本に興味がない発達障害ADHDの子どもが自分から読みだす方法とは

子どもたちにはどんどん本を読んでほしいと多くの親御さんは思いますよね。しかし、本に興味がない発達障害ADHDの子たちは、どうやったら自分から読むようになるでしょうか?そのちょっとしたコツをお伝えします!
 

【目次】

 

1.発達障害・ADHDタイプの子どもは読書が苦手!?

 
 
昔から読書は子どもを成長させるために大切だと言われていますよね。
 
 
学校でも毎日音読の宿題が出ていることも多いと思います。
 
 
読書をすることでさまざまな言葉に触れ、語彙力や文章力が増えますし、今まで知らなかったことを知ることで知識や教養も増えます
 
 
知識や教養が深まり会話の引き出しが増えることで、スムーズなコミュニケーションにつながっていきます
 
 
いいことずくめの読書ですが、読書嫌いの子どもってけっこう多いですよね。
 
 
 
 
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもの中にも、読書が苦手な子たちがけっこういます。
 
 
どうして、読書が苦手になってしまうのでしょうか?
 
 
それは、発達障害ADHDの子たちは脳の発達に未熟な部分があったり、脳の発達に凸凹があることが原因です。
 
 
特に視覚の機能が未熟である場合が多いです。
 
 
視覚が未熟があるといっても、視力の問題ではなく、目で文字を見てすぐに脳で理解することが難しいのです。
 
 
例えば、私たちが全く話せない外国語の本を見ても、言葉は頭に入らないですよね?
 
 
視覚が未熟な子どもたちは、一気に文字を見ても頭に入らず理解ができない状態なのです。
 
 
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2.息子が読みたい本を置いていなかったわが家

 
 
私の小学3年生の発達障害の息子は、診断は受けていないのですがADHDの特性が多くあります。
 
 
そして、小さいころから本にあまり興味を持ちませんでした
 
 
小さいころから読み聞かせもしていましたし、お姉ちゃんもいるので本もたくさんあり、リビングのすぐ手に取れるところにありました。
 
 
だから、大きくなれば読むようになるだろうと思っていました。
 
 
 
 
しかし、小学校になっても全く読もうとしません。
 
 
学校から読んだ本の名前や感想を書く「読書カード」が配られても、自分からは決して読もうとしませんでした。
 
 
さすがに私も、小学生になってここまで読まないのはよくないのではないか?もう少し自分から読めるようになってほしい!と思うようになりました。
 
 
息子に「この本はお姉ちゃんがとても面白いと言ってたよ」と言っても、反応なし。
 
 
人気のある本や、昔から読まれている本を選んで見せていましたが、やはり自分から読むことはありませんでした。
 
 
どうしたら読んでくれるだろうと考えていた時、息子は好きな電車の図鑑だけは自分から手に取っていたことに気づきました。
 
 
私は、人気のある本や年齢で読めそうな本ばかり選んでいて、息子がどんなものに興味があるかをあまり気にしていなかったのです。
 
 
私は、「これだ!」と思いました。
 
 
自分が好きなものや好きなキャラクターの本を何冊かそろえると、興味を持ちだしてくれました。
 
 
しかし、視覚が未熟なため、自分から読もうというところまでにはなりませんでした。
 
 
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3.子どもが自分から本を読むようになるにはコツとは

 
 
そんな時に、私が試して息子が本を自分から読み始めたオススメの方法をお伝えします!
 
 

◆小学生でもまずは楽しく読み聞かせ!

 
 
幼児の頃は読み聞かせをしようと心がけているお母さんも、子どもが小学生になると読み聞かせをすることが少なくなります。
 
 
しかし、本をあまり読まないお子さんにとっては、まだまだ読み聞かせは重要です!
 
 
読み聞かせをすることで読まなくても言葉を理解して、話をイメージしていくことができます。
 
 
楽しいと思えば、読んでみようかなという気持ちにもなっていきます。
 
 
子どもが楽しそうにしているのを見ると、こちらも読んでいるのが嬉しくなりますよね。
 
 
子どもも楽しい気持ちで聞けていると、本への抵抗はどんどん少なくなります
 
 
 
 

◆指で文章を追いかけよう!

 
 
読み聞かせをしていると、小さい頃は聞いているだけだった息子が、小学生になると少しずつ本を見て、目で言葉を追うようになりました。
 
 
読み聞かせで本に興味を持ちだすと、自分で本を読みたくなりますが、目に入る言葉の量が多いと理解することがやはり難しくなります。
 
 
そんな時にオススメなのは、読みたい文章を指で追いかけること!
 
 
簡単なことですが、これをするだけで単語をとらえて読みやすくなります
 
 
少しずつでも読む練習ができるようになると、脳への刺激にもなり読書自体がトレーニングにもなります。
 
 
もちろん、読めない漢字や読みにくい言葉は一緒に読んであげてください。
 
 
その方が苦手意識も減り、理解が一気に進みます。
 
 
息子も、指で文章を追いかけながら読むうちに、単語をまとまって読む力がつくようになりました。
 
 
自分が好きな本だと知っている言葉も多く、理解もしやすくなります。
 
 
今では好きな本も見つかり、自分から本を読んでいることも増えてきました。
 
 
いかがでしょうか。
 
 
このように、少しのコツを気にするだけで子どもの読書への意識は高まります。
 
 
親子でコミュニケーションを取りながら、読書を楽しみたいですね! 
 
 
 
 
苦手な多い子どもの「困った」を改善する対応をお伝えしています!

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執筆者:筒井ともこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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