発達障害の子がグングン伸びる学習法!効果バツグンの方法はズバリ「〇〇」です

発達障害・ASDタイプの子どもは見通しを立てることが苦手なことで、学校の勉強に苦手意識をもってしまうことも。ASDの子どもの得意を生かせるある方法でお母さんといっしょにおうちで学習すればグングン学力が伸びますよ!効果的な方法をご紹介します。
 

【目次】

1.不安がいっぱいで勉強できない?その理由に迫ります!
2.一緒に〇〇するだけ!子どもに安心を与える方法とは
3.発達障害の子どもがグングン伸びる学習法 低学年編
◆「時間割」で明日の予定をインプット
◆「教科書」の大事なポイントを先回りチェック
4.発達障害の子どもがグングン伸びる学習法 高学年編
◆図形は「実体験」で攻略
◆体育はズバリ「予定を知る」

 

1.不安がいっぱいで勉強できない?その理由に迫ります!

 
 
小学生になるとつまずきやすい「勉強」。
 
 
・授業中にぼーっとしている
 
・ノートにいたずら書きをしている
 
 
こんな様子は見られませんか?
 
 
低学年のうちは簡単な勉強もだんだんと難しくなり、「新しいこと」を覚える機会が増えていきます。
 
 
 
 
 
ところが、発達障害・自閉症スペクトラム障害(ASD)タイプの子どもは、この「新しいこと」が苦手です。
 
 
なぜなら、脳の特性で想像することが苦手だから。
 
 
見通しが立てられないために、初めてのことや新しいことに対して不安を感じやすいと言われています。
 
 
そうすると初めての学習に興味が持てずに、
 
 
「よくわからないな」
 
「先生、何言ってるのかな」
 
 
と戸惑ってしまうのです。
 
 
また、こだわりの強さから新しいことに対して、融通がきかないお子さんもいます。
 
 
自分なりのマイルールがあるので、そのやり方にこだわっている間にどんどん授業が進んでしまって、内容が理解できなくなってしまうのです。
 
 
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2.一緒に〇〇するだけ!子どもに安心を与える方法とは

 
 
そうなると、どうなるか想像がつきますよね?
 
 
授業の内容が理解できないと授業そのものに興味が持てなくなってしまいます。
 
 
ボーっとしてしまったり、ノートにいたずら書きをするようになります。
 
 
授業に集中できていないので、当然、先生の話は聞き逃してしまいます。
 
 
ということは、さらに授業の内容がわからなくなり、ますます勉強から意識が遠のいてしまう…そういう悪循環に突入してしまうのです。
 
 
このような状況は絶対に避けたいですよね。ではどうすればいいのでしょうか?
 
 
それはズバリ、家庭での学習はお母さんと一緒に「予習」すること!
 
 
新しいことが苦手な発達障害・ASDタイプの子どもには、授業が「復習」になるといいのです。
 
 
 
 
 
どういうことか?と言いますと、発達障害・ASDタイプの子どもは記憶力がいい子も多く、覚えることが得意です。
 
 
また、一度経験したことは覚えていて自信があります。
 
 
ですから、「あ、それ知ってる!聞いたことある!」と、内容がすんなりと頭に入ってくるのです。
 
 
ASDの子どもの得意である「記憶力」を生かして、苦手な「見通し」をつけてあげるということです。
 
 
つまり、どの学習においても「予習」することで気持ちに余裕が生まれ、安心して勉強に取り組むことができるようになるのです!
 
 
次の章からは具体的な対応をお伝えしていきますね。
 
 
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3.発達障害の子どもがグングン伸びる学習法 低学年編

 
 

◆「時間割」で明日の予定をインプット

 
 
低学年のうちに攻略しておきたいのが「時間割」です。
 
 
まずは、次の日の時間割を親子で一緒にそろえてみるところから始めましょう。
 
 
次の日の予定がわかると子どもは安心しますし、忘れ物のチェックもできてお母さんも安心です。
 
 
忘れ物対策について効果的な方法はこちらで紹介しています。併せてご覧くださいね。
 
 
 
 
さて、ここからがポイント!
 
 
お便りや連絡帳を活用して、時間割に変更がないかなど、こまめにチェックするようにしてください。
 
 
なぜかというと、こだわりが強い発達障害・ASDタイプの子どもは、自分の想定外のことが起こったときにパニックになったり、イライラしてしまうことがあるからです。
 
 
とは言え、登校してから急に時間割が変更されることもあるので、この場合はなるべく早めに本人に伝えてもらえるよう先生にお願いをしておくと、心強いですね。
 
 

◆「教科書」の大事なポイントを先回りチェック

 
 
そして、発達障害・ASDタイプの子どもの特徴として、聴覚からの情報よりも、視覚からの情報の方が受け取りやすい傾向があります。
 
 
ここでご提案!
 
 
教科書のお母さんが「重要」だと思うところに蛍光ペンで線を引いてあげて欲しいのです。ちなみに1日に進むのは2〜4ページくらい。
 
 
そうするとお子さんは、授業中、教科書のどこに注目すればいいのかがわかり安心して授業に臨むことができるようになります。
 
 
 
 

4.発達障害の子どもがグングン伸びる学習法 高学年編

 
 

◆図形は「実体験」で攻略

 
 
計算は得意でも図形が苦手…
 
 
発達障害・ASDタイプの子どもは空間を認知する力が弱いことがあり、立体や図形を想像するのが苦手な場合があります。
 
 
そのようなときは、お家でサイコロを作ってみたり、お菓子の箱を分解してみてください!
 
 
教科書をじーっと見ているよりも手を動かすことで理解が深まります
 
 
また、机に座っての勉強より、普段の生活のなかから学びを促すのも記憶に残りやすいという効果があります。
 
 
散歩中にタイルを見かけたら「この形、なんていう名前だっけ?」とか、
 
 
ショッピングに出かけたら「長方形の看板さがしてみて!」など。
 
 
このようにクイズ形式にしてみるのもいいですね!
 
 

◆体育はズバリ「予定を知る」

 
 
発達障害・ASDタイプの子どもは特性から不器用なことがあり体育が苦手なことも多いですよね。
 
 
このようなときは先生に相談して、年間の予定を教えてもらうのはいかがでしょうか?
 
 
あらかじめ何月にはこの種目の授業があるということがわかっているだけでも安心します。
 
 
家で予習ができるなら、なおいいですが、高学年になってくると予習できない種目も…
 
 
たとえば、高跳び
 
 
怖くて跳べないということがあるかもしれません。
 
 
そのようなときは無理強いはせず、休みの日に外でゴム跳びをしてみましょう。
 
 
感覚だけでもつかめると良いと思います。
 
 
いかがでしたか?
 
 
このように、いちばん大切なのは「子どもにとって楽しく学習できる」ということ。
 
 
 
 
なぜかというと「楽しい、できた!」というときに子どもの発達はグングン促されるからです。
 
 
不安でいっぱいの子も家庭での学習では「予習」をすることで見通しがついて安心し、自信がつきます。
 
 
一度経験したことは「わかる」「できる」という自信となり、その小さな自信の積み重ねが、「自己効力感」=「自分はきっとできる」につながるのです。
 
 
お母さんの学習サポートで安心して学校での勉強に取り組めるようにしてあげてくださいね!
 
 
算数が苦手な子のお家での学習方法をこちらの記事で紹介しています。
 
 
 
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執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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