おせちの意味を知って家族団欒!楽しい記憶が脳の発達を促す「おせち料理クイズ」とは

お正月といえばおせち料理。その意味を知っていますか?おせち料理は縁起物というだけでなく発達障害の子どもへの発達促進のネタがたくさん詰まっています。日本の伝統や文化を伝え、食育をしながら偏食克服にもつながる楽しいお正月の過ごし方を提案します。

 

【目次】

 

1.お正月のおせち料理、お子さんは好きですか?

 
 
お正月には欠かせないおせち料理。日本の伝統などや文化に触れてもらうためにも、子どもたちにも食べてもらいたいですよね。
 
 
ただ、子どもはおせち料理をあまり食べてくれないことが多いです。
 
 
特に、発達障害の子どもは感覚過敏を持ち合わせていることが多いですね。この感覚過敏があるために偏食になってしまうことも多いです。
 
 
未経験なこと苦手で、不安やこだわりが強い発達障害の子どもは、感覚過敏も強くなります。そのため見慣れない食材がたくさんある『おせち料理』は食べられなくなってしまうこともあるのです。
 
 
 
 
イレギュラーなことや未経験が苦手な子どもたちにとっては、普段と違う『お正月』の雰囲気にも、疲れたりや不安を感じている場合もあります。
 
 
「お正月なんだから」
「せっかく用意したんだから」
 
と無理矢理食べさせようとすると、嫌な記憶になってしまい偏食がすすむ原因にもなりかねません。偏食を克服するには『楽しい食事』をすることが大切です。
 
 
おせち料理の由来や、意味を教えながら食べると食育にもなりますよ。みんなが集まる楽しいお正月は、偏食を克服するのに良いきっかけにもなるのです。
 
 
おじいちゃん、おばあちゃん、家族のみんなで会話を楽しみながらおせち料理を食べるために、ぜひおせち料理の豆知識を知ってくださいね!
 
 

2.おせちの意味を知って日本の食文化を伝えよう!

 
 
さて、おせちの由来ってご存じでしょうか。
 
 
◆おせちの由来
 
 
おせち料理は本来お正月だけのものではなく、みなさんがご存じの端午の節句など年間の季節の節目となる五節句にお供えする祝いの食事を「御節供(おせちく)」と呼んでいました
 
 
豊作や収穫を感謝して神様にお供え物として作った料理が、おせち料理の始まりです。
 
 
もともとその土地で収穫したものをお供えしていましたが、暮らしや食文化が豊かになるにつれ山の幸や海の幸のごちそうがおせち料理に取り入れられるようになりました。
 
 
このようにおせち料理は節句にお供えするものから、その料理を食べるようになり、やがて料理一つひとつに意味が込められ、江戸時代の頃から新年を祝うために食べるものとなりました。
 
 
また、お正月の三が日には「かまどの神様」や食事を作る主婦にも休んでもらうため、保存のきくものを作り三が日に食べるようになったとも言われています。
 
 
 
 
次にお子さんによく好まれるおせち料理の意味をお伝えします!
 
 
皆さんやお子さんが好きなおおせち料理はあるでしょうか?
 
 
◆栗きんとん……豊かさと勝負運を願う
 
 
栗は「勝ち栗」と言って縁起がいいものとされています。金色に輝く財宝にたとえて、豊かな1年を願う料理です。
 
 
◆黒まめ……元気に働けますように
 
丈夫、健康を意味する「まめ」という言葉から、「まめに働く」という語呂合わせからおせち料理に入れられています。
 
 
◆数の子……子孫繁栄
 
ニシンの卵。二親から多くの子が出ることから、めでたいとされています。
 
 
◆紅白なます……平和を願う縁起物
 
お祝いの水引をかたどった、紅白でおめでたいもの。
 
 
◆伊達巻き……学問や習い事の成就を願う
 
華やかさを示す「伊達」は伊達政宗の派手好きから由来しているとも言われている。巻物の形は書物や学問を表すとされています。
 
 
◆かまぼこ……紅白のおめでたさを表している
 
赤は魔除け、白は清浄の意味もあります。
 
 
◆海老……健康・長寿を願う
 
腰が曲がるまで丈夫でいるという意味を表しています。
 
 
他にも鯛は「めでたい」、昆布は「よろこんぶ」など、だじゃれのように語呂合わせで入っているものもたくさんあります。
 
 
お子さんの興味や関心を引き出しながら食べられるものを食べてみて下さい。ご家族で会話を楽しみながら、楽しいお正月をお過ごしくださいね!
 
 

3.お正月ならでは!家族のコミュニケーションで脳を発達させましょう!

 
 
お正月にしか食べる機会がないおせち料理です。食材もあまり普段の食卓には並ばないものもあります。
 
 
なぜこの時期に、こういった料理を食べるのか、その意味を学ぶ良い機会になりますね!
 
 
脳は新しいことを学んで分かったときに、楽しい!と感じて発達が加速します。
 
 
なぜなのか、どういう意味なのかが分かると理解力や思考力も育てることができますよ。
 
 

◆「おせち料理クイズ」で会話を楽しむ

 
 
お正月の家族で過ごす団欒の時間にお母さんから子どもに「おせち料理クイズ」を出すのはいかがでしょうか。
 
 
「おせち料理の由来はこの3つの中でどれだと思う?」
 
「おせちの中身には意味があるんだよ。どういう意味だと思う?」
 
「黒豆はまめに働くためなんだって~」
 
「栗きんとんは何からできているでしょうか?」
 
 
など、由来や食材についてクイズにしてみると子どもも興味を示しやすくなります。
 
 
その後で、「どれか食べてみる?」と聞くと、普段は偏食新しいものが苦手な子どもも、もしかしたら興味をもって一口食べてくれるかもしれません。
 
 
 
 

◆子どもが家族に「おせち料理クイズ」を出す

 
 
子どもが興味を示してくれたら、答えをおばあちゃんにインタビューしてみるのも良いですよ。
 
 
おばあちゃんにインタビューしたら、今度はおじいちゃんやお父さんに子どもからクイズを出してもらうというのはどうでしょうか?
 
 
答えるだけでなく、自分でおじいちゃんやお父さんに問題を作ることはさらに思考力を育てます。
 
 
また、普段あまり会話する機会がないおじいちゃんやお父さんにクイズを出すというのも、お正月ならではのコミュニケーションの機会になり、子どもの伝える力も育てます!
 
 

◆「おせち料理クイズ」は褒めポイントがいっぱい!

 
 
子どもたちが、おせち料理に興味を示して一口でも食べてみたり、クイズに答えたり、インタビューできたりしたときには、大人はみんなで子どものできていることを褒めてあげてくださいね!
 
 
「正解です!」
 
「一口食べられたね!」
 
「おばあちゃんにお話を聞けたね!」
 
「問題を考えたんだね!」
 
「おせち料理のこと、初めて知ったね!」
 
 
こんな感じでいいのです。正解したら、ハイタッチなどで盛り上げるのもいいですね!
 
 
こういったことも、子どもたちにとっては褒められていることになります。
 
 
もしクイズに間違えたとしても、なかなか普段目にしないおせち料理のことですから、わからなくて当然です。
 
 
「お~!そう考えるんだね!」
 
「それもいい考えだね!」
 
「よく考えたね!」
 
 
など、子どもの意見を一旦受け入れてから、正しい答えを教えてあげてくださいね。
 
 
お子さんの興味や関心を引き出しながら、無理強いせず食べられるものを食べてみて下さい。
 
 
もし、お子さんがおせち料理を食べられなくても、お正月の団欒の時間におせち料理を囲んでクイズをして家族で楽しんだり、褒められた!という楽しい記憶が残るような時間をすごしてくださいね!
 
 
子どもが日本の伝統文化に興味を持つきっかけにもなるおせち料理です。
 
 
ご家族で会話を楽しみながら、楽しいお正月をお過ごしください!
 
 
このお正月に子どもの発達について祖父母に伝えようと思っている方、こちらの記事を参考にしてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:中澤久美子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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