発達障害やグレーゾーンのお子さんの手先の不器用さが気になることはないですか?手先が不器用になってしまう原因は何なのでしょうか?脳科学的な観点から考えて、ママとおうちで簡単にできる対策をお伝えします! |
【目次】
1.手先が不器用な子が心配になりませんか?
発達障害やグレーゾーンのお子さんの不器用さを心配していませんか?
小さな子どもは誰でもある程度不器用なのであまり気にならないですが、小学校に上がるころになると、手先が器用な子は絵や工作がとてもうまかったりして、器用なことで自信を付ける場面が増えていきます。
逆に、不器用だと、特に初めてのことをうまくこなすことが苦手だったりして、自信をなくしたり、やること自体が楽しくなくなってしまったりしますよね。
特に、小学校の図工や家庭科などで手先の器用さが求められるようになると、余計に学校での授業に抵抗感が出てきてしまうかもしれません。
だれでも、苦手なことと得意なことがありますが、特に発達凸凹がある子は自信を無くしやすい面がありますので、不器用さから自信を喪失させないことが大事です。
親が、本人の得意なことに注目したり、不器用さからくる問題についてサポートしたりしていきたいですね。
では、不器用さについては、どのようにサポートしていけばよいでしょうか?
2.「見る力」のアップがカギに!
発達障害やグレーゾーンの子には、不器用さがみられることが多いのですが、この場合、視覚から入る情報の処理(見る力)の苦手さによる可能性があります。
立体的な物を視覚でとらえることに苦手さがあり、その情報をもとに、手を動かすことにも苦手さが出てしまうという感じです。
ということは、視覚情報の処理をうまくすればよく、そのためには、脳の「視覚」を担当する部分を強化(発達)させればよいということになりますね。
脳を発達させる一番の方法は、脳を使うことです。ですので、脳の「視覚」に関する部分をたくさん使うようにすればよいのです。
使うといっても、とにかく目を使えばよいというものでもないので、「視覚」に関する部分を使うためにどのようにしたらよいか、具体的に考えてみたいと思います。
3.料理で「見る力」を伸ばそう!
子どもは、好奇心旺盛ですので、自然と色々な情報を視覚から取り入れているものですが、「見る力」をのばすためには、特に「意識的に見る」ということが大事です。
実は、見ているつもりでも、ぼーっと眺めているだけで理解まで達していないということもあります。
親としては、じっくり観察して理解まで落とし込むような見方ができているかな、という点を意識するとよいと思います。
そして、お子さんがそのような見方ができるようにサポートしていけばよいのです。
そこで、そのような見方が必要になるものとして、料理をおすすめしたいと思います。
料理は、目をよくつかって、視覚からの情報を正確にキャッチしないとできないですよね。
きちんと観察できていないと、
食材の良しあしに気づけなかったり、
野菜を均一に切れなかったり、
ちょうどよい火加減にできなかったり、
きれいに盛り付けられなかったり、して
料理の出来栄えに直結します。ですので、見る力を図りやすいのです。
また、人工的なものをみるよりも、自然のものを見る方が、見る力を養える面があります。自然のものは何一つ同じではないので、観察のしがいがあるからです。
その面でも、食材など自然のものをじっくり見て扱う料理は、「見る力」を鍛えるのに大いに役立ちます。
お子さんとの料理で「見る力」をつけて、不器用さも改善していきましょう!
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執筆者:三島希実
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)