夏休み明けは要注意!学校で問題行動を起こした子どもにしてはいけないこと

心配だった学校生活も問題なく過ごすことができ、安心しているお母さんもいると思います。しかし、夏休みが終わり予想外の問題行動を起こす子どもに困ってしまう…という事態になるかもしれません。そんな時にどうしたら良いのかお伝えします。
 

【目次】

 

夏休み明けも「大丈夫」と安心するのはまだ早い?

 
 
「うちの子、なんだか落ち着きがない…それでも何とか学校で過ごすことができた」とほっとしているお母さんもいるかと思います。
 
 
なにかと心配だった1学期、
 
・多少のトラブルはあったけれど、授業は何とか座って受けることができた
 
・先生の一斉指示も通っていた
 
・宿題も何とか取り組めた
 
 
など、心配していたことをクリアしていたことが分かると、一安心。「もう、大丈夫!」と思っていませんか?
 
 
しかし、夏休み明けが要注意なのです!
 
 

 
 
夏休み明けからは安心して学校に送り出せる!と心配することなく再び学校生活を迎えたのに、いざ学校が始まってみると…
 
 
・宿題に取り組まない
・授業に集中できなくなる
・離席が目立つ
 
 
など、夏休み前には見られなかったことが次々起こり「問題行動を起こす子ども」と見られて学校に呼び出されるなんてことが起こるかもしれないのです。
 
 
決して脅しているわけではありません…これは我が家の息子が小学1年生の夏休み明けに起こった時の様子なのです。
 
 
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2.突然起きた息子の変化

 
 
我が家の息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)の特性を併せ持っています。
 
 
小さい頃から落ち着きがなく、多少のこだわりがあったり、慎重なところがあったりと、気になることはありましたが、幼稚園生活は大きなトラブルなく過ごしていました。
 
 
それでも、小学校入学がとても心配でした。
 
 
・45分座っていられないかもしれない
 
・気になることがあったら離席して教室から出てしまうかもしれない
 
・読み書きがまだできないから授業についていけないかもしれない
 
 
など、心配事はたくさんありました。ですから、入学目前に発達支援センターに行き、小学校に事前に息子のことを伝えて準備万端で入学したつもりでいました。
 
 
そして入学してみると、そのような心配は無用だったと思うほど順調に学校生活を送ることができていたのです!ですから安心して夏休みを過ごし、2学期を迎えました。
 
 
ところが、実際に学校が始まって1ヶ月経った頃。学校から連絡を受けて、想像もしない息子の様子を知ることになったのです。
 
 

 
 
・離席する
・他の学年の教室に入る
・授業中に廊下で騒ぐ
・授業中に校内をウロウロする
 
など、「えっ?」と耳を疑うほどの驚きとショックでした。
 
 
実際に学校に足を運ぶと…先生から連絡を受けた通りの息子の姿がありました。
 
 
私が見ているにもかかわらず、二人の男の子と一緒に好き勝手にする息子…すっかり学校生活に慣れて緊張感がなくなり、衝動性が抑えられなくなっていたのです。
 
 
「どうしてこうなってしまったの…」という疑問と同時に、「なんとかしなければ!」という焦りが沸き上がりました。
 
 
しかし、この「なんとかしなければ」という焦りが間違った対応となってしまたのです。
 
 

 
 

3.問題行動を起こす子どもを叱ることはNG

 
 
焦りを感じた私はこの日から、なんとか息子を正そうと必死になりました。まだ幼稚園に入っていない妹を連れて毎日付き添い登校もしました。
 
 
教室から出て騒いでいる息子を見ては、「ちゃんとしなさい!」と大きな声で叱っていました
 
 
そして「ちゃんとしないで迷惑ばかりかけるのなら、学校になんて行かなくて良い」と連れて帰ろうとするなど必死になっていました。
 
 
学校内で息子とバトルし、息子が大泣きすることも頻繁にありました。とてもキツイ表情になって先生や私に暴言を吐いて暴れることもありました。
 
 
それでも根気強く付き添いを続けていくうちに、私がいれば教室に居る時間が少しずつ戻ってきました。だからと言って、完全に息子が落ち着いて学校生活を送れるようになったわけではありません
 
 
時折、教室から出て校長室で遊ぶ、暴言や暴れることはしばしばありました。
 
 
そして、なんの解決策も見つからないまま突然のコロナ休校で3か月の春休みに入りました。
 
 
学校が休みになったからといって、息子が落ち着いたかというと…そうではありませんでした。
 
 
妹に頻繁にちょっかいを出して泣かせる毎日。私もイライラがつのり、キツク叱り続けていました。学校内だけの問題ではなく、家にいても問題行動だらけで、解決の光はありませんでした。
 
 
解決しない原因は何かというと…私の対応すべてが間違っていたからです。
 
 
 
 
それに気が付くことができたのが発達科学コミュニケーションです。
 
 
息子の手に負えない状況を何とかしたいと思いネットでいろいろと調べていた時に、発達科学コミュニケーションを知りました。
 
 
息子が抱えている問題行動と似ているパステル総研の記事を探しては読み、メルマガに登録して毎日コミュニケーションのポイントをノートに書き込んでいきました。トレーナーの無料セミナーも2回受けました。
 
 
そこで、自分が息子にしていた対応が間違っていたことに気が付いたのです。
 
 
・大声で叱る
・息子を否定するような言葉
・「ちゃんとしなさい」「やめなさい」「いい加減にしなさい」と命令ばかり
 
 
これは息子の自己肯定感を下げるばかりか、ますます問題行動を悪化させてしまっていたのです。
 
 
そして、息子の問題行動が息子の困りごとSOSからくるものであるということを初めて知ったのです。
 
 
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4.大切なのは親子のコミュニケーション

 
 
私のように問題行動を起こす子どもSOSに間違った対応をしてしまっては、子どもの困りごとは解決しません。それどころか息子のように自己肯定感が下がり状況は悪くなるばかりです。
 
 
ですから、夏休み明けに学校で落ち着きがなくなってきたり、問題行動がでてきた子どもに対して、決して叱らないでください。正そうと必死になればなるほど逆効果です。
 
 
何に子どもが困っているのかを知り、その困りごとを解決するための正しい対応をすることでお子さんの様子は落ち着いてきます。そのためにもまずは親子のコミュニケーションを良くすることです。
 
 
一番身近な存在のお母さんが、子どもと良質なコミュニケーションをとるからこそ、1番効果があります。
 
 
私もまずは息子を肯定する褒めトレというのを徹底的に行いました。
 
 
とにかくできたことに注目して褒めるのです。褒める方法も様々なテクニックがあり、自分と子どもに合わせて使い分けることもできます。
 
 
我が家の場合、私が間違えた対応をしてしまったために息子の様子に変化が出るには時間がかかりました。それでも繰り返し繰り返し続けました。
 
 
そうすることで次第に息子の様子も落ち着いてきて、自分の気持もおだやかになってきました。
 
 

 
 

5.親子で成長できる発達科学コミュニケーション

 
 
学校生活の困りごとを全く感じさせないほど笑顔で帰宅してくる息子の笑顔に安心しきっていた私は、息子の問題行動は先生のせいではないかと思っていました。
 
 
「廊下を何度注意しても走る息子に昼休みをなしにして教室に座らせた先生の対応」が原因で学校を休んだことがあったので、息子が学校で落ち着かなくなったキッカケはそれだと思っていたからです。
 
 
しかし、今思えばそれはキッカケの一部でしかなかったと思えるようにもなりました。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもはもともと持っている発達の凸凹により
 
 
・次第に授業が理解できなくなり苦しかったのかもしれない
 
・「分からない。教えてほしい。」と言えず困っていたのかもしれない
 
・お友達との関わりがうまくいいかなくなっていたのかもしれない
 
 
など、学校生活を送る中で出てくる困りごとはたくさんあります。
 
 
息子も上記のような困りごとを抱えてSOSとして問題行動を起こしてしまっていたのでしょう。しかし、すっかり安心しきっていた私は上記のようなことをまったく考えていませんでした。
 
 
発達科学コミュニケーションを学んで、息子とのコミュニケーションを良くしていく中で少しずつ、息子も私も成長しています
 
 
上手くいかないことも山ほどありますが、それでも息子の成長はあったと毎日小さなマルを見つけています。
 
 
子ども一人一人の成長のスピードは様々です。比べることなく、焦らずに息子の成長を見守っていこうと今では思えるようになりました。
 
 
子どものSOSに丁寧に関わることができるのは一番身近なお母さんです。焦らずに親子のコミュニケーションを整えることを始めればお子さんの困りごとも解決することができる道しるべができます。
 
 
わが子の発達凸凹の特性やタイプに合わせた声がけや対応をお母さんができるようになると、親子のコミュニケーションでお子さんの発達を促すことができるようになり、お母さん自身も楽になります。
 
 

 
 
また、発達科学コミュニケーションは、コミュニケーションを学ぶだけではありません。発達凸凹キッズを育てるお母さんのコミュニティでもあり、お母さん自身が前に進むことができる可能性をたくさん作ることができます。
 
 
気になる方はぜひ、一歩踏み出してみてください。
 
 
一人で悩んで間違った対応をして我が家のように疲れてしまう親子が増えないことを願ってこの記事を書きました。
 
 
私の経験が皆さんの参考になると幸いです。
 
 
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執筆者:さとうみな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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