きょうだいの発達障害を幼児に伝えるタイミングは年長さんの冬がオススメです〜子どもが安心する診断の伝え方のポイントとは〜

 

上のきょうだいの発達障害を幼児に伝えるタイミングは年長さんの冬をオススメします。なぜ年長の冬なのか、また子どもが安心できる診断の伝え方のポイントを解説しています。
 

【目次】

 

1.年長さんの冬から発達障害の話を始めてきょうだいを安心に変える

 
 
上のきょうだいに発達障害がある場合、下の子に「いつ話したら良いのだろう?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
 
 
そもそも幼児に「どうやったら伝わるのだろう?」と疑問の声もよく耳にします。
 
 
もし話す時期に悩んでいたら、年長さんの冬から話し始めることをオススメします。
 
 
小学校入学前の6歳の脳は、幼児期の自分中心の考え方から少しずつ「相手の立場がわかり始める」移行の時期だからです。
 
 
そして7歳頃から、相手の立場や言葉での理解が発達してゆくのです。
 
 
 
 
特に障害を持つきょうだいが同じ学校の特別支援学級に所属しているケースでは、何度も話すつもりで話を始めましょう。
 
 
きょうだいのことを友達に聞かれたり、ふと特別支援学級にいるきょうだいに疑問や不安を抱いたりすることがあるからです。
 
 
7歳前の幼児の理解力では、言葉で発達障害や診断のことを1回では理解できません。
 
 
年長さんの冬から春にかけてじっくり理解を深めていき、小学校入学してからの疑問や不安を減らしませんか。
 
 

2.特別支援学級で学んでいるお姉ちゃんの診断、どこまで分かってる?

 
 
私の息子は現在年長さん。娘は小学2年生で発達障害があり、特別支援学級に在籍しています。
 
 
2人は春から同じ小学校に通います。
 
 
息子には、お姉ちゃんの発達障害の診断や特別支援学級で学んでいることについて、年中の頃から話をしていました。
 
 
ところが、ふと年長になりたての頃に「〇〇学級(特別支援学級)はどういう子が行くか知っている?」と聞いてみたところ…
 
 
「人数が多くて入れなかった子が行くところだよね!うちのお姉ちゃんとか!」
 
 
と笑顔で返ってきました。
 
 
親としては診断について話したつもりでも、幼児の理解力ではつながらない部分があることに気づかされたのです。
 
 

 
 
また同じ時期に、小学2年生の友達がわが家に宿題をしに来たときのことです。
 
 
自分のお姉ちゃんはひらがなをなぞるプリント1枚、友達は漢字ドリルと計算ドリルでした。
 
 
「あれ?なんでお姉ちゃんはこんなに簡単なの?」と息子が聞きました。
 
 
友達は「お姉ちゃんはみんなとは違う宿題だよ。〇〇学級(特別支援学級)だからね!」と答えました。
 
 
息子は「ママ、なんで〇〇学級は簡単な宿題なの?」と疑問を口にしました。
 
 
私はこの時、この疑問は幼児のうちに解決させて小学校を迎えることが、息子の安心につながると確信しました。
 
 
小学校に入って、特別支援学級やお姉ちゃんのことを友達に聞かれる機会があるかもしれません。
 
 
たとえ「特別支援学級で学んでいるお姉ちゃん」について上手く答えられなかったとしても、お母さんから話を聞いた経験があれば大きな不安にはならないと考えたのです。
 
 

3.幼児に伝わる!ポイント

 
 
では、下の子にどのように伝えたら良いのでしょうか?幼児に伝えるポイントをあげていきます。
 
 

◆子どもにも事実をはっきりと伝える

 
 
「神さまがイタズラしたんだよ。」
「ママのお腹にお口をおいてきちゃって上手く話せないの。」
 
といった曖昧な言葉は避け子どもにも事実をはっきりと伝えましょう。
 
 
みんながたくさんいるところが苦手だから、人数が少ないところの方が勉強しやすいんだよ。」
 
「みんなのようにまだ字が書けないから、先生が〇〇君のペースで教えてくれるんだよ。」
 
 
など、事実をしっかりと知らされる方が子どもは安心できます。
 
 
そこから現実を受け止めていく準備が整うのです。
 
 
事実が伝えられていないと、子どもさまざまな想像を膨らませて混乱してしまいます。
 
 
反応が薄くて、本当にわかっているのかな?と疑問に思うこともあるかと思いますが、この年齢のお子さんにとって当たり前だと思ってくださいね
 
 
1回で伝えようと思わず、「何でも聞いていいからね。」というスタンスで伝えていきましょう。
 
 
 
 

◆きょうだいのせいで起きたことではないことを伝える

 
 
きょうだいの中では、「自分がいい子でなかったから、きょうだいがみんなと違ってしまった。」と自分を責めてしまうきょうだいがいます。
 
 
自分なりに理解する過程で、自分と結びつけて考えてしまうのです。
 
 
学年が上がり、きょうだいの障害が自分が悪い行いをしたせいではないと頭でわかるようになっても、自分を責めてしまう気持ちが残ってしまうことさえあるのです。
 
 
 決してあなたのせいで起きたことではないことを添えてくださいね。
 
 
 そして年長さんの集中力は長くは持ちません。たくさん質問が出ているのでなければ5〜10分程度で切り上げましょう。
 
 
また小学校に入学したら、きょうだいの関係で疑問はないか困っていないかどう感じているかなどを1年生の担任の先生に気にかけてもらえるように入学したら相談すると安心です。
 
 
年長さんの冬から発達障害のきょうだいの話を始め、きょうだいが笑顔で小学校生活をスタートできる準備を始めませんか?
 
 
 
 
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執筆者:今川ホルン
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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