2021年が始まって半月。今年はどんな風にお子さんを成長させたいですか?コロナ禍で子どもの成長の機会が奪われた!と感じるお母さんへ、どんな状況でも子どもの成長のきっかけを探せる方法をご紹介します。今年子どもをグーンと伸ばしたい方、必読です。 |
【目次】
1.コロナの影響で子どもは成長の機会を奪われた!?
2.お母さんの「子育て力」が問われる時代です!
3.子育ての価値観をブラッシュアップしよう!
4.おうち時間で子どもの成長の種を見つける方法とは
1.コロナの影響で子どもは成長の機会を奪われた!?
2021年の約半分が終わりました。
新型コロナウイルスとの闘いが始まって1年以上。再び緊急事態宣言が発令された地域にお住まいの方も多いのではないでしょうか。
この1年をお母さんはどうとらえていますか?
学校が突然休校になったり、外出を自粛せざるをえなかったり、感染の不安が付きまとっていたりすることはお子さんの成長に大打撃だった、と考えている方も多いのではないでしょうか。
予定されていた帰省や旅行を取りやめたり、運動会や発表会、遠足や修学旅行が中止になったり、規模が縮小したり。いつもは下校後お友達と遊んでいたけれど、もうずいぶん控えているという子もいるかもしれません。
また、お父さん・お母さんのお仕事の状況が安定しなかったり、コロナの影響で試合が中止になったりしたことで、習い事をお休みしたり辞めてしまったり、という話も聞きます。
このように、子どもにかかわるさまざまな機会が奪われたことで、子どもが成長する機会を失ってしまった、と考えていませんか?
実は、私もつい最近までそう考えていました。
毎年楽しんでいた旅行はキャンセルせざるを得なかったり、コロナでお仕事に影響出て仲のいいお友達が転校したり。私自身も予定していた起業家合宿への参加を泣く泣く諦めました。
「あーあ、○○できていたらなぁ…」と状況を恨む気持ちでいっぱいだったんです。
でも、今また緊急事態宣言が発令され、医療崩壊が叫ばれているような状況です。みなさんも、「いつまでこの状況が続くんだろう?」と先が見えない不安を感じていますよね。
ということは!
去年のように、旅行にも行けず、帰省もできず、外出も自粛せざるを得ず、行事は中止・縮小される…という状況がまだまだ続くということ。
来年の今頃も、「もし○○できてたらなぁ…」と恨み言を言う状況かもしれないんです。
2021年後半戦、これまでと同じ過ごし方をしますか?
それとも、同じ状況でも子どもがグーンと成長する1年にしますか?
私は絶対に後者を選びたいです!ぜひ、一緒に考えていきませんか?
2.お母さんの「子育て力」が問われる時代です!
では、このまま同じような状況が続いたとしても、子どもがグーンと成長する1年にする。
でも、そもそも「子どもが成長する」ってどういうことでしょうか?
どうなったら、「うちの子、成長したな!」と言えますか?
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、苦手なことがたくさんあります。
お母さんもついつい苦手な部分に目がついて、落ち込んだり、他のお友達がうらやましくなったりしますよね。
上を見ればキリがない!
隣の芝生は青く見える!
これは誰でも同じです。
ですから、「成長する」ってどういうことかが分かっていないと、どんな1年を過ごしたとしてもお母さんはマルをあげることに躊躇してしまうかもしれません。
子どもが成長するということは…ズバリ!
「できなかったことが、できるようになること」。
他のお友達と比べるのではなく、お子さんの過去にできなかったことが、今はできるようになっている。これを1つでも多く見つけてあげる2021年後半戦にしてほしいんです!
できなかったことができるようになるのが成長。だとすれば、旅行に行って新しい挑戦をしたり、学校の行事で何かを成し遂げたり、習い事に行って新しいことを習ったりできたら、分かりやすく成長できるわけです。
でも今はコロナ禍。そういった分かりやすい策は取りづらい状況です。
だからこそ、お母さんの腕が試されているとき!
お母さんがおうちの中で、お子さんにどれだけ成長の機会を与えてあげられるか?
お母さんんが、どれだけお子さんの小さな成長に気づいてあげられるか?
お母さんの子育て力が問われている時代なんです。
3.子育ての価値観をブラッシュアップしよう!
お子さんにどれだけ成長の機会を与えて、成長に気づいてあげられるか?が大事だとお伝えしました。
ここで大事なのが、お母さんがどのような成長の機会を作ってあげるのか?です。
これは、お母さんの子育てに対する価値観、つまり「どんな子に育ってほしいのか」が大きく関わります。
「こういう子に育ってほしい」と思うから、それに必要な機会を作る、という流れになるからです。
例えば、
個性を伸ばしたい!と思いながら、みんなと違う我が子に不安を感じる。
マイペースでいいと思いながら、集団行動についていけないとイライラする。
得意を伸ばしたいと思いながら、できないことの方に注目する。
このように、自分はこうしたい!と思っているのに、気が付けば昭和の価値観にとらわれていること、ありませんか?
実は、私もいまだにふとした瞬間に、古い価値観にとらわれている自分に気づくことがあります。
そんなとき、ハッと自分を取り戻してくれるのが、「科学的な学び」です。
例えば、この子のこの苦手は脳の特性によるものだと分かっていれば、
・本人に努力させてもうまく行かない可能性が高い。
・もしかしたら自信を失ってしまうかもしれない。
・だったら、今ここに時間をかけるのは得策じゃない。
と対応を変えることができるからです。
特に、コロナ禍でおうちで過ごす時間が長い今、お母さんが苦手を無理に押し付けてしまうと、子どもは逃げ場を失ってしまいます。
「できなかったことができるようになる」成長は、苦手を克服することではなく、得意を伸ばしたり、全く新しいことを始めたりすることによって得ていきましょう!
我が家で取り組んでいる方法をお伝えしますね!
4.おうち時間で子どもの成長の種を見つける方法とは
旅行や新しい習い事など、分かりやすい成長の機会がなかなか得られにくい状況で、わが家がとにかく意識していることが「情報を枯渇させないこと」です。
やりたい・やりたくない、得意・苦手の問題以前に、知らなければその判断もできないからです。
テレビ、動画、本、パンフレット、なんでも与えて、情報をどんどん入れました。
その結果、電車とポケモンの世界だけで生きていた自閉症スペクトラムの息子は、テニスの存在を知り、アメリカの存在を知り、鬼滅の刃の存在を知りました。
テニスの存在を知ったことで、おうちでミニラケットを振ってみたり、貸し切りできるコートで実際にテニスをしてみたりしました。
アメリカの存在を知ったことで、カナダの存在を知り、メープルシロップが食べられるようになりました。
鬼滅の刃の存在を知ったことで、キャラクターが大好きになり、300ピースのパズルを完成させました。
煉獄さんになりたい!という息子にコスチュームを買ってあげたら、小さいボタンも自分で留められるようになりました。
このように、情報さえ持っていれば、そこからどんどん派生させて、新しいことに挑戦するきっかけが生まれるのです。
子どもが新しい情報を受け取ったら、「どう思う?」とアウトプットさせてあげる。
子どもが少しでも反応を示したら、「これ、かっこいいよね!」「これ、お母さん好きなんだよね~」とリアクションしてあげる。
子どもが新しいことに興味を示したら、「いいじゃん!」と背中を押したり、「難しかったらお母さんが手伝うよ」とハードルを低くしてあげる。
新しいことに挑戦しているときは、こまめに褒めてあげる。
これだけでいいんです!
2021年も残り約半分。おうちでもたくさんの成長の種を見つけてあげて、どんどん派生させていきましょうね。
子どもの得意の種を1つでも多く見つけたいお母さんへ、情報をお届けしています
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)