発達障害・ADHDタイプのお子さんで忘れ物に困っていませんか?私も小さな時からずっと忘れ物に困っていましたが、ある脳の性質を利用すると忘れ物がなくなったのです!忘れ物チャンピオンを卒業できる方法をお伝えしています。 |
【目次】
1.忘れ物チャンピオンだった私
小学生の頃、私は持ち物が増えると何かしら忘れてしまう子どもでした。
忘れないようにと玄関に置いたものさえ忘れて出かけてしまうのです。
大人になってからも、外でも家でもしょっちゅう忘れ物をしたり探し物をしたりしていました。
そこで困らないようにしよう!とボールペンや小銭入れなどたくさん用意しました。
すると、どうでしょう。
少しの間はもつのですが、結局1ヶ月もするといつの間にかなくなってしまうのでした。
そんな私は30年以上ずっと忘れ物・なくし物に困っていたのです。
2.発達障害・ADHDタイプの脳は見た景色を覚えるのが苦手
そもそもなぜ忘れ物は起こるのでしょうか。
これは脳の「見る」ことと「記憶する」ことのつながりが弱いことが原因です。
玄関に置いた物を見ても、持っていかなくてはいけないという記憶とがうまく結びつかないのです。
また、なくし物も同様で、置いた場所の景色をよく覚えておらず「どこに置いたっけ?」となってしまうのです。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)タイプのお子さんの脳は玄関に置いた絵の具セットが目に見えていても、パッと他の考えが浮かぶことがあります。
そして「今日持ってくるよう言われた」という記憶に結びつかないまま出かけてしまい、忘れ物をしてしまうのです。
しかし大好きなものはよく覚えていたり、楽しかった時流れていた音楽はよく覚えていたりすることはありませんか?
脳の中で記憶は「感情と結びつく」性質があるのです。
3.大好きなキャラクターで脳に記憶させる方法
そこで、忘れ物が多くて困っている場合は、大好きなものと大事なものを忘れないように結びつけることをお勧めします!
本人が大好きなキャラクター、大好きな人が関係するもの、大事にしたいと思える物を集めましょう。
学校指定のものでしたら、ワッペンやキーホルダーなどできる工夫してもいいですね。
失くしてもいい物を持たせていると、いつまで経っても「失くしてへっちゃら」になってしまいます。
無くしてショックなもの、感情が動くものに変えてみませんか?
このポイントは、あくまでそのお子さんが「大好き!」と思えるものです。
親の「高かった!」「苦労して手に入れた!」という感情は別物ですので注意してください。
値段や品質に関係なく、他の友達と同じでもそのお子さんが「大好き!」と感情を動くものを一緒に見つけてくださいね。
4.忘れ物チャンピオン卒業!たった一つのボールペン
私も、大好きと思える立派なボールペン1本だけを大事にする!と決めて、家にあった安いボールペンは全て捨てました。
とてもいいボールペンなので簡単には失くせません。
それでもそのボールペンを行方不明にしてしまうのですが、思い入れがある上に1本しかないので一生懸命探します。
そして次第になくさないようになったのです。
それからはできるだけ、ヘア飾り、小銭入れなど他の物も「大事にしたい!」と心から思える物だけを身の回りに置くようにしました。
こうして、大人になってやっと忘れ物チャンピオンを卒業することができたのです。
いかがでしたか?大好きなものをお子さんと選んで、物を大切にする気持ちも小さいうちから身につけさせてください。
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発達障害児ときょうだいがお家でぐんぐん成長する情報をお伝えしています。
執筆者:今川ホルン
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)