| 小学校2年生から始まる九九で、算数が嫌いになりそう…とお悩みのお母さんはいませんか?九九の覚え方にはコツがあります。発達障害、グレーゾーンの視覚優位のお子さんには、九九を「見える化」するのがおすすめです。 |
【目次】
1.算数学習の土台は小学2年生で完了する!
子どもが小学校に入学すると「勉強」が始まります。
算数で考えてみると、小学校1、2年生の学習内容は今後の人生に影響するといってもいいぐらい大切なものになっています。
小学校1年生では数の概念、繰り上がり・繰り下がりを含めた、たし算・ひき算を習います。
2年生になってかけ算、わり算を学習すると、算数・数学の基礎中の基礎、「四則計算」が完成します。
四則計算の学習が終了すると、今度は「四則計算」を駆使して算数の問題を解いていく段階に入ります。
そのとき、繰り上がり・繰り下がりに対する苦手意識が残っていたり、九九がなかなか覚えられなかったりすると、当然問題を解くことはできません。
一気に「算数」に対する苦手意識が大きくなってしまいます。
ですから、四則計算をしっかりマスターしておくことは、今後の算数の学習で必須なんです!
また、大人になってから、算数の高度な学習内容を日常的に使っている人は多くありませんが、四則計算は普通に使いますよね。
つまり、将来的にも四則計算をマスターしておけば、大きな困難は避けられます。
その後の学習面でも、生活面でも、四則計算って本当に大事なんです!
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2.発達障害・グレーゾーンの子どもが九九を覚えられないワケ
かけ算・九九は算数が苦手になるか、好きになるかの大きな分かれ目になります。
1年生の頃、たし算・ひき算の段階では、問題が分からなかったとしても指を使って数えたり、自分で絵を描いてみたりすると、時間はかかっても正解にたどり着くことができました。
マルがもらえるので、子どもたちも「できた!」と感じることができ苦手意識は芽生えにくい状態だったのではないでしょうか。
一方、九九になると話が違ってきます!
◆①とにかく量が多い!
九九は1×1=1から9×9=81までありますよね。
とにかく量が多い!
さらに、九九を使いこなせるようになるには、それぞれの数式の意味や使い方、1~81の数の大小の概念をしっかり身に着ける必要があります。
そもそも量が多くて覚える気になれない!
言い回しも独特でなんか変!
発達障害・グレーゾーンの子どもは、興味がないものにはとことん無関心なので、覚える気になれないのです。
そこにお母さんや先生が「とにかく覚えなさい!」と言っても、そもそも気持ちがないのですから、うまく行きませんよね。
◆②暗記が苦手
九九をマスターするには、「暗記」という大きな壁にぶち当たります。
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、暗記が苦手な子がいますよね。
暗記が苦手な子には、さまざまなタイプがいることをご存じですか?
・そもそも覚えられない子
・思い出すのが苦手な子
・覚えるのも思い出すのも苦手な子
一口に暗記が苦手といっても、この3つの種類があるんです。
さらに、見て覚えるのが得意、聞いて覚えるのが得意など、情報をインプットするルートの得意・不得意もあります。
何度も暗唱しているのになかなか九九を覚えられない!というお子さんは、視覚優位の可能性があります。
もしかしたら聞いたり唱えたりして覚えるよりも、もっとお子さんが暗記しやすい方法があるかもしれません。
3.暗唱できる≠九九がマスターできる!?
九九は言い回しだけ覚えても、実際に使いこなせるようにはなりません。
九九を覚える際に、暗唱だけしていると、言いまわしと数字が一致しにくいだけでなく、数字を量としてとらえることが難しくなります。
9×9=81と言われて、数量のイメージができるのか?これが大事です!
発達障害・グレーゾーンの子のなかには、目に見える状態でなら理解できるのに、 想像しなければならなくなったとたんに理解できなくなってしまうタイプの子もいます。
例えば、計算ドリルだと解けるのに、お母さんが口頭で問題を出すと分からなくなる。
これは、ワーキングメモリに課題があって、お母さんの言ったことをしっかり覚えていられなかったり、聴く力が弱かったり、頭のなかで想像するのが苦手だったりするためです。
また、九九は雪だるま式に数がどんどん増えていきますから、数量のイメージができないとなかなか理解できません。
九九のゴールは覚えることではなく、数量のイメージをマスターすること!
これは、視覚優位でも聴覚優位でも同じなんです。
では、どうしたら数量のイメージがマスターできるでしょうか?
4.「見える化」で九九を完全マスター!
発達障害・グレーゾーンの子どもに九九を分かりやすく理解させたいなら、「目に見える」形にすることがとても効果的です!
例えば、「にさんがろく」を考えてみましょう。にさんがろくは2×3=6ですよね。
これを「見える化」すると、
〇〇 〇〇 〇〇
2のかたまりが3つで6になる、ということになります。
九九を理解して覚えた、ということは「にさんがろく」と聞いたときに2×3=6と先ほどの図が瞬時にイメージできるということになります。
ににんがし 〇〇 〇〇
にさんがろく 〇〇 〇〇 〇〇
にしがはち 〇〇 〇〇 〇〇 〇〇
にごじゅう 〇〇 〇〇 〇〇 〇〇 〇〇
このように量もセットで覚えると2の段では、「2つのかたまり」が「2ずつ増えていく」ことを目で理解することができます。
このイメージがあると、かけ算を使った文章題を解く際のヒントにもなります!
しかし、すべての段を〇だけで「見える化」しても、いくつあるか分かりづらく子どもの興味を引くことはできません。
発達障害・グレーゾーンの子どもは興味がないことは完全にスルーしてしまいますから、楽しくできる方法を考えましょう。
例えば、イラストを使ってみてはいかがでしょうか。
3の段なら串にさしたおだんご、
4の段なら車のタイヤ、
7の段ならてんとう虫、
8の段ならタコの足などを使って
答えの数量が増えていくことを 視覚的に伝えましょう。
他の段でも、ただの〇ではなく箱に入ったドーナツや袋に入ったキャンディーなど、子どもが好きそうなかわいいイラストを使えば一気に興味がわくはずです。
九九の数式や答えを「見える化」すると、たし算・ひき算を数えることで乗り切っていた子どもたちも、最初に数える作業ができるので理解しやすくなります。
9の段になると「見える化」するのも大変ですが、お子さんが理解しやすくなるように、ぜひ親子で楽しみながら試してくださいね!
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執筆者:丸山香緒里
パステル総研編集長 発達科学コミュニケーションアンバサダー
息子が年少のときに発達障害と診断され、「今、何をしたらいいの?」「このままで大丈夫?」と悩みながら、本やネットを頼りに発達トレーニングを続けるうちに情報迷子に。
そんな時に出会ったのが、発達科学コミュニケーションで 「子どもにとって一番」ではなく、「ママが安心して続けられる環境が一番」という価値基準に出会い、子育ての軸が大きく変化。
その後、発コミュを軸に家庭での関わりを続けた結果、息子は小学校6年間を毎日元気に登校し、普通級のまま卒業。中学校の入学式では総代に選ばれました。かつて情報迷子だった経験をもとに、今は「ママの判断軸が子どもの未来を変える」ことを伝えている。