発達障害の子どもには自然の中での遊びから自分で解決する力を身につけよう!

何事も手のかかる発達障害の子どもを持つお母さんは、将来子どもが自立できるか不安に感じる方も多いはず。自分で解決する力を身につけさせるには、実は自然での体験や遊びがおすすめです!子どもの発達を促す自然体験の注目ポイントをご紹介します。
 

【目次】

 

1.自然が大好き!子どもを自然にふれさせよう!

 
 
私の実家は何もないところですが、自然だけは豊富です。
 
 
マイナスイオンの宝庫です!
 
 
そんなところで育ったので、自然が大好き。自然なしではいられません。
 
 
私が子どものころは、自然の中で自由に遊んでいましたが、今は子どもを取り巻く環境が随分変わったな~と感じます。
 
 
だから、意識的に自然に ふれさせてあげるようにしています。
 
 
自然に触れさせる経験をするならキャンプがおすすめです。
 
 
 
 
特に息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのやんちゃな子ですから、外遊びとなると、急に目が輝き出します
 
 
一方、一日部屋にいたら、家の中はひどいことになります…。
 
 
今回は我が家のキャンプ経験から自然の中での遊びや体験から得られる効果をお伝えしますね!
 
 
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2.外遊びや自然体験が発達障害の子どもに良い理由とは

 
 
子どもには自然のなかでの遊びや体験がいいということはよく言われることです。
 
 
特に発達障害の子どもたちの発達を促すのに自然の遊びはもってこいです。
 
 
風の冷たさ。
温かい日差し。
急な坂道や崖を登ったり下ったり。
泥や草むらの感触。
見たことがない植物や生き物。
 
 
画一的でない自然の中で様々な感覚を使います。
 
 
この体験は脳のたくさんの部分を刺激します。
 
 
五感だけでなく平行感覚自分の動きを感じる働きなど、脳の発達に必要なあらゆる刺激があるのです。
 
 
それは室内での遊びやゲームなどでは得られない刺激です。
 
 
またこの自然の中の経験は感覚とともに子どもの感情も動かします
 
 
やった!高いところまで登れた!
 
・風が気持ちいい
 
・泥はぬるぬるしている。気持ち悪い
 
・水の中には何がいるんだろう?ワクワクするな。
 
・あそこの暗いところからは何か出てきそうだ。怖いな。
 
 
こんなふうに遊んでいて様々な感情が沸き上がります。
 
 
 
 
発達障害の子どもたちは脳の発達の凸凹のため感覚過敏を持っていたり、感情の処理も苦手なことがあります。
 
 
そのため感情の表現が上手でなかったり、気持ちの持っていきかたがわからなかったりすることがあります。
 
 
そこを補うのが自然の遊びや体験です。
 
 
様々な感覚や感情を呼び起こす自然の遊びや体験は脳の発達を促すのです。
 
 
また、体験からの記憶が人間の記憶には残りやすいのです。
 
 
自分で体験した記憶が様々な感情とともに記憶に残ります。
 
 
「キャンプにいって、いろんな遊びをして楽しかった!」という記憶をぜひお子さんに残してあげてくださいね!
 
 
次項で我が家のキャンプの経験をお伝えしますね!
 
 
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3.発達障害の子どもを遊びでグングン伸ばす!我が家のキャンプ体験

 
 
早朝に自宅を出発し、長野で自然を思い切り楽しめるようキャンプにでかけました。
 
 
キャンプのテーマは、「子どもの好奇心を満たす旅」
 
 
普段の生活では味わうことができない自然体験をとことんさせてあげました。
 
 

◆山の中を自転車で走る

 
 
まずは 「山の中を自転車で走ってみたい!」と言う息子の好奇心に応えられるキャンプ場を選び、森の中を自転車で走りました
 
 
坂道もぐいぐい登っていきます。
 
 
疲れを知らない体力です!
 
 
普段はADHDの特性から不注意で集中力がないのですが、自然遊びとなると集中力が違います。
 
 
多少の擦り傷ができる程度なら、危ない経験も親が口をださないでさせてあげることも子どもにとっては大切です。
 
 
ケガしないように、集中して慎重に注意する意識も出てくるからです。
 
 
親があれこれ細かく手だしせず、自分でやってみることや判断ができるように見守ることも必要です。
 
 
それによって子どもも「自分でできた!」自信がついたり、自分なりの危険を回避する方法を身につけたりします。
 
 

◆山登り

 
 
山登りも超集中しています!こちらがびっくりするくらいの集中力です。
 
 
たとえば、急な斜面を登りたいときには、どこにつかまればうまく登っていけるのか?集中して考えないと、上まで行けません。
 
 
発達障害の子どもは脳の発達が未熟な部分があるため、脳の2か所以上の部分を同時に使う協調運動が苦手な子が多いです。そのため少々不器用なことがあります。
 
 
このように自分でルートを考えたり、手や足を使って感触を確かめながら登るのは、手と目、さらには足、と、いろいろなところを使う協調運動になります。
 
 
良く見て判断することや想像力を働かせたり、考えたりする脳も使っています。
 
 
こうやって山登りに夢中になって遊びながら、意識しないでも脳を発達させる訓練になっているのです。
 
 

◆鳥の観察

 
 
木の枝にとまっている鳥をみたいと思ったら、忍び足で、音を立てないように近づかなくてはなりません
 
 
これも子どもの発達には大切なこと。
 
 
発達障害の子どもは体のコントロールが苦手な子も多いですよね。
 
 
こういった、そーっと足音を立てないように歩く経験を重ねていくことで上手に力のコントロールができるようになります
 
 
このように興味があることを「やってみよう!」と考え、集中しながら考えたり行動しているときはワクワク楽しく好奇心がどんどんふくらんでいます
 
 
この状態が、脳がグングン発達している状態です。
 
 
子どもが何にどれだけ夢中になっているか!そこが注目ポイントです。
 
 
そこが子どもの伸び代になるところだからです。
 
 
子どもの興味・関心をお母さんが知っていれば、それを使ってどんどん脳の複雑な機能を発達させられます
 
 
「夢中になって時間も忘れて~」
「次のことやったら?」
 
などは言わない!考えない!ことです。
 
 
子どもが夢中になっているときは、せっかく脳が育っているときなので、子どものやってることを止めたり、邪魔をするのはもったいないのです。
 
 
こんな時は、「伸びてる、伸びてる!」とワクワクしながら眺めていて良いのです。
 
 
大人も子どもの成長を楽しみに見守りましょうね!
 
 

◆自然の中で迎える朝

 
 
私はキャンプ場の朝が好きです。透き通った空気と静けさの中で響く鳥の鳴き声にすごく癒されます。
 
 
キャンプでは、子どもと一緒に早朝散歩をします。
 
 
普段の生活で、早朝散歩をする時間を取れるご家庭は少ないと思いますが、休日にぜひ早朝散歩を試してみてください。
 
 
とっても気持ち良いので、お母さんの気持ちが前向きになります。
 
 
お母さんがご機嫌だとお子さんは、きっと嬉しそうにお話してくるでしょう。
 
 
会話が弾んで親子のコミュニケーションも増えること間違いなし
 
 
散歩でお腹がすいたら、朝食もおいしく食べられますよ。
 
 
 
 
キャンプでなくても、自宅の庭や公園だっていいと思います。
 
 
外で食べると、ただの塩おにぎりだって特別おいしく感じることありませんか?
 
 
気が散りやすい子どもなら、家の外だと何もないので、食事に集中できるかもしれません。
 
 
休日、今日は何しようかな~というときはこの自然体験をぜひ試してみてくださいね。
 
 
冬は雪遊びもおすすめです!雪遊びの準備はこちらを参考にしてくださいね!
 
 
発達障害の子どもがぐんぐん伸びるヒントをメール講座でお伝えしています!
 
 
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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