安定しない気候、行事のオンパレード、難しくなる学習…2学期になると子どもの体力・気力・自信はみるみる奪われます。2学期をうまく乗り切るためには学校と家庭が協力体制を築くのが一番!2学期専用サポートレターをぜひ活用してください! |
【目次】
1.2学期は発達障害・グレーゾーンの子どもたちが荒れやすい!
2.現役特別支援学級の先生にインタビュー!2学期に心配な子どもたちを家庭と学校でサポートするための鉄則
3.2学期専用!オリジナルサポートレター無料ダウンロード開始!
1.2学期は発達障害・グレーゾーンの子どもたちが荒れやすい!
まもなく夏休みが終わり、ほっと一息つかれているお母さんが多いかもしれません。
夏休みはお子さんと過ごす時間が長く、家事が増えたり、宿題の進捗が心配だったり、ゲームばかりする子どもにイライラしたり…学校再開を待ちわびていたお母さんもいらっしゃいますよね。
ところが、これから始まる2学期は発達障害・グレーゾーンの子どもたちが荒れやすくなる時期だとご存じでしょうか?
◆①暑い上に台風襲来!厳しい気候が子どもの体力と気力を根こそぎ奪う
9月に入っても、まだまだ気温が高い日が続きます。
東京の月間平均気温を見てみると、8月は31度、9月は26度。降水量は9月の方が多いですので、暑い上に雨が降ってムシムシします。東京都東京の気候(気温と降水量のグラフ(雨温図)) (time-j.net)
この暑さと湿気が子どもたちの体力を奪っていきます。
さらに9月は台風も多くやってきます。人一倍敏感な発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、台風の前後には体調やメンタルが不調になるという子も多いんです。
このように気候条件が厳しい中で、運動会の練習でさらに体力を使ったり、勉強や宿題が負担になったり…疲れやイライラはどんどん増していきます。
◆②行事のオンパレードで大混乱
2学期と言えば、行事・行事・行事!運動会に始まり、文化祭、音楽会、学習発表会などが予定されている学校も多いのではないでしょうか。
行事があると、練習や準備のため頻繁に予定変更が行われます。発達障害・グレーゾーンの子どもたちは急な予定変更がとても苦手。
そもそも人前で何かを発表したり、みんなと同じようにするのが苦手だったりする子は、行事というだけで緊張を強いられています。
行事が近づくと、親も先生も忙しくなって余裕がなくなってしまい、子どものサポートが手薄になる傾向もあります。
実際のところ、パステル総研が緊急で実施したTwitterアンケートでは、十分に連携ができていると回答した方は3割程度しかいませんでした。
・調査期間:2021年9月10日~9月12日(3日間)
・調査方法:Twitterを利用したインターネット調査
・回答者:お子さんをお持ちの保護者 30人
◆③学習内容が難しくなる
1学期は基礎的な学習だったのに対して、2学期から急に学習内容が難しくなります。例えば、小学1年生でも2学期に入れば漢字の学習や繰り上がり・繰り下がりの計算が入ってきます。
学習内容が難しくなれば、宿題も難しくなりますし、量も増えがち。子どもたちの負担は大きくなります。
つまり、2学期は、気候条件が厳しく体力も気力も奪われ、行事のオンパレードで余裕がなくなり、勉強が難しくなって自信も失う…と子どもたちが行き詰りやすい要素が詰まった期間なんです。
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2.現役特別支援学級の先生が語る!2学期に心配な子どもたちを家庭と学校でサポートするための鉄則
こんな心配事の多い2学期をどう乗り切ればいいのか、現役で特別支援学級の先生をしていらっしゃる、松尾まりか先生にお話を伺いました。
ーーー2学期は行事がたくさんあったり、勉強が難しくなったり、親としては心配事がたくさんあります。先生の目から見て、どんなタイプの子は特にサポートが必要でしょうか?
「元々お子さんの発達が気になるとか、1学期に登校しぶりがひどかったというケースだと、2学期が始まる前からすでに動かれているお母さんが多いですね。
1学期の最後の懇談会の段階で、どうすれば2学期をスムーズに過ごせるかについてをお話しされている方もいるはずです。
私の経験上、特に2学期に心配なのが、体力がない子と覚えるのが苦手な子です。
暑さに弱くて体力に自信がないところに運動会の練習が加わってコンディションが崩れやすくなるのが、9月の中旬から月末にかけて。この時期は特に子どもたちの様子に注意するようにしています。」
ーーーなるほど、やはり暑さは天敵ですね。下校後はあまり予定を詰め込まず、なるべくしっかり休ませて体力回復に努めた方がいいですね。ところで、「覚えるのが苦手な子」はどんなところを注意すればいいでしょうか?
「2学期はたくさん行事がありますよね。
行事の練習や準備で授業の予定が頻繁に行われるため、予定変更が苦手な子は大変というイメージは皆さんあるかと思います。
ですが、現場で子どもたちを見ていると、それよりも大変なのが行事の練習中の変更についていくことなんです。」
―行事の練習中の変更ですか?
「そうです。例えば、入場のタイミングや行進する方向、整列の仕方などは、ある程度計画を準備してから練習を開始します。
ですが、実際に練習してみたらなんかイメージが違った!別のやり方を試してみよう!ということは日常茶飯事です。
右方向に行進する予定だったけれど、やっぱり左方向に進もうとか。
体育館の前に集合しようと思ったけど、やっぱり遊具の前の方がいいよね、とかですね。
行事って、こういった試行錯誤を経て1つの作品として完成していくんですが、この試行錯誤でどんどん変更されていくと、覚えるのが苦手な子はワケが分からなくなってついていけなくなってしまうんです。」
ーーーたしかに!運動会などはひとりの子が複数の種目に出場しますから、その1つ1つで細かい変更が何度も発生すると、覚えるのが苦手な子は大混乱ですよね。
「そうなんですよ!
徒競走は背の順で並びましょう、ダンスは隣のクラスと一緒にやるのでここに集まります!うーん、やっぱり変更してこうしましょう…ということの連続ですからね。
覚えるのが苦手でついていけなくなってしまったり、間違えたりしてしまうと楽しくなくて、練習に参加できなくなる子が出てくることもあります」
―ーーやっぱり2学期って、先生も子どもたちも大変なんですね…親として何かできることはあるでしょうか?
「もし今の段階で心配なことがあるなら、書面にまとめて渡してくださると分かりやすいですね!」
―ーー発達が気になるお母さんたちは、すでに4月に書類をまとめてお渡ししている方も多いと思います。もう一度渡して先生方の負担にならないでしょうか?
「なかには、夏休みの間に発達相談に行ったり、検査を受けたりというお子さんもいらっしゃると思います。結果のレポートなどを提出してくださると、今後の指導に役立てられます。
発達相談や検査など、特別なことがなくてもお母さんが心配なことは全部伝えておいて大丈夫ですよ!その方が情報共有できるので先生も安心です。
4月に書面を渡してくださっていても、確認の意味を込めて、以前のものと新しく作ったもの両方渡すといいと思います。
【2学期用】と大きく書いたり、記入日が分かりやすく書かれていたりすると助かります!
教員はプリントの山のなかで暮らしているので、いつのものか分からないと、整理しづらくなってしまうんです…」
―ーー先生はお忙しいのでいつ渡したらいいか迷います。お渡しするために面談のお時間をいただいたらいいですか?
「一度電話してみるのがオススメです。『書面を作ったので渡したいけれど、面談した方がいいですか?子どもに持たせて大丈夫ですか?』と聞いてみるのも手ですよ!
書面を作成して渡すのであれば、なるべく早い方がいいですね。 できれば学校が始まって最初の週のうちに渡しておくと、見る時間に余裕がありますよ。」
―ーーありがとうございました!
松尾先生からうかがった、先生へのお願いの仕方やお願いするタイミングについてまとめると、
①心配なことは何でもお伝えしていい
②心配事まとめて書面で渡す。発達検査のレポートなども忘れずに
③新学期がスタートして1週間以内にお渡しする
④お渡しする前に電話で一報を入れる
この4つのポイントが、お忙しい学校の先生方と家庭が協力体制を築く鉄則だということが分かりました。
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3.夏休み明け専用!オリジナルサポートレター無料ダウンロード開始!
心配なことは何でも伝えていいと言われても、先生が活用できる形でお渡ししないと子どもの学校生活は変わりません。
・子どもの発達が心配だからと言って、あれもこれも…と何十ページもの書面を準備する。
・心配事だけが書かれていて、具体的な対応については先生にお任せ状態…
という書面だと、先生も困ってしまうことは容易に想像ができます。
あまりに量が多いと、内容のすべてを把握することは至難の業です。また、子どもへの対応についても、先生に1から考えてもらう形だと時間がかかりますし、先生の経験によって支援に差が出てしまう可能性があります。
パステル総研では、
・先生には負担なく、気持ちよく指導してほしい!
・書面を渡すのであれば、お母さんの希望と先生の対応にミスマッチがないようにしたい!
・書面を渡したその日からすぐに子どもをサポートしてほしい!
と考え、2020年7月オリジナルのサポートレターをリリースしました。
今回、発達障害・グレーゾーンの子どもたちが行き詰りやすい2学期を前に、2学期の始まりにお渡しする専用のサポートレターを新たに開発しました。
このサポートレターは、インタビューにご協力いただいた松尾先生に監修いただき、子どもたちが2学期をスムーズに乗り切るために家庭と学校が改めて協力体制を築くものです。
年度初めと違い、先生と子ども、先生と保護者の間には1学期を一緒に過ごしてきた信頼関係があり、必要な情報も共有されています。
そのうえで、今抱えている課題・2学期の心配事と対処法を明らかにして、さらに子どもたちが学校で過ごしやすくするための作戦を立てることができるサポートレターです。
今回松尾先生のお話に出た、「覚えるのが苦手な子」の対応については、サポートレターの記入例としてご紹介しています。
気候が不安定、行事が多い、勉強が難しくなる…そんな2学期をうまく乗り切るために、ぜひサポートレターをご活用くださいね!
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今回インタビューにご協力くださった松尾先生に、夏休み明けの登校しぶりについてもお聞きしてきました!
学校の先生と強力タッグを組んで子どもの発達をサポートする凄腕ママになる方法をお伝えしています!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)