幼児 発達障害

「どうしてきちんとお尻が拭けないの?」発達障害の子どものトイレトレーニングにつまずいたら、こんな方法を試してみてください!

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トイレトレーニングの最終関門、「おしりが拭けない問題」に直面していませんか?そこのお母さん、ガミガミ言うのはストップ!!発達障害・グレーゾーンの子どもはおしりを拭くことが苦手なケースが多いんです。お子さんもお母さんもお風呂で楽しみながら行えるトイレトレーニングをご紹介いたします。
 

【目次】

 

 

1 シュンくんはおしりが拭けない!?

 
 
シュンくんは元気な年長の男の子です。ASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠陥多動性障害)の診断はありますが、トイレトレーニングに関しては順調でお母さんもホッとしていました。
 
 
でも、お母さんにはひとつ悩みがありました。シュンくんは自分できちんとおしりが拭けないのです。
 
 
自分で拭いてはいるものの、きちんと拭けてはいないのでお母さんの仕上げが必要でした。まわりのお友達は年中さんの頃にはおしりも拭けるようになったのに。いままで順調だった分、不安が大きくなります。お母さんが不安なのでシュンくんにかける言葉もきつくなります。
 
 
先日も洗濯の時に汚れているパンツを発見してしまいました。
 
 
「どうしてちゃんと拭けないの!!」
 
「もう年長さんだよ。赤ちゃんじゃないんだから」
 
「こんなんじゃあ、くさいってお友達に言われて嫌われるんだからね!!」
 
 
お母さんがガミガミ言うことが増えたので、シュンくんは自分からおしりを拭かなくなりました。
 
 
そしてとうとう「うんちでてない」と嘘をつくようになったのです。汚れたパンツをみて、「どうすればいいの・・・」と涙がでてくるお母さんでした。
 
 
 
 

 

2 発達障害の子どもとボディ・イメージ

 
 
「ボディ・イメージ」という言葉をご存知ですか?簡単に言うと「自分の身体に対する実感」のことです。発達障害・グレーゾーンの子どもは、この「ボディ・イメージ」が未発達であると言われています。

 
 
手先が不器用で、スプーンや鉛筆が上手にもてない。力加減が分からなくて紙風船をグチャッとつぶしてしまう。自分の身体の輪郭、上下、左右、前後などの位置関係をとらえることが難しい・・・
 
 
「ボディ・イメージ」が未発達だと、生活に関する様々な動作がうまくできずに自信を失いやすくなります。社会生活をいきいきと過ごせるように、ひとりひとりの困りごとに目を向けながら一緒に乗り越えていけるように支えていく必要があります。
 
 
 
 

3 お風呂で〇〇〇を試すこと3か月。おしりが自分で拭けるようになりました!

 
 
シュンくんが手先が不器用であること、普段から着替えをしていても背中側のシャツの裾がうまく入れられないことをお母さんは知っていました。
 
 
おしりが拭けないのも不器用さやボディイメージが未発達であることが原因なのでは!?と考えたお母さんは、対策を考えました。
 
 
まずはシュンくんが自分の身体の後ろ側をイメージできるように、お母さんの後ろ姿を見せて、「ここが背中、ここがおしりだね」と確認しました。
 
 
着替えのときは大きな鏡の前で、シュンくんに横を向かせながら「シャツの後ろの裾、出ているね」と、シュンくんの手をとって、裾を入れることをしました。
 
 
そしてお風呂では、今まで使っていた液体タイプの石鹸はやめて、泡タイプのボディソープに変更しました。
 
 
今まではお母さんがスポンジでシュンくんの身体を洗っていたのですが、これをきっかけにシュンくんの身体をシュンくん自身の「手」で洗ってもらうようにしました。もともと泡遊びが大好きなシュンくん、「身体洗い遊び」にハマりました!!
 
 
お風呂場には備え付けの鏡がなかったので、持ち運べるタイプの鏡を購入して、鏡をみせながら、「胸はあらえたね」「あとは背中と、ふくらはぎのところだね」と、今どこを洗っているのか、洗い残しがないか一緒に確認しました。
 
 
もちろん、おしりの場所も!シュンくんの手の届かない部分はお母さんがサポートしました。そして「ていねいに洗えているね」「自分でできているね」こまめに褒めることも忘れませんでした。
 
 
続けること3か月、シュンくんは「ぼく全部自分でできるから。お母さんは見てて!」と身体をよじりながら背中も洗えるようになりました。鏡を見て、洗い残しがないか自分でチェックしています。
 
 
そしてなんと髪の毛まで自分で洗えるようになっていったのです!
 
 
そんなある日、トイレからシュンくんの嬉しそうな声が。「おかあさん、ぼく自分で拭けたよ!!」お母さんがチェックすると、ちゃんと自分で拭けています。
 
 
「シュン、自分でできたね!!やったね!!」トイレトレーニング、大成功の瞬間です。2人の笑顔がキラキラまぶしいですね。
 
 
 
 

4 トイレトレーニングは子どもの「自律」の第一歩

 
 
トイレトレーニングがステップアップしていくなかで、子どもは「自分の意志でトイレは我慢できる」ということに気がついていきます。
 
 
すなわちそれは「自分の行動は自分でコントロールできる=自律」ということの発見でもあります。そして少しづつ成功体験を積み重ねることで、心も身体も大きく成長していきます。
 
 
障害があってもなくても、それは同じです。ひとりひとりの得意・大好きに目を向けて、トイレトレーニングをおおらかに見守ってあげられたらいいですね。
 
 
 
 
執筆者:宮川泰子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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