子どもたちが楽しみにしていた夏休みが終わりを迎えようとしています。夏休みは特に登校しぶりが増えるため心配しているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?登校しぶりを防ぐためのお母さんの関わり方についてご紹介します。 |
【目次】
1.夏休み明けの子どものストレスや疲れのサインとは?
2.子どものイライラはお母さんに感染しやすいです…
3.ストレスや疲れを抱えやすい理由
4.夏休み明けの子どものストレスや疲れの予防策
①1日の学校の流れを説明する
②しっかり話を聞く
③外に連れ出す
1.夏休み明けの子どものストレスや疲れのサインとは?
夏休みが終わりますね。
新学年という新しい環境で一生懸命、学校生活に慣れようと頑張ってきたお子さんたちが待っていた夏休みでした。
コロナ禍が続いていることもあり、あり今年の夏休み明けは、通常よりも「学校に行きたくない!」という気持ちがあふれ出してしまうお子さんが多くなることが予想されます。
特に不安の強い発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、「嫌だなぁ」という気持ちを隠したまま学校に通うことも多くあるのです。
夏休み明けに家でこんなお子さんの様子が見られることがあるかもしれません。
・イライラしている
・すぐにカッとなる
・兄弟ゲンカが絶えない
など、もしこんな様子が見られたら、私たち大人が思っている以上に疲れやストレスを抱えている子どもからのSOSです!
2.子どものイライラはお母さんに感染しやすいです…
我が家の息子も不安が強く、新しい環境が大の苦手です。
そのため、新学期が始まり夏休み中のお家で過ごしていたのはとは全く違う、学校生活に適応しようと苦手ながらも頑張っていました。
ところが1か月もすると、家での息子の様子は、
・気に入らないコトがあるとすぐカッとなって物を投げる
・ちょっとしたことで兄弟ゲンカに発展する
など、まさに学校でのストレスを家で発散している状態がしばらく続きました。
学校でのストレスが原因だと頭では理解はしているつもりでしたが、この状況に振り回され続けた私もイライラが爆発する始末。
解決法がみつからないまま不安定な息子の状況はますます良くない方向へ進んでしまい、親子関係は悪くなるばかりでした。
3.ストレスや疲れを抱えやすい理由
そもそも発達障害グレーゾーンの子どもは、息子のように不安が強く集団生活に疲れやストレスを抱えやすいのでしょうか?
それにはいくつかの理由があります。
・見通しをもつことが苦手
・自分の気持ちをうまく言葉にできない
という特性があり、人よりも感覚が敏感でストレスを受けやすく、疲れやすいのです。
また、学校生活で自分が思っていることと違うことがあったとしても、周りになんとか合わせることができてしまうのがグレーゾーンの子どもたちなのです。
そのため、「あの時、ホントは嫌だったのに…」など思っていることも言葉にできずに我慢した分ストレスを抱えて家で発散してしまうんですね。
そんな状況をできるだけ防ぐためには、お母さんの関わり方がポイントになってきます。
4.夏休み明けの子どものストレスや疲れの予防策
発達障害・グレーゾーンの子どもが、夏休み明けに学校で頑張るためにはエネルギーが必要です。
そこで、我が家が実践した方法を3つご紹介します。
◆①1日の学校の流れを説明する
見通しをもつことが苦手なお子さんには、まずは今日1日の学校の流れをわかる範囲で説明してあげることです。
例えば、
「今日は1時間目から体育の時間にとなりのクラスのお友達も一緒に体育館で縄跳びの練習をするよ!」
「休み時間には屋上が解放になるからグラウンドだけじゃなくて屋上で遊ぶこともできるよ!」
「6時間目まで授業があるね。帰宅時刻は〇〇時になるからいつもより遅くなるよ!」
など、わかることを伝えてあげるそれだけでも、お子さんの安心感が変わってきますよね。
頑張る時間の目安、流れを教えてあげてくださいね!
◆②しっかり話を聞く
どんなことにストレスを感じていたのか、子どもの思っていることを吐き出させてあげることです。
例えば、
母「学校で嫌だったなーって思ってることあったら教えてくれる?」
子「5時間目で終わると思ったのに6時間目まであって、嫌だった」
母「そっか、もう終わると思ったのに終わらなかったのが嫌だったんだね。後は?」
子「休み時間にグランドにいったらクラスのお友達が誰もいなくて…」
母「そうだったんだね。みんないると思ってたから不安になったんだね。後は?」
というように気持ちを言葉にしてあげながら、吐き出させてあげることで、気持ちが整理できたり、わかってもらえたという安心感につながります。
夏休み明けのこの時期は特に、しっかり話を聞いてあげるようにしてみてくださいね。
◆③外に連れ出す
発達障害・グレーゾーンの子どもは正しいストレスの発散方法が分からないことも多くあります。
そこで思いっきり外で体を動かしてストレスを発散させてあげます。
例えば、
・公園遊びが好きなら、公園で一緒に鬼ごっこをしたり、キャッチボールをする
・天気が良ければ自転車で遠くまでサイクリングに行く
・大好きなソフトクリーム屋さんまで一緒に散歩をする
など、お子さんの好きなコトで体を動かすのがオススメです。
いかがでしたか?
夏休み明けの学校生活のストレスの影響からお子さんを守るには支えてくれるお母さんがどう接するかに尽きると思います。
夏休み中に安心できる体験、楽しい体験、認められる体験をたくさんすることが夏休み明けに立ち向かう子どもには必要不可欠です。
たっぷりお家でエネルギーを貯めて、夏休み明けの登校しぶりの予防をしてあげてくださいね。
発達障害の子どもの特性に合わせたお母さんの効果的な関わり方、配信しています
執筆者:むとうゆうか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)