小学生の子の新学期の目標、もう決めましたか?新学期に不安を感じやすい発達障害の子こそ、目標を立てることがおススメですよ!不安が強い小学生の自信とやる気がぐんぐんUPする目標の立て方について解説しますね。
【目次】
1.新学期!この1年を充実させるのは、ズバリ「目標」
2.新学期が不安な発達障害の小学生だからこそ、目標を立てたいワケ!
3.目標の立て方を間違えてしまうと…
4.自信とやる気を引き出す!小学生目標立て方ガイド
1.新学期!この1年を充実させるのは、ズバリ「目標」
進級・進学の季節ですね。もう新学期の目標は立てられましたか?
今年はどんな年にしたいですか?
今年はどんな風にお子さんに過ごして欲しいですか?
はい!ここで注意です。
「どんな年になるかな…」と思っている方と、
「どんな年にしようかな…」と思っている方。
この1年の過ごし方は大きく異なると断言できます!
「今年はこんな年にする!」と決めることで、今年1年を主体的に、積極的に過ごすことができますよ。
さあ、今決めましょう!
今年、あなたはいったい何をしたいのか!
お子さんにどんな年にしてほいいのか!
目標が明確になることで、毎日の行動が変わります。
しかし、目標を立てることって意外と難しいですよね。そこで今回、今すぐできる!自信とやる気を引き出す目標の立て方についてお伝えします。
2.新学期が不安な発達障害の小学生だからこそ、目標を立てたいワケ!
行動が遅い、やる気がない、自信がないと思われがちな発達障害の子どもたちは、得意なことと苦手なことのギャップが大きいですよね。
宿題やお風呂など嫌なことは後回しにして、好きな事を優先させてしまう子も多いです。
・気持ちの切り替えが苦手!
・行動し始めるまでに時間がかかる!
・途中でやめてしまう!
これは脳の特性によるものです。
しかし行動が遅いため、怠けている!やる気がない!と思われることが多く、親や先生からは指摘されたり叱られることが多いです。
その結果、「どうせできない…」と自分に自信が持てなくなる子がたくさんいます。
このように発達障害のお子さんは叱られた体験により自信がなく、不安が強い子が多いです。特に新学年が始まる今の時期は、新学期に不安を感じてしまう子が多いのです。
しかし大丈夫です!ここで、目標の登場です!
自分で立てた目標を達成できたら、子どもは嬉しくなって、どんどんやる気が出てきますよ。
そのやる気が次の目標に向かう原動力になります。
そして「できた!」という達成感を味わい、成功体験を積み重ねていくことで子どもの自信ややる気がぐんぐんアップしていきますよ。
だからこそ、どんどん目標を達成して「できた!」をたくさん味わわせてあげること!これが発達障害の子どもの成長に直結します。
3.目標の立て方を間違えてしまうと…
しかし、ここで注意です。ただ目標を立てるだけでは失敗に終わりますよ。
実は私の息子は小学3年生で、自閉症スペクトラムの診断があります。
目に見えないことを想像するのは苦手です。同時の息子は「目標って何?」という状態でした。
そんな息子に「今年は何する?何がしたい?何頑張る?」
と質問しても、
「テレビ見たい!」
「旅行に行きたい!」
と今ひとつ理想の答えが返ってきませんでした。そこで「どうなりたい?」と聞いてみたのですが、
「スーパーマン」
「中学生のお兄さん」
と、これまたかみ合わない答えが返ってきました。
結局私が「側転できるようになったらかっこよくない?」と提案し、勝手に目標を決めてしまったのです。
その結果、私も息子も次の日には忘れてしまいました…
まだ小学生です。そもそも自分で具体的な目標や計画を立てられるというお子さんは少ないです。
息子のように、「目標」自体が何なのか分かっていないお子さんも多いのではないでしょうか。
そんな小学生のお子さんに「目標を立てよう!」と言っても、「…?」となるのは目に見えていますよね。
4.自信とやる気を引き出す!小学生目標立て方ガイド
それではまず、「目標」自体が何か分かっていない子どもにどう対応したらいいのでしょうか?もちろん、「目標ってね…」と言葉の意味を説明することではありません。
◆①たくさんの情報提供
大切なのは、子どもが「こうしたい!」「こうなりたい!」と思えるものをたくさん見つけてあげることです。
子どもの心が躍るような具体的なイメージが持てているか?これがポイントになります。
イメージを持てるようにするためには、たくさんの情報を与えてあげることです。たくさん情報がないと、子どもも「やりたいのかどうか」の判断がつきません。
情報をたくさん持っているということは、情報同士を比べることができます。
○○は△△よりもかっこいいな~という比較を通して、「こうなりたい」「こうしたい」という思いが強くなっていきます。
「目標」と聞くとうまく反応できない子も、情報を見比べる中で「自分がやってみたいのかどうか」を判断することができます。
実はこの「やってみたい!」が目標になります。
◆②目標は何個でもいい
目標は1つに絞る必要はありません。
たくさんの「こうしたい!」を見つけたら、どんどん試してみてくださいね。
試す中で、「次こうしたい!やっぱりこれはいらない!」と本当にやりたいことが見えてきますよ。
そしてじゃあ次どうしようか?と一緒に考えていくこともできますよ。
◆③子どもの意思を尊重
大事なのは「目標」を「苦手の克服」にしないこと。
子どもが望んでいない物を目標にしたり、苦手の克服に挑戦させようとすると、「やらされている感」が強くなり失敗します。
目標は子どもも親も心が躍る楽しいものが理想です。
我が家はYouTubeが好きでよく家族で視聴します。
その中で、行ったこともない場所を見たり、想像したことのないような挑戦を見る事があります。
こうして動画を見て「やってみたいな!」と思うことを見つけたら、背中を押したり、反対に「やりたくない!」と言うなら、別の事を提案したりしています。
息子はやっぱり「スーパーマン」になりたいと言いました。
「スーパーマンってどうやったらなれると思う?」と聞くと息子なりに、困っている人を助けてくれる強い人…と考えていることが分かりました。
「じゃあ今年は困っている人を助けてあげられるようになろう!じゃあどうしたらいいかな?」とどんどん具体的に掘り下げていき、目標を見つけることができました。
このように、抱いたイメージを会話によって具体化していくことで、目標をたてやすくなり、立てた目標を達成しやすくなりますよ。 そして達成するので自信がつきますよ!
さらにこのような関りを続けることで子どものやる気がどんどんアップし、自分で目標を見つけ、目標を立て、自分で目標を達成する力がついていきます。
新学期に不安を感じやすい今の時期だからこそ、心躍る目標を立ててみませんか?
大人も子どもも心から楽しめる目標を探して、楽しい時間を過ごしてみませんか?
そして今年は子どもに自信を手渡し、ぐんぐんやる気を引き出していきましょう!
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)