夏休み、発達障害・グレーゾーンの子どもが何度言っても言うことを聞かない・動かないことにイライラしていませんか?この記事では、子どもが楽しくサクッと動ける2つの秘策で、イライラの夏休みをストレスフリーに変える方法をお伝えします! |
【目次】
1.夏休み、全然動かない子どもにイライラしていませんか?
2.ママの言葉を華麗にスルー!何度言っても子どもが動かない理由
3.怒鳴られても気づかない!スルースキルが神っていた息子
4.計画表を作っても動けないのにはワケがある
5.子どもが思わず取り組みたくなる!ご褒美いっぱいの計画を立てるポイント
6.これで完璧!ご褒美いっぱいの計画表×ママの穏やかな声かけ
1.夏休み、全然動かない子どもにイライラしていませんか?
生活習慣が乱れがちな夏休み。
だらだらする子どもをなんとかしたい!とお母さんがひとりで気負っていませんか?
先日、こんなご相談を受けました。
子どもと夏休みの行動計画を作りましたが全然やる気にならなくて困ります。
遅くまでゲームをして朝も中々起きてきません。
夏休みが始まったばかりなのにイライラしてしまって、この先の長い休みが憂鬱です。どうしたらいいでしょう…
(小1、小3男子のママ)
夏休みが始まり、
宿題を計画的にさせなくちゃ!
生活が乱れないようにしなくちゃ!
と気合が入っているお母さん。
ちょっと待って!その気合、からまわってないですか?
「夏休みだからってだらだらしないで!」
「ゲームとTVばっかり見てないで宿題やんなさい!」
と親子バトルを始めていませんか?
2.ママの言葉を華麗にスルー!何度言っても子どもが動かない理由
みなさんはお子さんにやって欲しいことを伝えるとき、どんな風に声をかけていますか?
子どもはたくさんのことを一度に言われても脳の処理が追いつきません。
だから「短く指示しましょう!」とよく言われますが、
宿題やりなさい。
片付けなさい。
ご飯食べなさい。
とポイントだけ指示しても、残念ながら上手くはいかないんです。
なぜなら、そもそも子どもはお母さんの言葉を聞いてないからです。
残念!!
子どもは普段、お母さんの低い声やイライラの表情を敏感に読み取って、無意識にお母さんからの言葉をスルーするスキルを発動するからです。
何度言っても動かないからといって、「〇〇やんなさい!」と喧嘩腰に上から目線で伝えられても子どもには逆効果!
子どもが聞く姿勢をとっていないので、いくらお母さんが指示をしても
「また、お母さんがガミガミなんか言ってるなー。」
くらいにしか聞いていません。
いや、なんか言っているということすら気づかないように、スルーのスキルを発動しているかもしれません。
3.怒鳴られても気づかない!スルースキルが神っていた息子
以前、我が家でこんなことがありました。
YouTubeに夢中の息子に
「ご飯だから、YouTubeやめて食べよう!」
と何度声をかけても反応がない。
何回目かに「うん…」と反応するものの一向に終わらせる気配がない!
ついに
「何度言ったらわかるの!?ご飯の時間だからやめなさいって言ってるでしょ!」
と怒鳴ってしまったことがあったんです。
その時、息子はなんて言ったと思いますか?
「え?ご飯できてたの?」
って…
おーい!さっきから何度も声をかけてたわ!と突っ込みたくなりましたが、その時息子の脳内ではスルースキルが発動してたんですね。
4.計画表を作っても動けないのにはワケがある!
夏休み真っただ中ということもあり、ダラダラ防止のため、毎日・毎週の計画を立ててお子さんが行動しやすくなるように工夫している方もいらっしゃるかもしれません。
お母さんがガミガミ言わなくても、一目見ればどうすればいいかわかる計画表。 子どもがサッと動けるツールとして大活躍しますよね。
ところが、計画表を立てているのに、目に見えるところに貼っているのに、見るように促しているのに、それでも動けないと困っていませんか?
言っても動かないから計画表にしたのに、結局動かなくてイライラする…
実は、計画表にも落とし穴があるんです。
その計画は、お子さんと一緒にお子さんが納得して作った計画ですか?
お子さんにとって、その計画を実行するメリットがはっきり伝わっていますか?
子どもだって、宿題をやらなきゃいけないことは分かっています。
ただ、今すぐやるメリットを感じてないからやらないんです。
お母さんが一方的に作った「やらせたい計画」ではなおのこと動かないのです。
5.子どもが思わず取り組みたくなる!ご褒美いっぱいの計画を立てるポイント
計画を作るときにはお子さんと一緒に、お子さんのレベルに見合った計画を立てましょう!
そして、計画の中にご褒美を散りばめましょう!
ご褒美はものだけではありません。達成感も大きなご褒美になるんですよ!
だから、たくさん達成感を味わえるように比較的簡単に達成できる目標を少しずつ積み上げましょう!
例えば、
・簡単な課題から順にやっていく
・難しい課題の前にプチご褒美を用意しておく
・課題を取り組み始めたら、すかさず褒める
などです。
まずは、お子さんが思わず取り組みたくなるようなご褒美いっぱいの計画を親子で作ってみてください!
思わず取り組みたくなる計画表だから、お子さんも意識して確認するようになり、スッと動けるんですよ!
6.これで完璧!ご褒美いっぱいの計画表×ママの穏やかな声かけ
どんなにご褒美いっぱいの楽しい計画表でも、子どもの気分によってはうまくいかないこともありますよね。
そんなとき、
は?何度も言ってたでしょ!
計画表に書いてあるでしょ!
と喧嘩腰になっては、また子どもはスルースキルの発動してしまいます。
こんなとき、私は女優に変身します(笑)
「え〜。何度も声かけてたんだけどー(笑)もうっ!イライラしちゃうな♡」
とぶりっ子をして、自分自身を強制的に笑わせることで怒りを納めてから
「じゃあ、一緒に計画をチェックしてみようか。」
「じゃあ、一緒に○○をやってみようか。」
と穏やかに伝えることにしています。
この方法で、息子もすんなり動いてくれています。
このように、穏やかな声かけを続けると、お母さんの言葉はスルーするものという脳の中での変換からお母さんの話は聞くものという聞くスキルに変わっていきます。
だから、伝え方を穏やかにするだけですんなり動いてくれるようになるんですよ!
お子さんをサッと動く子にしたいなら伝え方を変えてみる
ぜひ、この夏、意識して取り組んでみてくださいね!
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執筆者:中澤久美子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)