発達障害ADHDの子どもにネガティブな記憶を溜めないで!自信のない子に言ってはいけない言葉とは?

 

発達障害ADHDの子どもの自信のなさやマイナス発言に悩んでいませんか?自己肯定感の低さは過去のネガティブな記憶から作られています!ですのでお母さんとのコミュニケーションでポジティブな感情を積み重ねていけば、子どもの自己肯定感はあがりますよ!

【目次】

 

1.自信がなくて困っているのは、子どもです!

 
 
「イヤ、こんなことできないし…」とよく口にしているお子さんはいませんか?
 
 
自信がない自己肯定感が低いということがあると、全てに対して否定的に入ります。だから、新しい挑戦ができなかったり言い訳ばかり考えてしまいます。
 
 
そして、頭ではたくさん考えているけれど行動を起こしていかないので、頭の中はネガティブな考えばかりがグルグル回っています。ずっと鬱々と感じてしまいます。
 
 
この鬱々となってしまう気持ちを軽減させるには行動しかないのです。
 
 
行動とは動く!話す!といった何か表現する。頭の中で溜まっているネガティブ感情を出していくことが大事です。
 
 
しかしながら、子ども一人では難しいです…。なぜなら、アウトプットする方法が分からないからです。
 
 
自分が今どんな状況なのか分かっていないから。今、この状態が当たり前と思っているから。ラクになる方法を知らないから。だから、苦しんでいるのです。
 
 
子どもが一番自分の自己肯定感があげられなく困っているのです。
 
 
 
 
もし、お子さんが自信がなく、マイナスな発言が続いているのであれば動くのは今です!
 
 

2.発達障害ADHDの子どもにネガティブな記憶を溜めないで!

 
 
⾃⼰肯定感とは、⾃分のあり⽅を積極的に評価できる感情です。感情を作り出しているところは脳です。感情は脳で作り、脳で記憶しているのです。
 
 
記憶されたものが⾃⼰肯定感の⾼い・低いを作っています。これが、⾃⼰肯定感の正体です。つまり⾃⼰肯定感の⾼い・低いは記憶で決まると言えます!
 
 
ここで⾔う記憶とは学習で使う記憶で はありません。楽しい記憶や嬉しい記憶は脳が喜び脳が育ち、⾃⼰肯定感が⾼くなりますし、嫌な記憶・傷ついた記憶は脳の発達を邪魔し、⾃⼰肯定感が低くなるということです。
 
 
それならばお母さんの役割は、子どもに自己肯定感を上げる感情の記憶を作ってあげればいいということになりますよね!
 
 
特に発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム(ASD)の子どもはネガティブな記憶が残りやすいという脳の特性を持っているのです。
 
 
ですので尚更、ネガティブな記憶よりポジティブな記憶が残るようにしてあげる必要があるのです!
 
 
 
 
自己肯定感を作る記憶の種類は3種類あります。
 
 

◆➀体験記憶(体験に伴って起こった記憶)

 
 
⼤好きな昆⾍を捕まえた、⼀⼈で準備ができた、お⼿伝いをしてママに褒められた!というようなポジティブな記憶。
 
 
宿題をやらずに怒られた、学校でお友達とケンカした、ママに「早くしなさい」と怒られたというのがネガティブな記憶。
 
 

◆➁感情記憶(物事に対して感じる気持ち)

 
 
⼩さな頃⽝に噛まれて怖いという感情が起こった。だから、⽝=恐怖という感情で記憶している。
 
 
誕⽣⽇にみんなでお祝いしてもらって、幸せな感情が湧いた。だから、誕⽣⽇= 楽しい・幸せという感情で記憶している。
 
 

◆➂言葉の記憶

 
 
もう1種類が⼀般に⾔われている「⾃⼰肯定感をあげるには、お⺟さんの⾔葉かけを気をつけなさい︕」という正体です。私たちも記憶の中にないですか︖
 
 
⾔われてうれしかった⾔葉・傷ついた⾔葉があると思います。これが⾔葉の記憶です。
 
 
うれしい⾔葉をかけられたら、やる気になったり、テンションが⾼くなったり、またやってみよう︕とポジティブな感情が湧いてきますね。
 
 
傷つく⾔葉をかけられたら、やる気をなくし、元気がなくなりその⼈のいうことに⽿を貸さなくなったりとネガティブな感情になります。
 
 
記憶に残すなら、うれしい⾔葉・やる気になるような⾔葉の⽅を選びたいですよね︕
 
 

3.お母さんとのコミュニケーションが自己肯定感の低い子どもを救います!

 
 
このように子どもの自己肯定感を上げるためには、子どもの記憶に嬉しい言葉・やる気になるような言葉を積みか重ねていけばいいのです。
 
 
ですので、マイナスの発言が続いているお子さんは、お母さんとのコミュニケーションで救ってあげることができるのです。
 
 
逆に言えば、今のお子さんの自信のなさ・マイナス発言は今までの対応・コミュニケーションの当たり前がつくってきたと言えるのです。
 
 
お子さんの自信のなさ・マイナス発言を変えたい!と望むなら、今のコミュニケーション・対応の「当たり前を変える」ことなのです。
 
 
 
 
自己肯定感を上げることでどれだけのメリットがあるでしょうか?お子さんのキラキラした将来を考えると楽しみですね!
 
 
私が息子の自信のなさ・自己肯定感の低さに悩んでいたからこそ困っている人の助けになれば、と自己肯定感がひくい子どもに対するコミュニケーションをお伝えしているのです。
 
 

◆⾃信がない⼦どもに⾔ってはいけない⾔葉3選

 
 
まず⾃信がない⼦どもに⾔ってはいけない⾔葉3選をご紹介します︕
 
 
⾃尊⼼を傷つける⾔葉  
「本当に、何をやらせてもダメね…」
「何回、⾔ったら分かるの〜︖」
「何でできないの︖」
 
 
脅すような⾔葉 
「⽚付けないなら、このおもちゃ捨てるよ︕」
「早く、着替えないと遅れるよ︕」
「やるか、やらないか、どっちなの!?」
 
 
③禁⽌の⾔葉 
「ダメだって、⾔ってるでしょ︕」
「いつまでも、泣かないの︕」
 
 
⼦どもは、まだまだ経験不⾜で未熟です。そのため、そばにいるお⺟さんの⾔葉を真に受けてそのまま記憶に残します。マイナスな発⾔で、どんどんマイナスなイメージ・マイナスな考えばかりになってしまうでしょう。
 
 
他にも「〇〇なんて嫌い︕」「やればできるのに…」といった⾔われて傷つく⾔葉がそのまま子どもの記憶として残っていくので、出来る限り使わないようにしましょうね!
 
 
 
 
親の⾔葉は盾にもなるが、時として剣にもなってしまいます。私たちがやりたいのは、言葉によって良い記憶を残し、⼦どもたちを前向きに⾃⽴させていくことです︕
 
 

◆自己肯定感を上げるお母さんのコミュニケーション!

 
 
では、次に子どもの自己肯定感を上げる声掛けをご紹介します。
 
 
「どんな気持ちなの!?」
「じゃあ、〇〇一緒にやってみる?」
「困ったね、一緒に考えてみよう!」
 
 
など、子どもの気持ちに寄り添う言葉をかけてあげましょう!
 
 
「ありがとう︕助かるな!」
「頼りになるね︕」
「かっこいいじゃん︕」
「すごいね〜!」
「楽しかったよ︕」
 
 
このように⾔われてうれしい⾔葉、子どもを褒めたり感謝する言葉を使いましょう。
 
 
「⼤丈夫!!あなたならできる!」
「いつもがんばってるね!」
「そんなこともできるの!」 
 
 
など、子どもを励ます言葉行動させてあげるような声かけをしてあげてくださいね!
 
 
 
 
ネガティブで否定されるような⾔葉であれば、この経験が悪い記憶となりチャレンジ精神を失わせ、「ダメだ…」という感情記憶だけを残してしまう可能性があります。
 
 
だからこそ、お⼦さんにかける⾔葉を⼤切にして欲しい。 お⺟さんの⾔葉が、脳に記憶されお⼦さんの⾃⼰肯定感を決めているのですから。たくさんポジティブな⾔葉をかけてくださいね。
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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