発達障害・ADHDグレーっ子が学校でのストレスをためない秘策はお母さんと先生の○○○○

発達障害・ADHDグレーっ子が学校でのストレスをためないためには、担任の先生の適切な対応が重要になります。ADHDの子どもの特性は様々です。その子の特性に適した対応をしてもらうためにはお母さんと先生の○○○○が必要です。
 

【目次】

 

1.新年度に一番に気になるのは担任の先生?!

 
 
まもなく新年度が始まりますね。春休みが明けると新しいクラス、新しい担任の先生に変わることが多いことと思います。
 
 
特に担任の先生は、新学期がスタートしないと分からないのでなおさらドキドキしますよね。
 
 
子どもと同じくらい、いやそれ以上に母親の私の方が担任の先生のことを気にしているはずです。
 
 
なぜ私が担任の先生を気にするかというと…
 
 
学校生活の中で1番接する機会の多い担任の先生の関わり方で、子どもの学校生活がどうなるか決まるといってもいいほど重要だと思うからです。
 
 
発達障害がある・ないに関係なく、担任の先生や周りの大人が間違った対応をしてしまうと…子どもの心を傷つけてしまいます。
 
 
その傷つき体験が積み重なればなるほど、傷が深まって子どもの心のSOSが悪い行動になって表れるのです。
 
 
特に、発達障害・グレーゾーンの子どもは周囲の大人の関わり方で良いほうに進むか悪いほうに進むか左右されるほど、とても大きな影響を受けると感じています。
 
 
それは、こちらが思っている以上に敏感で繊細な心を持っているからです。
 
 
このように感じた息子のある出来事を次の章でお話ししますね。
 
 
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2.ADHD・グレーっ子の息子が学校でストレスをためた理由

 
 
私には小学3年生の男の子がいます。注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム障害(ASD)を併せもったグレーゾーンです。
 
 
特に、ADHDの
 
・落ち着きがない
・衝動性が強い
・周りの空気が読めない
 
などの特性が目立ちます。
 
 
1年生の夏休み明けから学校での生活がうまくいかなくなり、学年末には朝に起きられなくなりました。
 
 
・45分間座って授業を受けることが難しいかもしれない
・先生の話を聞くことが苦手
・衝動的な行動が止められない
 
という心配は、ある程度学校に伝えて入学しました。
 
 
心配をよそに夏休み前までは多少の衝動的な行動はありましたが、授業も受けていましたし、宿題にも取り組めていました。
 
 
しかし、ある出来事がきっかけで次第に学校生活にストレスを感じていったようなのです。
 
 

 
 
そのきっかけとは…「廊下を走って毎日注意されても治らないため、昼休みに外で遊ばせてもらえなかった」という出来事です。
 
 
息子にとっては、45分間座って授業を受けるだけでもすごいことでした。
 
 
ですから、やっときた昼休みにはついつい走って校庭に出てしまっていたのでしょう。
 
 
また、校庭で遊べない時にはダメだと分かっていても、つい廊下で走って遊んでいたのだと思います。
 
 
何度注意を受けてもやめられない息子に対して、「教室に居なさい!」という指導があったのです。
 
 
昼休みに遊ぶことができなかった息子は、次の日「学校に行きたくない」とはじめて言いました。
 
 
この出来事でADHDの特性を持つ息子の心は傷つき、気が付かないうちにストレスとなっていたのでしょう。
 
 
学校生活へのストレスをためた息子は、次第に教室に居ることができなくなりました。
 
 
そのような状況が改善されないままコロナで突然の休校…そのまま3か月間の長い春休みとなり、新学期が始まったのは昨年6月のことでした。
 
 
長い春休みの間、息子も学校が始まることをとても待ち遠しくしていました。
 
 
けれど親の私は…
 
 
・また教室に居ることができなくて迷惑かけるのではないか
 
・お友達との関係が上手くいかなくなるのでは
 
・周りからダメな子と思われてしまう
 
 
などと、不安でいっぱいでした。
 
 
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3.子どもが学校でストレスをためない秘策はお母さんと担任の先生の○○○○

 
 
子どもが学校でストレスをためない秘策。それは、担任の先生と信頼関係を築くことです。
 
 
新学年のスタートにとてつもない不安を抱いていた私は、担任の先生にしっかりと息子の様子と私の気持ちを伝えることにしました。
 
 
先生と面談をさせていただいて、3つのことを軸として新学期をスタートさせることができました。
 
 
わが子の場合は
 
・一番の目標は教室が居場所になるようにすること 
・できてないことよりもできていることを褒める
・担任から一日の様子を簡単に伝えてもらう
 
(毎日の様子が分かるように頑張りカードを利用して伝えてもらい、学校でできたことを家でも褒められるようにする)
 
という感じでした。
 
 
お子さんの特性や状況によって、目標や対応はそれぞれだと思いますが、こちらの気持ちや意見をしっかりと伝えることがまずは大切だと思います。
 
 
こちらから要求を出してよいのかな?と遠慮してしまうかもしれませんが、遠慮せずに伝えて大丈夫です。
 
 
私が担任の先生に
 
・どのように学校で過ごしてほしいか
子どもの特性に対して家庭ではどのように対応しているか
・学校での様子をどのように伝えてもらいたいか
 
 
などと明確に伝えたことで、先生は家でも特性に向き合って対応していると理解をしてくれ、対応の仕方や頑張りカードの利用を承諾してくれました。
 
 

 
 

4.信頼関係が築けたおかげで上手くいったこと

 
 
このように先生と話し合ったことで、コロナ休校明けから始まった2年生としての1年間は、うまく行ったことがとても多かったのです。
 
 

◆息子に合わせた細かい対応をしてもらえた

 
 
信頼関係が築けた私と先生は、細かく連絡を取ってお互いに息子の様子を知ることができました。
 
 
先生は息子に合わせて頑張りカードに好きなキャラクターの写真を印刷してくれたり、教室が居場所になるようにと息子の気持や意思を尊重して細かく対応してくれました。
 
 
おかげで息子は教室が自分の居場所となり、友達からもクラスの一員と認識してもらえるようになったのです。
 
 
教室に居るけど、授業は受けていない…というときでも先生は息子に合わせた対応を細かくして、周りとの関係性にも注意をはらってくれました。
 
 

 
 

◆相談しあえる関係になった

 
 
最初にしっかりと先生と話ができたことで、何か困りごとがあった時には相談して話し合える関係も作れました。
 
 
ですからどんな小さなことでも気になることは質問をしたり、お願いすることもできましたし、先生からも質問やお願いされることもありました。
 
 
去年はコロナウイルスの影響で新学期のスタートが遅くなりましたが、担任の先生が事前に分かっていたこともあり、学校が始まる前に面談をできたことも良かった点です。
 
 
通常ならば、新学期が始まってからでないと担任の先生が分からないですよね。
 
 
ですから、しっかりと引継ぎをしていただくことや新しい担任の先生に理解してほしいことを事前に伝えておいてもらうことをおくことをおすすめします。
 
 
そして新学期が始まったらなるべく早めに面談をしてもらい、子どもの様子や保護者の考えや希望を伝えて先生との信頼関係を築きましょう
 
 

 
 
2年生から3年生に進級する今年度も、担任の先生を通じて早めの対応をしてきました。
 
 
お子さんの学校生活がうまくいくには担任の先生と子どもはもちろんですが、担任の先生と親との信頼関係も必要不可欠です。信頼関係があればお互いに相談もできます。
 
 
お母さんの対応が先生の対応につながり、お子さんがうまく学校生活を送れるようになりますよ。
 
 
担任の先生にどうお願いしたら良いのか悩んでいらっしゃる方は「学校へのお願いの仕方の極意」が分かる電子書籍がありますので、参考にしてくださいね。
 
 
 私の経験が皆さんの参考になれば幸です。
 
 
 
 
 
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執筆者:さとう みな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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