを見ている目を大切にしていらっしゃる場合があります。
 
 
伝え方のコツは、内容とタイミングです。
 
 
・一度に伝える内容は優先順位を決めて1つか2つくらい伝えます。
 
 
例えば、宿題の配慮は「漢字ノートは1回書くでOKにしてください」「マス目の大きなノートでOKとしてください」など
 
 
できることや無理なこともあるので、先生の様子を見ながらタイミングを考え小出しに伝え続けていきます
 
 
・「こういう特性があって家ではこんな工夫をするとうまくいっています」とお家でできることを伝えましょう
 
 
・それでもうまくいかいない時は、諦めず「先生も人間だから」と考え、少し時間を置いてみましょう。
 
 
私も実際に困った時は、療育の先生の専門家の意見を添えた手紙を渡しました。
 
 
それはとても良かったようで、先生も見えていなかった視点がわかりましたとおっしゃってくださいました。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
2学期は発達障害・ADHDグレーゾーンのお子さんにとって大事な時です。
 
 
お母さんの情報が適切に伝わることで、初めて支援が成り立ちます。
 
 
お母さんと担任の先生との関係性を見直し、先生が子どもにとってよい理解者となってくれるよう諦めない心を持ち続けてくださいね。
 
 
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執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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