コロナ禍で、ゲームにハマる子どもが急増しています。お母さんは、お子さんのゲームのハマり具合が心配でガミガミしたりイライラしたりしていませんか。ゲーム沼から抜け出すために、〇〇を作っていきましょう。 |
【目次】
1.コロナ禍で、子どもがゲームの沼にどっぷりハマる
2.子どもがゲームにはまってしまう3つの理由
①そこにゲームがある
②ストレスが溜まっている
③子どもの発達の特性が絡んでいる
3.子どもをゲーム沼から抜け出すためには、まず〇〇が大切!
1.コロナ禍で、子どもがゲームの沼にどっぷりハマる
コロナウィルスの感染予防のため自由ではなかった今年の夏休み。子どもがゲームの沼にドップリハマってしまったという相談を最近よく聞きます。
ご存知のとおり、ゲームにハマってしまう子どもはネットやスマホの普及によって増える一方です。
では、そもそも、なぜ子どもがゲームにハマってしまうか?
みなさん理由を説明できますか?
大前提として、そもそもゲームは、ハマるように作られています。
プレイし続ければ、ポイントが溜まり魅力的な特典がコンスタントに手に入りますし、ボタンやレバーの操作1つで主人公が強くなって世界を救うヒーローになれたり、国を統一する君主になれるわけです。
そりゃ楽しいですよ〜!
だから、これはもうどうしようもないんです。
実は、私の息子も2年前は見事にゲームの沼にハマって、なかなか抜け出せませんでした。
だから分かるんです。ゲームにハマったときのお子さんの曇った眼差しとお母さんのイライラと焦り。
夏休みや休校中にお子さんと一緒に過ごす時間が増え、お母さんのストレスも 溜まってしまったのではないでしょうか。
それに加えて、
子どもがゲームにハマって抜けられなくなってしまった。
ゲーム以外の行動をほとんどしない。
1日中ダラダラ過ごす。
ゲームを注意するとキレられる!
お母さんのイライラが、たびたび限界を超えて親子バトルに発展してしまったなんてこともあるかもしれません。
今こそ、子どもをゲームの沼から抜け出し、ゲームと上手な付き合いをしていきましょう。
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2.子どもがゲームにはまってしまう3つの理由
子どもがゲームにハマる理由や原因は必ずあるので、まずそこをじっくり考えてみましょう。ゲームにさらに深〜くハマってしまう理由を3つ挙げていきます。
♦︎①そこにゲームがある
1つ目の理由は、そこにゲームがあるからです。 身もフタもない理由ですが、家の中の目につく場所や手の届く場所にゲームがあればそりゃやります。
逆に言えば、ゲームが目の前になければプレーする機会もありませんから、ゲームにハマるリスクは下がります。
とはいえ、2018年当時のゲーム機の所有率は 「小学生」が60.7%、 「中学生」は73.8%でした。 今年はコロナの影響のため家で過ごす時間が増えたことから所有率はさらに上がっています。
もう、ほぼ1家に1台ゲーム機がある環境ではないでしょうか。(『音楽とゲーム機に関する調査』より)
しかし、沼にハマるほどまでやってしまうのは、次の2つ目の理由が絡みます。
♦︎②ストレスが溜まっている
2つ目の理由は、子どもだってストレスが溜まっているからです。
学校生活や受験へのプレッシャー、親子の関係が良くないなどの理由でストレスを抱えているとラクに楽しめるゲームの世界に入り込みやすくなってしまいます。
もし、子どもにとって学校や家庭が楽しく過ごせない環境だとしたら?
子どもは、その楽しくない状況から逃げようとして、ゲームに手が伸びてしまう訳です。ゲームで、ストレスを発散したり、ゲームの中が落ち着く場なのかもしれません。
♦︎③子どもの発達の特性が絡んでいる
そして、3つ目の理由は発達凸凹の子どもの発達の特性が絡んでいるからです。
ゲームにハマりやすい発達凸凹の子どもの特徴が2つあります。
1つ目は、好きなことや興味のあることには周囲の状況も気にせず一直線に突き進んじゃうタイプ。いわゆる「衝動性の強い子」です。
2つ目は、リアルの人間とのコミュニケーションが難しいタイプの子。
このタイプの子は、分かりやすいルールがあるゲームの世界に居心地の良さを感じやすいのです。
ここで挙げた3つのの理由は、どの家庭にも当てはまる可能性が高いと思います。 つまり、私たち親は、「子どもがゲームにハマるのは当たり前なんだ。」と認識しておくべきなのです。
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3.子どもをゲーム沼から抜け出すためには、まず〇〇が大切
じゃあ、子どもがゲームにハマった状態から抜け出すにはどうすれば良いでしょうか?
子どもにゲームをやめさせたいとき、「ゲームをやめなさい!」と、何度も何度も言っているのに、全然やめないことは、ありませんか。
実は、この対応がマズかったのです。
ネガティブな気持ちが乗った声かけでは、相手をネガティブな気持ちにさせるだけ。 相手の行動を変えることはできないのです。
まずは、ゲームへの注目はいったん止めること。ゲームやふさわしくない行動をスルーします。
「え?ゲームをやめてほしいのになんで見ないフリするの?」と、思われるかもしれません。
まずは、子どもへのネガティブな注目をやめる。 これが必要なのです。
そして、ゲーム以外での子どもの行動に注目してみます。
例えば、学校から帰宅した子どもに「暑い中、学校行ってきたんだね!」「手洗いしっかりしたね!グッジョブ!」など、できて当たり前のことでも褒めたり、すでに終わった行動を声に出し認めてあげます。
褒められた、認めてもらったという小さな成功体験を積むことで、親子の信頼関係を築くことができます。
お母さんの声が、お子さんの脳に届きやすくなり、指示を素直に受け入れ行動する力になります。
また、お子さんがやっているゲームについて、お子さんに質問してみるのも良いですよ。
「そのキャラクターの名前は何ていうの?」や「今の順位は?」など、お子さんの好きなゲームにお母さんも興味があるよ!という姿勢もまた信頼関係ができます。
例えば、お子さんが、「1位取れたよ!」と言って、「すごーい!おめでとう!」とお母さんに言われたら、お子さんは、自分の好きなことをお母さんと共有できるのでとても嬉しいですよね。
親子のコミュニケーションがしっかりとれていて信頼関係という土台ができていれば、お母さんの声かけでお子さんがゲームの沼から抜け出しやすくなります。
「ゲームを止めなさい!」よりも別の声かけを探してみたり、ゲームをやめさせるというよりもゲームと上手に付き合うというふうに考え方や接し方を変えましょう。
考え方を変えるだけでお母さんもお子さんもイライラすることなく過ごすことができると思います。 そうすると、親も子も納得できる形でゲームを楽しむことができるのです。
おうちでのコミュニケーションのスタイルを変え、親子の信頼関係があれば、お子さんがゲームの沼から抜け出しやすくなりますし、ストレスがかかる2学期に荒れる可能性もぐっと下がりますよ。
ぜひ、親子の信頼関係を深めてください。
また、親子関係をよくするコツはこちらの記事でもお話ししています。合わせてチェックしてくださいね。
執筆者:渡辺みゆき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)