約束を守ることで「やり抜く力」が身に付く!発達障害グレーゾーンの子どもと今日から始められる2つのお約束

発達障害・グレーゾーンの子どもたちにとって「あきらめずに」「最後まで」チャレンジすることは、簡単ではありません。でも、身近で小さな約束を守ることから子どもの自己肯定感を高めて成功体験を積み重ね、それを自信に繋げていくことができるのですよ!
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンの子ども達に必要な「やり抜く力」

 
 
世界的ベストセラーとなったアンジェラ・ダックワースの著書「やり抜く力」をご存じでしょうか?
 
 
この本には、人生のあらゆる成功を決める究極の能力が「やり抜く力」である、と書かれています。
 
 
育児をしていく中で
 
「途中で諦めてしまう」
 
「最後まで続けることができない」
 
 
こういったお悩みをお持ちのかたが多くおられることと思います。
 
 

 
 
そして、これは何も発達障害・グレーゾーンの子どもに限ったお悩みではありません。
 
 
大人も同様に、物事を始めることはとても簡単です。
 
 
ダイエットや節約など「思いつき」「とりあえず」で始めてみたものの、それを継続していくことはなかなか難しいというご経験はありませんか?
 
 
続けるということは「飽きる」「疲れる」「自分には難しい」「うまくいかない」と言った様々な困難と戦いながら、それを乗り越える力が必要なのです。
 
 
すぐに結果が見えないことにも、先が見えないことにも、「やりがい」「自分ならできる」という気持ちを持つことができるか、ここに「やり抜く力」の差が生まれると考えられます。
 
 
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2.脳の発達を促す「やり抜く力」を身につけるには?

 
 
では、この「やり抜く力」を身につけるには、どんな経験が必要なのでしょうか。
 
 
それこそが、ご家庭での「小さなお約束を守り続けること」なのです。
 
 
とはいえ、発達障害・グレーゾーンの子どもは不注意特性衝動性こだわりの強さなど、その特性から約束を守ることがなかなか難しいことがあります。
 
 
親にとっては簡単な約束と思うかもしれませんが、お子さんにとってはとてもがんばってできたことです。
 
 
ですから、お母さんはお子さんが約束を守ることができたら、たくさん褒めてあげて欲しいのです。
 
 
この、「約束を守ることができた!」「それを評価してもらった」という経験は、お子さんにとって大きな「成功体験」となります。
 
 
 
 
 
「自分にもできる!」「うまく行った!」という成功体験の積み重ねが、必ずお子さんの自己肯定感自信へと繋がっていきます。
 
 
脳は行動することで発達します。
 
 
脳をしっかり発達させるには、自分からどんどん行動できるように自己肯定感を高めて自信が持てるようにすることが大切なのです。
 
 
行動する
 ↓
脳が発達する
 ↓
できた!という成功体験
 ↓
自信がつく
 ↓
さらに行動する
 
 
というようにどんどん脳の発達が加速するスパイラルとなります。
 
 
今回、発達障害・グレーゾーンの子どもにも実践可能な「お約束」として、どんなご家庭でも設定しやすい2つのお約束をご紹介します。
 
 
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3.小さくて具体的な2つのお約束を守ることから始めましょう!

 
 

◆自分で出したものは自分で元の場所へ戻す

 
 
ご家庭において、宿題をするための鉛筆や消しゴムなど、使ったものをしっかり元の場所へ戻すことができていますか?
 
 
できるだけ元へ戻しやすい工夫意識付けができるといいですね。
 
 
たとえば、定位置を決めて、引き出しには何を入れるところかが目で見てわかりやすく絵で表示をすることなどです。
 
 
また動線を考えて、できるだけ少ない動作で取り出しやすく、戻しやすい工夫が必要です。
 
 
できれば、「箱に入れるだけ」などワンアクションで出し入れできるといいですね。
 
 

◆寝る時間を毎日守る

 
 
就寝時間を守ることは、生活のリズムを整える意味でもとても有効です。
 
 
毎日のことですから「今日は疲れていない」「見たいテレビがある」など、例外ができてしまいがちです。
 
 
でも、発達障害・グレーゾーンの子どもは「いつもと違うこと」がとても苦手です!
 
 
できるだけ、時間を守ることをおすすめいたします。(あくまでも「できるだけ」ですよ)
 
 
一旦は決めた時間にお布団に入る、まずはここから始めてみるだけでも、十分に効果があります!
 
 
また、約束を書いた表を壁にはり、約束を守ることができたらそのたびにシールを張ります。
 
こんな工夫も、約束を守ることに対する意識付けやる気をサポートする効果がありますよ。
 
 
 
 
最後に、この「やり抜く力」は、発達障害・グレーゾーンの子どもに限らず、どんなお子さんにもぜひ身につけていただきたい力です。
 
 
「自分ならできる」という気持ちを持つことは、豊かな人生を生きていく力になります。
 
 
どんな小さなことでも構いません。たくさんの「できた!」という喜びをぜひ感じていただきたいです。
 
 
お子さんに限らず大人にも言えるのかもしれません。
 
 
ぜひ、お母さんも自分との小さなお約束を守ることで、ご自身の人生も豊かにやりがいのあるものにしていきましょう。
 
 
また、発達障害・グレーソーンの子どもの自己肯定感の育て方はこちらの記事でも紹介しています。併せてチェックしてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:葉山めぐみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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