夏休みに子どもが宿題をやらない!疲れやすい発達障害・グレーゾーンの子どもにイライラしないでやる気を出させる魔法の声かけ

子どもが宿題をやらないとイライラしませんか?普段から宿題をやらないと、宿題が多い夏休みがくるのが憂鬱になりますよね。暑い夏は疲れやすく、特に発達障害のお子さんは大変です。でも、お母さんがイライラしないでやる気を出させる工夫がありますよ。
 

【目次】

 

1.みんなが疲れやすい夏に、発達障害・グレーゾーンの子がさらに疲れやすいワケ

 
 
最近は地球温暖化の影響もあり、猛暑の日が多いですよね。
 
 
マスクもしているため、大人でも体に熱がたまり、疲れやすいと感じている人は多いと思います。
 
 
また、熱中症予防のために、室内ではエアコンを使うことが推奨されています。そうなると、涼しい室内と暑い屋外との気温差で自律神経が乱れ、夏バテを引き起こすことが多くなってしまいます。
 
 
このように、暑い夏は多くの人が疲れやすくなっていますが、特に発達障害・グレーゾーンの子どもには、さらに疲れやすくなる理由があります。
 
 
・感覚の過敏さ
・不器用で効率よく体を動かせない
・体温調節が苦手
・感情のコントロールが難しい
・空気を読むのが苦手で神経をすり減らす
・しっかりと眠れていない
 
 
などが影響するからです。
 
 
 
 
疲れやすい夏休みに子どもが宿題をやるのは、いつもよりさらにハードルが高くなります
 
 
たくさんの宿題が出る夏休みに向けて、そのハードルを下げるためにも、お母さんには知っておいてほしいNG対応があります。次の項でご紹介しますね。
 
 
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2.子どもが宿題をやらない時に、やってはいけないNG対応

 
 
子どもが宿題をやらないと、お母さんはイライラしますよね。
 
 
ゲームや動画に夢中でなかなか宿題をやらなかったり、「後でやる」と言って、いつまでもテレビを見ていたり…
 
 
そんな時にはつい早く宿題をやってほしくて、お母さんがやってしまいがちな対応があります。ところが、そうすると子どもが余計に宿題をやらなくなる可能性が高いんです。
 
 

◆怒鳴る

 
 
子どもが宿題をやらないからと言って、「早く宿題をやりなさい!」と感情にまかせて怒るのはやめましょう。
 
 
なおさらやる気をなくしたり、子どもが勉強自体を嫌いになってしまいます
 
 

◆無理矢理やらせる

 
 
「宿題をしないとゲームをやらせないよ!」「宿題をやるまでオヤツはあげないよ!」と 脅すのはやめましょう。
 
 
このように脅して無理矢理やらせても、子どもはやりたくてやっているわけではないので、宿題をやっていても、なかなか頭に入りません
 
 
その上、宿題がイヤなものになってしまい、自分からやろうとする気力がなくなってしまいます
 
 
 
 
では、たくさんある夏休みの宿題をやるには、どうすればいいのでしょう。次項で、お母さんがイライラしないで子どもにやる気を出させる工夫をお伝えします。参考にしてみてくださいね。
 
 
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3.イライラしないでやる気を出させる工夫とは

 
 
子どもがやる気を出すためには、お母さんがイライラしないで効果的な声かけをしましょう。
 
 

◆①子どものエンジンを上手にかける

 
暑い夏、まずは十分に水分補給。さっと宿題を始めて欲しいところですが、あせらずお子さんのやる気を高めていきましょう。
 
 
おやつを食べたり、おしゃべりをしたりのリラックスタイム。ゆっくりお子さんを観察しつつ、話を聞いてあげてください。好きなこと、楽しいことを聞いていくと会話が継続して循環していきます。
 
 
本人が好きなことを探し出そうとするので脳の使い方がポジティブになり、とても良いのです。話をしたがらないときは、今日のごはんのメニュー、週末の予定や好きなこと。笑顔をひきだす話題なら何でもかまいません!
 
 
ガソリンタンクに宿題ができるだけのエネルギーを補充しましょう。
 
 
エネルギーの充電が完了したら「さあ、宿題始めようか」と声をかけましょう。このときのコツは、なるべくハードルを下げること!
 
 
「カバンから宿題、出してみようか!」
「○と△、どっちからやる?」
 
 
脳は負荷がかかることが嫌いです。
 
 
状況にあわせてすぐにできるような声かけをしてみてください。そして行動したことをすかさず褒めること!
 
 
行動を起こしたことで褒められれば自分の行動に自信が持てるようになります。自信が持てれば、気持ちは前向きになります。そして、前向きな気持ちは挑戦する力になります。そうすることで自然と宿題へのハードルが下がるのです。
 
 
もうひとつ、宿題のウォーミングアップとしてオススメな方法があります。
 
 
数問、簡単な足し算や掛け算をしたり、本をパッと開いて自分の名前の字を探したりするのです。本人にとって面白みのあるものが良いです。
 
 
「いいね〜!」「パーフェクト!」など褒めたり花丸や100点をつけます。視覚と聴覚でプラスの刺激をおくるのです。
 
 
「できた!」「わかる!」という本人の前向きな気持ちと合わさることでやる気のエンジンがかかります。気持ちよく宿題スタートです。
 
 
 
 

◆②アクセルをふみ、やる気を持続させる

 
 
宿題を始めたら、どんどんプラスの声かけをしてください。
 
 
・おっ、もう取りかかったんだね
・すごい!もう半分終わったんだね
・この字、キレイにかけてるね〜
 
 
など、今できていることを実況中継してあげるんです!
 
 
実況中継で見たままを伝えることで、子どもは受け入れられている、認められていることが伝わります。そして発達に一番大切な自信を手に入れます。
 
 
そして自信は発達を加速させる大切な要素となります。歌でいえば、合いの手のような感じで!
 
 
続けていれば、お子さんに合う声かけやタイミングがわかってきます。
 
 
この方法は宿題だけに効くのではありません。お片づけでもなんでも、発達障害・グレーゾーンの子がスムーズに行動するようになる魔法の言葉なんです。
 
 
宿題が終わったら 「もう、終わったの〜?」「よくがんばったね〜!」などの褒め言葉とご褒美タイム!
 
 
宿題が終わったら何かいいことが待っている♪というイメージをつけてあげましょう。宿題、宿題と追い立てるのではなく、お母さんとのコミュニケーションで、宿題をやりたい状況をつくることができるのです。
 
 
子どもへのイライラを減らして、子どもの可能性を広げる夏休みにしましょう!
 
 
 
 
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執筆者:長尾みちよ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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