母親にだけ反抗する、暴言を吐く、母親の言うことを聞かない子どもに悩んでいませんか?実はその「反抗」、ただの反抗期ではなく反抗挑戦性障害かもしれません。母親にだけ反抗する理由と今すぐできる効果的な対処法をお伝えします。
【目次】
1.母親にだけ反抗!時間が経てば改善する?
2.ただの反抗期とはどう違う?正しい対応で改善した事例
3.反抗挑戦性障害かも?と思ったらすぐに対処すべき理由
4.母親にだけ反抗する子に効果的な3つの対処法
1.母親にだけ反抗!時間が経てば改善する?
母親の言うことを聞かない、母親にだけ反抗する子どもに悩んでいませんか?
その反抗的な態度は、成長の過程で時間が経てば改善するのでしょうか?
答えはNOです!
・お母さんだけに反抗的な態度
・乱暴で挑発的な言葉・暴言
・何かにつけて意地悪で執念深い
・お父さんの前では素直
これまで素直でかわいかった我が子の口から吐き出される暴言や反抗的な態度は、お母さんには耐えがたいですよね。

子どもが小学生の中学年から中学生に差し掛かると避けて通れないもの、それは反抗期です。
反抗期というと中学生のイメージがあるかもしれませんが、小学生から始まる反抗期は「中間反抗期」・「10歳の壁」・「小4の壁」などと呼ばれています。
反抗期が過ぎれば自然に落ち着くなどとも聞きますが、特にADHDタイプの発達障害の子どもの反抗的な態度や暴言にはすぐに対応が必要です!
実は、よく聞く「反抗期」とは違い、その症状は反抗挑戦性障害かもしれません。
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2.ただの反抗期とはどう違う?正しい対応で改善した事例
今回は、母親にだけ反抗的な態度がエスカレートした子どもが正しい対応で改善した事例をご紹介します。
Aさんは、注意欠陥多動性障害(ADHD)・発達障害の特性のある小学4年生の息子さんの反抗的な態度で悩んでいました。
他のお母さんに相談しても『時間が経てば、問題なくなるよ!』『ウチもあるある〜』と言われてしまい、スッキリしません。
お父さんに至っては『オレも昔はそうだった』とか『これからもっとエスカレートするかもな』と、どこか他人事です。
「よく聞く反抗期にしては、私にだけ、暴言や反抗的な態度がひどすぎる!」
「物を壊して家の中がめちゃくちゃ!私も精神的に限界…!」
息子さんの態度や表情に“怖さが湧き上がった”そうです。
息子さんの反抗的な態度や暴言に対して、感情的に取り合い、暴言にひるんで無茶な要求を聞き入れていました。
その結果、息子さんの反抗的な態度や無理な要求が、さらにエスカレートしてしまいました。

何も対策をしないまま、Aさんと息子さんの辛い状況を長引かせると、さらに悪化し改善させるのが困難になります。
そこで、Aさんは信頼のおける専門家に相談し、正しい対応を学び、実践しました。
すると、息子さんの態度が少しずつ落ち着き、Aさんに対する反抗的な態度は嘘のようになくなったのです!
登校しぶりもなく、笑顔いっぱいで元気に登校できるようになったとのことです。
発達障害・ADHDタイプの子どもの反抗的な態度には、正しい対応をすれば、改善されます!
早く対処すべき本当の理由と、今すぐできる効果的な対処法を解説していきますね。
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3.反抗挑戦性障害かも?と思ったらすぐに対処すべき理由
反抗的な態度と、子どもの成長過程での反抗期とは、どこが違うのでしょうか?
実は、ADHDタイプの子どもの反抗的な態度は、放っておくと「反抗挑戦性障害」という、発達障害の二次障害になってしまう可能性があります。
反抗挑戦性障害とは、9~10歳未満の子どもに見られることの多い障害です。
症状は、以下の3つに分けられます。
「かんしゃくを起こしたり、イライラしやすい」
「大人と口論したり、規則を破る」
「執念深い」

発達障害の二次障害になってしまうと、専門的な対応が必要になり、改善するまでの時間がさらに長くかかります。
反抗的な態度も子どもによってさまざま、男の子と女の子でも違ってきます。
反抗期との見極めが難しいのが現状です。
ここで重要になってくるのが、お母さんの観察力。
お子さんと接した時に「あれ?」「ふつうの反抗期とは違うのでは?」と思った瞬間を見逃さずに、対応を変えてほしいのです。
発達障害・ADHDタイプの子どもの「母親の言うことを聞かない」「母親にだけ反抗する」という態度には、子どもからのSOSが隠れています。
特性が理解されず子どもにあったサポートが受けられないと、日常生活において失敗や怒られることが多く、自信がなくなり、自己肯定感も下がってしまい、症状が悪化してしまいます。
発達障害・ADHDタイプの子どもの反抗的な態度には、特性に合った正しい対応をすれば改善されます!
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4.母親にだけ反抗する子に効果的な3つの対処法
では、母親にだけ反抗的な子どもへの「正しい対応」とはなんでしょうか?
有効な対応を3つ紹介します。
◆①感情に巻き込まれず、冷静に対応する
発達障害・グレーゾーンの子どもは、お母さんの感情的な態度には敏感です。
お母さんが感情的な態度で接してくると、さらに反抗的な態度で言い返したり、無視したり、お母さんの言うことをシャットアウトします。
子どものこのような態度にさらに腹を立てて感情的になってしまいがちですよね。
すると子どもの態度がさらに悪化していないでしょうか。
悪循環にしないために、子どもの反抗的・挑発的な態度に対しては、感情的にならないことが良い方向へ向かう第一歩です。
お母さんは、家事に集中する、他のことを考える、子どものSOSは何か観察するなどして、子どもの感情に巻き込まれないようにすると良いです。
一時的に、子どもの反抗的・挑発的な態度がエスカレートすることもありますが、冷静な態度を続けていると、次第に反抗的・挑戦的な態度で接してもムダであることを子どもが自ら学習し、態度も落ち着いてきます。
◆②子どものことを肯定する
子どもが反抗的な態度ばかりだと、できていることや褒めることなんて見つからない!と思われるかもしれません。
そのときには、「当たり前にやっていること」「できていること」をそのまま言葉に出すだけでも、肯定することになります。
「おはよう!よく起きてきたね」
「ご飯、よく食べたね」
「おかえり!学校、お疲れ様!」
当たり前にやっていることを認めるだけでも、ダメ出しばかりされていた子どもは少しずつ自信を取り戻し、お母さんも肯定するハードルが下がって気持ちが楽になります。
◆③家族に状況を理解してもらう
例えばお父さんには、「子どもが母親の言うことをきかない」「母親にだけ反抗的な態度」という状況と反抗挑戦性障害の可能性があることを理解してもらえると良いですね。
それに対する「正しい対応 」をしようとしていることを伝え、協力してもらえると改善が早く進みやすいです。
そのために、子どもの反抗的な態度について説明するときも、お母さんは冷静な態度で、子どもがどのような状況でお母さんに暴言をぶつけ、反抗的な態度を取るのかを具体的に伝えます。
理解して協力してくれる人がいることで、お母さんも心強いですね。

もしお子さんの「母親の言うことをきかない」「母親にだけ反抗的な態度」がひどすぎる!と気掛かりでしたら、ぜひ3つの対処法を実践してみてくださいね。
母親にだけ反抗的なことについてよくある質問(Q&A)
Q1.子どもが「母親にだけ反抗する」原因は何ですか?
A1.原因には複数の要因が絡んでいます。例えば:
- 反抗挑戦性障害 や 注意欠陥多動性障害(ADHD)などが背景にあること
- 家庭での母親との関係性(甘え、安全基地としての信頼)
- 子どものストレス・学校や友達関係での失敗や負荷
- 反抗が出れば出るほど母親も反応してしまう悪循環
原因を一つに絞るのではなく、「状況を整理」「子どもの状態を観察」「家庭環境を見直す」ことが大切です。
Q2.感情に巻き込まれず冷静に対応するには、具体的にどうすれば?
A2.感情的にならずに対応するための実践例を挙げます:
- 反抗が出たら「深呼吸1回」する。
- 声をかける前に「子どもが何を求めているか」「なぜこの反抗が出たか」を少し考える。
- 自分自身をリラックスさせる時間をつくる。お母さんの心のケアも忘れないでください。
非言語情報の笑顔や穏やかな態度は、家庭内の空気を変え、反抗の波を穏やかにしていきます。
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執筆者:渡辺みゆき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)



