発達障害ASDで行動が遅い!のんびり屋な子が自らすすんで動ける声かけ法

 

発達障害ASDの子どもがのんびり屋で行動が遅いとお困りのことありませんか?子どもが行動が遅いのには理由があります。のんびり屋な子が自らすすんで動くようになる「ゆったり子育て」の方法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.行動が遅い!のんびり屋な発達障害ASDの子どもに困っていた

 
 
発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの行動が遅いと、お困りのことありませんか?
 
 
のんびり屋の子どもの行動の速さとは正反対に、今の時代は何かにつけてスピード感が求められがちです。
 
 
周りの家電製品だって効率化・時短という言葉で宣伝をしているのがよく目に止まります。
 
 
身近なスマホにしても、検索に時間がかかるとイライラしてしまうことってありませんか?
 
 
『一昔前』と言ってもたった5年前と比べて2倍速、3倍速が標準感覚になっているようです。5年前の携帯電話は3G。しかし、今の時代は5Gというように通信速度もどんどん早くなっています。
 
 
そして、この早さが標準となって生活をしています。時代はスピードを求めていますよね。
 
 
私は子どもの行動が遅いことに悩んでいました。私自身、鈍くさくて…要領が悪くて…いつも怒られてばかりでした。
 
 
だから、そうならないように子どもをしつけるようにしてきたんです。ですので、
 
 
「要領よく! 」
「効率よく!」
 
 
という言葉、今も大好きです!しかし、子育てはそうはいかない…。
 
 
子育ては早さや効率的ということを目指してもうまくいかないのです。
 
 
 
 
なぜなら、ゆったり屋の子どもの行動の速度には意味があるから!です。とは言え、わが子の行動が遅いと不安で心配ですよね…。
 
 
以下のように、行動が遅いのんびり屋のお子さんを抱えているお母さんは、子どもとのペースが合わずに困ってしまうことが多いのではないかと思います。
 
 
・何回言っても通じていないように感じる!
・何回言っても動かない! 
・動くのがのんびり!
・何かと反応が遅い子!  
 
 
子どもがこうだと、お母さんの声はどんどん大きくなったり、いつの間にか強い口調になっていたり、それでも動かなくてバトルのようになってしまう…。このようなことありませんか? 
 
 
周りのスピードが早いとどうしても『ゆったり』って悪いことだと思われがちです。子育ても然り…でしょうか? 
 
 
いえ、そうではありません!!
 
 

2.発達障害ASDの子どもの行動が遅い理由

 
 
発達障害ASDの子どもの行動が遅いことには2つの理由がありますのでお伝えしていきます。
 
 

◆①子どもの脳の処理が追いついていない

 
 
発達障害ASDタイプの子どもは脳の特性により、行動がのんびりになりやすいのです。
 
 
どうしてかというと先を見通して行動することが苦手であったり、時間感覚の発達が遅れていたり、体を動かすことが苦手なため行動が遅くなります。
 
 
また、マイペースでこだわりが強いため行動の切り替えに時間がかかってしまうことが多くあります。このような状態であればお母さんが子どもにいくら言っても子どもは行動に移ることができません
 
 
行動がゆっくりにはゆっくりの理由があるのです。その理由を理解して、子どもの成長に合わせてサポートしていきたいですね。
 
 
 
 

◆②子どもが聞く耳を持っていない

 
 
子どもが行動が遅い理由として、聞く耳を持っていないことがあります。どういうことかというと、お母さんの普段の声かけによって、子どもがお母さんの言葉を聞こうとする姿勢ができていないということです。
 
 
つい、行動が遅いのんびり屋なお⼦さんに⾔ってしまっている⾔葉早くして!」まだできてないの!?」何回⾔ったら、分かるの!?」。私たちが⼦どもにかける⾔葉は、そのまま⼦どもの脳に記憶されます。
 
 
この⾔葉を⾔い続けられると脳の中でネガティブな情報として記憶され、ずっと引きずってしまいます。脳を育てたいのに、ネガティブな⾔葉は脳の成⻑をストップさせてしまうのです。
 
 
そして、子どもは自分に⾃信がなくなり、⾃⼰肯定感が下がり、⾃分で動こうとはしない指⽰待ち⼈間になってしまいます。
 
 
さらに、いつも行動を否定してくるお母さんに対して、また嫌なことを言ってくるんだなと感じ、お母さんの話を聞こうとしなくなるのです。
 
 
「子どもが困らないように今のうちからすぐに動けるようにしよう!身につけさせよう!」というお母さんの子どもを思う本当の気持ちが、子どもに伝わらないのです。
 
 
なぜなら、ゆっくりな子どもへの正しい声かけの方法ではない可能性があるからです。
 
 
それならば、今の子育てを少し見直して、より簡単に子どもがつい動いてしまう声かけの方法をお母さんが身につけてしまうことが、今のお悩みへの1番の解決策です!
 
 
ゆったり子育てをしながら子どもが自分で動ける!自分で考えられる!そんな子育てを提案していきます。 特に小学低学年までのお子さんにゆったり子育てをオススメします!
 
 

3.のんびり屋な子が自らすすんで動ける声かけ法

 
 
そもそも、ゆったり子育てとはただゆっくり見守ればいいということではありません。しかし、確実に成長するステップが隠れています!
 
 
子どもに合わせた脳に伝わるストレスフリーな声かけをして成長させていくのが、『ゆったり子育て』なのです!
 
 
例えば同じ行動、着替えをする場合でも、3分でささっとできる子どもと、10分かかる子どもがいますよね。お⺟さんからみたら、⾏動が早い子どもの⽅が⽴派・うらやましいと思うかもしれません。
 
 
しかし、⾏動の早さは結果に過ぎません脳を成⻑させるには、⾏動すること・⾏動させ続けることが⼤事なのです︕
 
 
とは言え、10分間脳を⼀⽣懸命動かし続けるのは、子どもにとっては実は⼤変なんです。だから、子どもは行動を途中でやめたくなったり、余計にのんびりになったりしているのです。 
 
 
子どもが脳を一生懸命動かしていること、大変だから行動がのんびりになってしまうことはわかりましたね!だけれども、お⺟さんの本⾳は『もっと早くしてほしい︕』ですよね。
 
 
ならば、子どもが⾏動を続けられる声かけをしたり、⾏動が早くなるための⾃信をつけてあげてほしいのです︕これこそがゆったり⼦育てです。 
 
 
 例えば、子どもに着替えを選んでほしいと思った場合、「自分で洋服を選ぶ?ママと一緒に選ぶ?」と質問をして、「ママと一緒に選ぶ」と決められたら、「自分で決められたね」と肯定します。
 
 
洋服を一緒に選ぶときも、着たい洋服を選べたら「自分で選べたね」と肯定します。たくさんある中から自分で選ぶことが難しい場合は、2つ選択肢を出して「青いティシャツと黄色いティシャツどちらにする?」と選びやすいようにします。
 
 
コツとしては子どもが選べるレベルにまで選択肢を下げること、それをできたら「できたね」と肯定することで自分でできた!という経験を増やしていくことです。
 
 
ママが自分の行動を認めて肯定してくれることは子どもにとって嬉しい言葉になり、やる気になる言葉になります。
 
 
 
 
脳には育つ順番があります。脳を育てる言葉があるのです!お母さんしかできないことがあります!愛情ゆえの心配・不安になってしまうお母さんだからこそ知ってほしいのです。
 
 
時代はスピードを求めているかもしれません。しかし発達がゆっくりな意味・根拠・理由を理解すればもう怖くありません。発達が早ければいいのではないのです。子ども自身をみて子どもに合わせた早さが大切なんです!
 
 
そうすれば、親子にとってストレスフリーな声かけをしているだけで今まで言わなくてはできなかったことができるようになります!自分で動けるようになります!子どもが大きな変化や成長をしてくれるのです。
 
 
 
 
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行動が遅い発達障害・不注意タイプの子が自ら行動し始める!自信を守るママの声かけ

 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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