発達障害・グレーゾーンの子どもの特性、お母さんはいつ?どうやって?どの先生まで伝えている?

担任の先生に発達障害・グレーゾーンの子どもの特性を伝えたいとき、お母さんは、どのタイミングで、どのような方法で、どの先生まで伝えているのでしょうか。アンケート調査をしました。
 

【目次】

 
・調査期間:2019年3月30日〜4月7日
・回答者 :発達科学コミュニケーショントレーナーまたはリサーチャー54名
・調査方法:インターネット調査
 
 

 

1.約70%のお母さんがお子さんの特性を春に伝えています!

 
 
Q 担任の先生にお子さんの特性をいつのタイミングで伝えていますか?
 
 
 
 
お子さんの特性を43.5%のお母さんが入園・入学を含めた進級前、17.4%が新学期がスタートしてから家庭訪問前に伝えていると回答。5位以下の少数意見を足して約70%のお母さんが進級前から家庭訪問前にお子さんの特性を伝えています。
 
 
個別面談と回答したお母さんの中には、先生から連絡がきてどのようにしたらいいかを聞かれたという意見もありました。先生から声が掛かることもあるようです。
 
 
第5位以降の少数意見を集めました。
 
 
“ 家庭訪問時、あとはトラブルが起こったタイミングでも伝えている ”(小学校中学年のママ)
 
“ 入学前から伝えました ” (小学校低学年のママ)
 
わかった時点で手紙を書き、電話で話しました。進級時は次の担任に申し送りをしてくれるようです ” (小学校中学年のママ)
 
” 支援センターにて担任・通級の先生・コーディネーターと同席で息子の特性を診断しました ” (小学校中学年のママ)
 
” 入園後、送迎の際に ” (幼稚園児のママ)
 
診断が出た時点で時間を作っていただいて、報告しました ”(幼稚園児のママ)
 
” 今まで担任が同じで、もし担任が変わったら早々に面談を申し込んで特性を話します ”(小学校高学年のママ)
 
” 始業式の様子で、先生に連絡を入れるか考えている ”(小学校中学年のママ)
 
” 4月後半、初めのカリキュラム説明会 ”(小学校低学年のママ)
 
 
診断結果が出た時点で特性を伝える、学校の先生方と同席して特性を診断してもらうといった回答もありました。早め早めに対応している姿勢を感じます。
 
 

 

2.発達障害・グレーゾーンの子どもの特性をどのような方法で担任の先生に伝えている?

 
 
Q 担任の先生にお子さんの特性をどのように伝えていますか?
 
 
 
 
口頭で伝えるが43.5%を占め、全体で82.6%のお母さんが1位から3位までの口頭で伝える、資料を作成、連絡帳に記入のいずれかの方法で特性を伝えています。
 
 
第4位以降の少数意見を集めました。
 
 
“ 先生とのやり取りノートを作り、子どもの特性も載せて一冊の成長記録のようにしています ”(小学校高学年のママ)
 
“ 市で作成しているファイルに記入 ”(小学校低学年のママ)
 
“ 詳しい話は家庭訪問でしました ”(小学校低学年のママ)
 
“ 巡回の先生を通してから担任の先生に話した。特性のことを子どもに伝えていないので連絡帳のやり取りを知ってしまうのは難しいことになると考えたため ”(小学校高学年のママ)
 
“ 発達障害グレーゾーン対応個別塾の分析&対応資料と補足資料を渡した ”(小学校中学年のママ)
 
“ 手紙を書く ”(小学校中学年のママ)
 
“ 資料持参で口頭で伝える。大事なことはメモに書いて渡します ”(小学校高学年のママ)
 
“ 口頭と連絡帳 ”(小学校中学年のママ)
 
 
少数意見は全て小学生のお子さんを持つお母さんから寄せられ、現在のお子さんの状況に合わせた方法で先生に特性を伝えているようです。
 
 

 

3.担任以外の先生にも特性を伝えています!

 
 
未就学児と小学生以上のお子さんを持つお母さんにどの先生まで特性を伝えているのかをお聞きしました。
 
 
3−1
Q お子さんの特性をどの先生まで伝えましたか?(複数回答)未就学児
 
 
 
 
59%が担任の先生だけにお子さんの特性を伝えており、41%は担任と園長(副園長)に伝えているという結果になりました。
 
 
3−2
Q お子さんの特性をどの先生まで伝えましたか?(複数回答)小学生以上
 
 
 
 
担任の先生と44.1%は特別支援学級の先生に、38.2%は校長(教頭)、35.2%はスクールカウンセラーに特性を伝えていると回答しています。学校によっては教頭先生が窓口になっている場合もあるようです。
 
 

 

4.まとめ

 
 
お子さんに特性があるとわかっている場合、約70%のお母さんが進級前(入園・入学前を含む)から家庭訪問前にかけて担任の先生に伝えていると回答しています。特に進級前(入園・入学前を含む)に特性を伝えるが43.5%と最も多く、前年度のうちに担任の先生に連絡を入れ、話し合いの場を設けているようです。先延ばしにせず早い段階で動いていることがわかります。
 
 
全体で82.6%のお母さんが口頭で伝える、資料を作成、連絡帳に記入のいずれかの方法で担任の先生に特性を伝えています。少数意見も含めて口頭か書面に記すかの割合を出してみたところ49%が口頭、51%が書面にしているという結果になりました。
 
 
お子さんに特性がある、または特性がわかった時点でしていることは、
 
 
①早めに先生に連絡をとり、話し合いの場を確保する
②口頭もしくは書面にて子どもの状況に合わせた方法で先生に伝える
③担任の先生、必要であれば子どもに関わる先生方にも伝えておく
 
 
3ステップを踏んで特性を先生に伝えているということがわかりました。園や学校生活で困らないためにお子さんの状況に合わせたスピーディな働きがけをしていきたいですね。
 
 
 
 
執筆者:島田莉々子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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