ママは子どもに「大丈夫」という言葉をかけるときがありますよね!でもその意味や意図がいまいち伝わっていないのでは…と思い当たるときありませんか?実は少し声かけを変換するだけで発達障害凸凹の子どもがぐんっと理解し、発達にも繋がっていくのです! |
【目次】
1.私、「大丈夫」という言葉が口ぐせのように使っていました…!
2.なぜ、「大丈夫」と伝えているのに、発達障害凸凹の子どもに伝わっていないの?
3.短くストレートな具体的な言葉で伝えてあげるのがGOOD!発達に繋げよう!
1.私、「大丈夫」という言葉が口ぐせのように使っていました…!
朝起きてから夜寝るまで、ママは子どもとコミュニケーションを取っていますよね!
子どもが何か心配をしたり不安を感じているときに、ママが子どもに対して「大丈夫だよ」って声をかけたりする場面ありませんか?
私は、診断はついておりませんが、注意欠陥性多動障害(ADHD)と自閉症スペクトラム障害(ASD)の特性を合わせ持った発達障害凸凹傾向の小学生2年生の息子と3歳の娘を持つ働くママです。
息子は発達の特性により、不安傾向が強いです。不安が高まって、パニック気味になってしまうこともあります。
以前私は、そんなときに、息子に対して「大丈夫だよ!」「大丈夫?」という言葉を頻繁に声かけをしていました。
しかし、私が声をかけた後の息子の様子を見ていると、私が「大丈夫だよ」と声かけしても、いまいち不安が解消されていない様子…。
私自身、今まで大人相手にも「大丈夫」という言葉を使っていました。
また自分自身を落ち着かせるときも心の中で「大丈夫」と唱えるときがあるので、正直、口ぐせになっていました。
このこともあって、息子への声かけにも何の疑問も持っていませんでした。
私が「大丈夫」と言っているのに、なんで息子は不安そうにしたままなのだろう…と思っていました。
しかし、発達科学コミュニケーションで学んでいくうちに、私自身が、息子に声かけするときに「大丈夫」という言葉を少し変換して伝えるようにしたら、その後の息子の表情が落ち着いた表情に変わったのです。
そして、目に見えて、息子の落ち着いた表情が増えたので、私自身も、息子と穏やかなコミュニケーションが取れるようになったのです。
2.なぜ、「大丈夫」と伝えているのに、発達障害凸凹の子どもに伝わっていないの?
ママが「大丈夫だよ!」と声をかけているはずなのに…なぜ、子どもには伝わっていないのでしょうか?
それは発達障害凸凹の子どもの特性が関係しています。
発達障害凸凹の子どもは、もともと言葉の字面通りに意味を汲み取る傾向があります。
また、空気を読んだり、相手の意図を推測したりするのが苦手です。
これらは、子どもの社会性の発達に伴って、徐々に発達していきます。
「大丈夫」という言葉の意味や使い方は、実はいろいろあります。
辞書で「大丈夫」という言葉を調べてみると、
①(「だいじょうぶ」とも)立派な男子。②きわめて丈夫であるさま。ひじょうにしっかりしているさま。③あぶなげのないさま。まちがいないさま。精選版 日本国語大辞典より引用
と掲載されています。
「大丈夫」という言葉は、使う人や文脈の中で、意味が変わってくるのです。
子どもとのコミュニケーションで「大丈夫」と声をかけるときは心配事があったり、または、子どもの心を落ち着かせたり、安心させたいときが多いですよね。
しかし、子どもにとっては、ママから「大丈夫」と声をかけられても、その意味や意図がきちんと伝わらない場合があるのです。
子どもに、意味や意図がきちんと伝わってこそ、子どもは内容を理解します。子ども自身に理解してもらうことが、子どもの発達にも繋がっていくのです。
だからこそ、ママが声かけするときは、子どもが理解しやすいストレートな言葉で伝えてあげることが大切になってくるのです!
3.短くストレートな具体的な言葉で伝えてあげるのがGOOD!発達に繋げよう!
もちろん、「大丈夫」という声かけが悪いわけではありません!
でもママが少し工夫を意識することでもっと子どもに伝わりやすくなります!
それには子どもにとって短くストレートな具体的な言葉で伝えてあげることです!
例えば、
◆子どもの不安を解消してあげたいときの声かけ
「大丈夫だよ!」
↓
「不安だったんだね。頑張ったんだね」
「ママがいるから、落ち着いてね」
◆子どもにおもちゃの片づけをさせたいときの声かけ
「おもちゃ、片付けなくて大丈夫?」
↓
「おもちゃ、引き出しにしまおう!」
などと、子どもにとって短くストレートな具体的な言葉で伝えてあげるように心がけます。
ママは日々忙しいです。家事や仕事など行いながらも子育てもこなす日々は毎日慌ただしいですよね。
「大丈夫」という言葉は、短く返答できますし、その場のニュアンスを伝えることができる便利な言葉です。
でもママが少し意識して、短くストレートな具体的な言葉で伝えてあげることにより、その後の子どもとのコミュニケーションがぐっと穏やかになるのです。
なにより、子どもとのやり取りが穏やかになれば、ママも心に余裕ができるようになります。
ママに気持ちの余裕があれば、子どもとさらに楽しく過ごせるようになります。
「子どもにきちんと伝わっていないかも…」とドキッとしたママ、今度、短くストレートで具体的な言葉で伝えることをいつもよりも意識してみてくださいね。
いつもより意識するだけで、子どもとのコミュニケーションがぐっとスムーズになりますよ。
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執筆者:なつきみき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)